SCVMM が新しくなる前に (その5) ~ホストの追加~
今回は、「複数の物理サーバーを1つの画面で管理するためのホスト管理機能」について書いてみます。
前にも書いたように、SCVMM 管理サーバーと 実際に仮想サーバーを動かすためのホストサーバーは別で、今回は仮想サーバーを動かすためのホストの話しになります。
※ ちなみに、場面や人によって、ホスト・物理サーバー・機能名そのまま(Virtual Server・Hyper-V等)、いろんな呼び方がありますのでご注意ください。
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さて、私の Blog を見て勉強を始めてくれた方がいたら、SCVMM の環境だけが出来上がっていることでしょう。
話しをそこから始めます。
SCVMM の管理ツールを立ち上げると、左側に「ホスト」「バーチャルマシン」「ライブラリ」・・・と大きなボタンが並んでいるので「ホスト」の管理をするときは「ホスト」をクリックします。
そんな細かな話しを書き始めるとえらく長くなってしまうので、ポイントだけ書いておきますと。。。
まず、管理される側として必要なのは、
- OS
- ドメイン参加 (基本的には)
- WS-Management v1.1 (こちらからダウンロードしてください)
これだけです。
「あれっ、Virtual Server を事前にインストールしなくていいの?」と思った方もいるかもしれませんが、問題なしです。
なぜかというと、SCVMM によるホストの追加ウィザードには、Virtual Server 2005 R2 SP1 のインストールまで含まれているからです。
だから、すでに Virtual Server がインストールされていればエージェントだけ送り込んでそのまま管理下に置き、Virtual Server がインストールされていなければエージェントに加えて Virtual Server もインストールした上で管理下に置くことになります。
たったこれだけ。
おそらく、企業として、もしくはエンジニアとして仮想化の環境に一旦触れてしまうと、よほどパフォーマンスの問題が出ない限り新しいサーバーは仮想環境で実現したいと思うことでしょう。SCVMM は、その拡張性の高さと迅速さによって、仮想化された企業インフラを支えてくれることでしょう。
目指すは以下のような環境で、図では物理サーバーが5台ですが、これが10台だろう20台だろうと同じように管理ができるようになるわけです。