Dynamic IT の発表について


先ほどの投稿では触れませんでしたが、 Dynamic IT というビジョン実現に向けての仮想化の役割の拡大についてはこちらです。

http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3328
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3330

かなり面白い内容だと思いますし、いくつかポイントがありますが、私が特に気になったところだけを書いておきます。

・Calista Technologies の買収

勉強不足のままの投稿で申し訳ないですが、ターミナルサービスを利用する環境で 3D や動画や音声をスムーズに利用する技術で、いつでもどこでもどんなデバイスでも・・・という我々の目的を達するために必要なもののようです。 早く触ってみたいものです。

・ Microsoft Virtualization Solutions Accelerator

Solution Accelerator とは無料の資料やツールで、マイクロソフト仮想化テクノロジーをご検討されているお客様やエンジニアの方々に、評価・計画・展開の指針となる情報をお届けするためのものになります。 今回の発表では、2月の Windows Server 2008 の出荷開始と同時に、Windows Server 2008 Hyper-V、Windows Server 2008 Terminal Services、Microsoft Application Virtualization (SoftGrid) などを利用した環境構築のためのガイドを4つ提供すると発表したわけです。

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ここから、Solution Accelerator についてちょっと大きな話になるのでご勘弁を。

マイクロソフトは、Windows 2000 Server の頃に Microsoft Systems Architecture (MSA)、Windows Server 2003 のタイミングで Windows Server System Reference Architecutre (WSSRA) を出し、マイクロソフトのテクノロジや製品を利用したシステム構築のための3500ページにもなるドキュメントを提供してきました。これらのドキュメント類は、Microsoft Operations Framework (MOF) という ITIL をベースにした運用フレームワークに基づいて1つの仮想企業のシステム構築を模擬したものであり、ユーザーに提供するサービスのコンセプトから展開・運用に至るIT Lifecycleを網羅しようと作られたものです。

さて、これらの形態が少しずつ変わりつつあります。

それは、網羅性を重視した WSSRA に比べて、読み手の事を考えたソリューション&プロジェクトレベルのドキュメント化を目指しているからです。

まず、WSSRA は 「The Infrastructure Planning and Design (IPD) guides」 という形への進化していきます。

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=AD3921FB-8224-4681-9064-075FDF042B0C&displaylang=en
( The Infrastructure Planning and Design (IPD) guides are the next version of Windows Server System Reference Architecture)

そして、このIPD は個々のソリューション実現に向けたドキュメントとしてプレゼンテーション資料とドキュメントを提供します。

もう少し簡単に書くと、「サーバーを仮想化していく」「SoftGrid を導入してアプリケーションの管理環境を整える」といったプロジェクトとなりうる範囲で計画や展開に役立つドキュメントが提供されるということであり、現場でプロジェクトが立ち上がった時に、そのプロジェクトメンバー全員で共有し読み進められるドキュメントになり、プロジェクトの意識統一と情報共有のベースができたとすれば、プロジェクトのスムーズな遂行に大きな影響を及ぼす可能性があるということです。

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正直に書いておくと、私の中では IPD と Solutions Accelerator との位置づけがはっきりしていません。

IPD という「インフラの計画と設計のガイド」の中に 各 Solution Accelerator が位置づけられる可能性もあり、また、Solutions Accelerator を提供するというマイクロソフトの方向性の中で IPD というドキュメントも提供されるとも言えるような気がしているので。。。

今は、IPDという言葉を世の中に認知させようという動きよりも Solutions Accelerator そのものを全面に押し出そうとしているようですが、IPD と Solutions Accelerator の位置づけについてはもう少し時間をかけて整理をしていきたいと思っております。

また、そのドキュメントの出来を期待することになります。

そして、MSAもWSSRAも認知されていないことが非常に問題であったと理解しているので、これらのドキュメントこそは無駄にしないようにしたいと思っています。

今後マイクロソフトの技術情報を見る際には、「Infrastructure Planning and Design (IPD)」や「Solution Accelerator」にご注目を!!

 

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余談ですが、プレス向け説明会の中で Vista の仮想化について聞かれ、きちんと答えられないままにプロダクト担当に引き継ぎました。

もっと勉強しなければと思いました。。。

Comments (3)

  1. 澤田さん、ありがとうございます。

    MSからの情報提供は単純なものではなくなっていて、最低でも3つの観点から考えていかなければならないだろうと思ってます。

    1:情報の作り方の改善と情報提供環境の整備

    2:利用方法の標準化

    3:教育の価値訴求

    これらについて、MS社員がなんどもトライし、チャレンジはしているはずですが、そうしている間に製品が増え、テクノロジが進化し、お客様も進化してますから、なかなか難しいのも確かです。

    さて、長くなってしまうので、3つのポイントについては次の投稿で書かせてください。

  2. 奥主 洋 より:

    まあ、一つわかっていることはIPDとSAは今は同じチームで作られていることですね。なので位置づけが曖昧なのは解決されていくと信じています。

  3. Sawada Masaya より:

    マイクロソフトの技術情報を探すのいつも苦労しています。

    つまり、自分のやりたいこととそれを実現させるための技術情報には、

    まだまだ隔たりがあるように思います。というよりもそこにたどり着く

    ことが非常に難しいのです。

    経験によってある程度のことはカバーしているつもりなのですが、

    詳細のこととなると、このあとはどこを探していいのかと思うことが多々あります。

    もしかしたら、技術情報を読み解くためのスキルではなく、

    技術情報を探すためのスキルというものが必要なんですかね。

    その反面、情報を正しく伝えるという意味で、

    情報リテラシーのセミナーを社員向けに行っていると、

    情報を正しく伝えることはとても難しいと日々感じています。

    あっ、自分の中では矛盾が・・・・。

    これから、セミナーの原稿を作らなければ。

    でも、ITPro道場などのセミナーを含めていつも新しい発見や問題解決の

    糸口を発見できていつも感謝しています。

    明日もITPro道場に参加しますので、相談にのってください。

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