SCVMM が新しくなる前に (その2)


さて、「SCVMM が新しくなる前に (その1) 」 で長々と理由は述べたので、早速仮想化の管理と SCVMM の機能に入っていきます。

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まず、マイクロソフトが提供するテクノロジでサーバーの仮想環境を構築しようとしたら
、Windows Server 2003 に Virtual Server 2005 R2 SP1 という仮想サーバーソフトウェアをインストールすることになります。

※ Virtual Server 2005 R2 SP1 そのものは無償です。

Virtual Server 2005 R2 SP1 は標準で Web ベースの管理ツールを提供していますが、Web なりの使い勝手でしかないので、VMRCPlus という専用の管理ツール(英語のみ)をダウンロードして利用していただけるようになっています。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=80adc08c-bfc6-4c3a-b4f1-772f550ae791&DisplayLang=en

仮想環境はファイルですから、コピーしておくことで複数の環境を作ることもできますし、管理ツールを使って仮想ハードウェアの構成をしたり、仮想環境を起動したり停止したり、一時停止したりすることもできます。

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が、ホストとなる物理マシンが3台、4台と増えていき、管理する仮想マシンも動いているもの・いないものを含め 10 台とかになっていくことを考えると、1台1台管理するのには明らかに限界が見えます。

例えば、仮想サーバーを元に戻す可能性を考えて。。。ディスク上にいつのまにかコピーが3つも4つも出来て、それが HDD の容量をあっという間にいっぱいにしてしまったり、別の物理サーバーに移動したいと思ってファイルを移動しようとしたら途中でエラーを起こしサーバー環境そのものが。。。みないな?

仮想環境が便利であるが故に、その便利さを利用しようとする管理者の頭の中のイメージと実際の環境との間にギャップが生じ始め、思うようにいかないものだと思ってしまうこともあるはずです。

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そこで提案したいのが、SCVMM になります。

SCVMM は仮想サーバーの統合管理のツールで、シンプルでとても簡単なツールですが、必要最低限の機能がきちんと含まれています。

  1. 複数の物理サーバー上で動く多くの仮想サーバーを1つの画面で管理するための仮想サーバー管理機能
  2. 複数の物理サーバーを1つの画面で管理するためのホスト管理機能
  3. 複数の仮想サーバーの中で作業に必要なものだけを表示するフィルタ機能
  4. 一元管理する仮想マシンのテンプレート(Sysprep済みのVHDファイル) や、ISOイメージなどを保存しておくライブラリ
  5. ライブラリ上のテンプレートから、簡単に新しいサーバーを作る機能
  6. 稼働できる状態にある仮想サーバーを他の物理サーバーに移動する機能
  7. 稼働できる状態にある仮想サーバーを他の物理サーバーにコピー(複製)する機能
  8. 仮想サーバーをある時点に戻すためのチェックポイント機能
  9. SCVMM の管理者以外のメンバーに仮想サーバーの作成や管理を委ねることができる セルフサービスポータルとポリシー
  10. 物理サーバーの環境を仮想サーバーに変換する P2V (Physical to Virtual) 機能
  11. VMWare 環境で動作していたファイル群をマイクロソフトの仮想サーバーへ変換する V2V (Virtual to Virtual) 機能
  12. すべての管理をスクリプト化(自動化)するための、PowerShell 管理機能

これらの作業指示を1つの画面上からできるので、一度環境さえ作ってしまえば各サーバーの管理は非常に楽になります。

しかも、環境を作るのも非常に簡単ですし。

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さて、SCVMM 環境が出来上がると、1つの画面上ですべての仮想サーバーの管理ができるようになります。

ちなみに私は、SCVMMのデモをするために2台のノートパソコンを利用していまして、2台ともVirtual Serverを動かすサーバーで、その内1台にはSCVMMも動いているのですが、この状態を一度作ってしまうと、仮想サーバーがどこで動いているかは関係なく、実際に操作するのはSCVMMの画面だけになりますから、2台の内1台のマシンの画面は常に閉じた状態になっています。

image こんな感じです。下にあるマシンは動いてはいるのですが画面を開けることがないのです。
上が SCVMM + Virtual Server マシンです。

ちょっと不思議に思うかもしれませんが、これで十分なのです。

だって、電源を入れる時には Wake on LAN のパケットを飛ばすだけですし、
電源を落とす時はバッチファイル化された Shutdown /s /t 0 を実行するだけですから。

そして、どうしても下のマシンの画面を出したい時には、リモートデスクトップで十分ですしね。

私はラック型のサーバールームで作業をするようなことはありませんが、ラック型の
サーバーも下のマシンと同じようなもので、一度仮想環境が動き出せば画面を操作することは
なくなるでしょう。

この環境、実はもう1つメリットがありまして、デモをする時に出力するマシンも1つでOKなんですよね。

※ 仮想環境を画面に表示する VMRC というコンソールがリモート対応していることを知っていれば似たようなことはできますが、SCVMM の場合には画面にすべての仮想サーバーが一覧化され、右クリックして接続するだけで良いので、わざわざ VMRC://~~~~と入力することもなくなります。

image

こちらは8台のマシン環境です。

1台の物理マシン上で3台の仮想マシンが動くとしたら、計24台もの仮想サーバーが
この環境で動作することになります。

少し大げさなかもしれませんが、今のITは、このような状況が簡単に作れる状況である
ということを
ご理解いただければと思います。

そして、これらを1つの画面で管理するSCVMMは、仮想環境の統合管理の世界を提供するわけです。

そういえば、4月15,16日のMSCでは6台のマシンを使ってデモをしますが、置き場所が狭いようなら
こんな状態になっている可能性はありますよ(^。^)


さて、次の投稿からは、SCVMM の各機能について触れたいと思いますのでお楽しみに。

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