SCVMM が新しくなる前に (その9) ~物理サーバー間の仮想マシン移動~

今回は、「稼働できる状態にある仮想サーバーを他の物理サーバーに移動する機能」について書いてみます。

仮想マシンの統合管理環境が整い、次から次へと新しいサーバーを作り始めるとします。

そして、また新しい仮想マシンを作ろうとした瞬間、

「あ~、ここで動いてる仮想マシンは負荷が高いからこっちの物理マシンに移したいなあ」

って思います。

じゃあ、どうするか?

これもいたって簡単!!

SCVMM の管理画面で仮想マシンを右クリックすると、ありました。

「バーチャルマシンの移行」

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もうおわかりですね。

これをクリックするとウィザードが表示され、どの物理マシンに移動するか、その物理マシンのどのフォルダに仮想サーバーファイルを置くかといった設定をするだけで移動が完了します。

ちょこっと残念なことがあるとすると、動いている環境を対象に作業ができないということ。

US にあるベンダーさんが提供している機能を使うと出来ると聞いた気がするので、ちょっと調べてみようかなと思っているところです。

まあ、物理環境では計画停止という言葉があったと思いますが、仮想環境でも同様に「計画」が重要であることは変わっていませんので、うまく運用していただければと思います。

また、稼働中はできませんが保存した状態なら可能です。

要は、オンメモリの情報をきちんとファイルとして書き出しておけば出来るということですから、わざわざサーバーをシャットダウンしなくても稼働状態を保存して処理すればダウンタイムを最小限に抑えることも可能です。

マイクロソフト 高添