情報提供に関する3つのポイント


昨日の投稿にいただいたご意見についてコメントを書きましたが、長くなりそうだったので新しい投稿でフォローさせていただきます。

まず、「これだけやってるんだから充分だと思っているわけではない。」ということをご理解いただいた上でお読みいただければ幸いです。

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私は、MSからの情報提供に関しては、最低3つの観点から解消していかなければならないだろうと思ってます。

1:情報の作り方の改善と情報提供環境の整備
2:利用方法の標準化
3:教育の価値訴求

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1つは、辞書のような明確な目次が作れるような情報の作成と整理、そして Solution Accelerator のようなものです。

探しにくいというご指摘に対してはまだまだ改善の余地があると認識しています。

ただし、最近のテクノロジは機能と機能が連動しはじめているため、後者のほうが現場のエンジニアの方々が求める情報に近いのではと考えています。

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そしてもう1つ。

お客様と話しをさせてもらっていていつも出てくる会話に、「うちの会社の場合はそうじゃなくて・・・」というのがあります。

時には、私が懇親会等でお話しする企業やエンジニアの方それぞれから同じ言葉が出てきてしまいます。これを素直に受け止めると、10人いれば10通りのドキュメントが必要なんだろうなと感じます。 この10人の中には、現状をご理解いただいた上で「マイクロソフトよ、もっと頑張れ」と言ってくれている人と、「自分にとって意味のない情報なんていらない」と思ってる方がいますので、10通りというのは大げさかもしれませんが・・・

ちなみに、このような状況の中では、ドキュメントをいくら充実させようとしても多くのエンジニアを満足させることはできないため、違うアプローチが必要になります。

私が考えているのは、「人は人らしい作業をし、ITをITらしく使ってもらえるような仕組みづくり」と、「利用環境の標準化」のような動きが必要になるだろうということです。

ちょっと余談ですが、あるパートナーのエンジニアの方々と話しをさせてもらっている時に、「利用環境の標準化」がなされるとエンジニアは楽になるがSI ビジネスは終わりかも・・・なんて話しがでました。極端な話しをしてしまえば、誰がやっても同じものが同じように出来上がるわけですから。。。

もちろん、これはITだけを見た話しで、SI ビジネスはそう単純ではないはずなんですけどね。

話しを戻すと、私としては、「こういう風に設計し、こういう風に展開し、こういう風に利用し、こういう風に運用しましょう」というメッセージに近づけたいと思っています。

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最後は教育です。

エバンジェリストになって2年半を過ぎ、セミナーやイベントや記事やWebcast (ビデオ)や バーチャルラボなど、少しでもエンジニアの方々に学んでいただきたいと思ってやってきましたが、どれだけやっても足りないものですね(^_^;)

さて、今回はもっと大きな視点から書いておきます。

マイクロソフトのビジネスモデルの中に「エコシステム」というものがあります。

我々がすべてやってしまうのではなく、我々の周りにパートナー様がいて、そのパートナー様がお客様とのビジネスをすることでビジネスが成り立っていく仕組みのことです。

そして、このパートナー様の中には教育を実施してくれている企業も含まれていて、トレーニングのホームページを見てもらえると、その充実ぶりに驚かれるかもしれませんね。 是非アクセスしてみてください。

トレーニングのページ
http://www.microsoft.com/japan/learning/training/default.mspx

トレーニングを含むラーニングのページ
http://www.microsoft.com/japan/learning/default.mspx

正直なところ、きっちりとトレーニングを受ける機会という意味では地域格差があるのも事実ですが、少なくとも東京近郊の方々には勉強できる環境が整っているわけです。

「トレーニングを受ける時間はない」「トレーニングを受けさせるお金はない」と言いながら、基礎技術を理解するのに相当な時間と労力をかけている企業やプロジェクトがあるのであれば、最終的に一番良い形を検討するという観点から、どのタイミングで何処に時間とお金をかけるべきかを見直していただければと思っています。

教育というか、情報収集という寒天に関してはもう1つ。

マイクロソフトが製品カットで見ているシステムと実際に利用しているシステム環境に差がある現状を考えると、現場のエンジニアの方々の経験やノウハウはすごい価値を持っています。そのような方々の持つノウハウや経験知を広く多くの方々に提供してもらえないかと思っていまして、マイクロソフトはオンラインフォーラムの立ち上げやコミュニティ活動を支援するという形で活動をしています。

「情報は発信する人のところに集まる」と言いますが、なんでも知っている人がいたとして、その人は最初から知っていたわけではないのですね。

どこからか情報を得て、それがベースとなって新しい情報を得て、誰かに情報を伝えようとしたら違う情報をもらえたりして・・・、その繰り返しなんです。

最初は発信できなくてもよいと思うのです。それでもよいので、あのような場に、もっと多くの方が参加されることを願っています。

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最初にも書きましたが、我々もまだまだやることはあると思ってますし、まだまだだと思っているからこそ高いモチベーションで仕事もできます。

これからも多くの方々との会話を通して、我々も学びますし、皆さんにも学んでいただけると幸いです。

高添

Comments (2)

  1. 澤田さん、こちらこそありがとうございます。

    懇親会などでいつも「マイクロソフトになんでもやれというのは都合がよすぎるんじゃない?」ってフォローをしてもらえて、とても感謝しています。

    それから、サポート技術情報のサイトについても知らなかった方にはうれしい情報でしょう。こちらもありがとうございます。

    トラブルシューティングという意味では、昨年のTech・Edの田辺のセッションでも紹介がありましたが、Webサイトにヘルスモデルを導入しようという動きがあります。

    あるトラブルに対して、エンジニアの方にいきなり情報の検索を求めるのではなく、イベントログでのイベントの解説に加えて、イベントIDにリンクされたWebサイトへ飛ぶと解決策を提示し、そして関連する情報のリンクまで示すという流れです。

    情報収集のためのノウハウの1つに、検索時に入力するキーワードがありますが、自身でキーワードを入れて検索しなくても必要な情報にリンクされていくという仕組み作りが出来たとすると、トラブルシュートはかなり効率化されていくのではないかと思います。

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    ロードマップについては、話しをするのは難しくないのですが、1つのセミナーにするには課題もありそうなので、夕方に勉強会的な感じでお話しする機会があるとよいですね。また、英語ではありますが、勉強会などを待たずにロードマップの情報が得られるこちらはいかがでしょうか?

    http://www.directionsonmicrosoft.com/

    (日本語も出しているのですが、少し止まっているようなので英語のサイトを紹介させていただきました)

    新しい道場コンテンツを開発中ですので、また近いうちにお会いしましょう!!

  2. Sawada Masaya より:

    高添さん ありがとうございます。

    技術情報の提供に関しては、年々良くなっていますね。

    わたしが、最近技術情報を利用していいなと思ったのは、

     問題解決のためによく利用されているサポート技術情報(Windows Server 2003)

     http://www.microsoft.com/japan/technet/windowsserver/troubleshooting/default.mspx

    です。

    あと現場のエンジニアは、ロードマップも結構 気にしています。

    というのも、企業で一度新しいシステムを導入すれば、セキュリティの要件や、ビジネス上の要求の変更がないがない限りは、ずっと使いつづけていきますので、今後どのようになっていくのかを気にしています。

     単純に新もの好きなのかも知れませんけど。

    某企業みたいに、販売の宣伝はするけどサポート情報や、アップデート情報がほとんどないとこともありますので、それに比べたら「探せない」のは、贅沢な悩みかも知れません。

    それに、一方的にマイクロソフトだけに要求だけをしていくのは、あまりスマートではないですね。

    私も現場のいちエンジニアのとして、ノウハウや経験は、「可能な限り」提供していこうと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

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