負けてられないので SCVMM Session Playback Part1

Tech・Ed も終わり、休息したいと思いつつも時間に追われる毎日です。

情報発信の手を緩めるつもりはなくて、今月末から道場開始の予定で、近々具体的なことが書けるだろうと思っているところです。が、その準備も出来ぬまま、Tech・Ed で担当した SCVMM (System Center Virtual Machine Manager) に関するお仕事が舞い込んできております。

ということで、まず今週土曜日は、AdminTech さんで Tech・Ed で失敗したデモのリベンジを果たす予定です。

さらに、次の週の土曜日は、SQL サーバーのユーザーグループ PASSJ さんのアフタースクールにお邪魔してSCVMM を解説します。 

と、近況報告で終わりというわけではなく、周りのみんなが Blog による情報発信を頑張っているので、私もそろそろ発信開始と行きます。

******* SCVMM Session Playback Part1 *******************

まず、IT に対する要求はさまざまあり、マイクロソフトも4つの仮想化を提供しています。

  1. デスクトップの仮想化
  2. サーバーの仮想化
  3. アプリケーションの仮想化
  4. (日本語にするのは難しいので英語のまま) Presentation Virtualization

1はVirtual PC、2はVirtual Server、3はSoftGrid、4がターミナルサービスを利用した仮想化の事です。そして、その中でも、迅速なサーバー環境の構築や運用コストの削減等に対する1つの解として、2のサーバーの仮想化が存在しています。

既にいくつかの事例が出ている通り、サーバーの仮想化は既に現実のものとなっていて、うまく利用すれば今まで想像もしていなかった柔軟なサーバー管理環境を実現することができます。もちろん、すべて仮想環境で動作するまでにはもう少し時間がかかるでしょうが、「だからまだ駄目だね」なんて言っていると、あっという間に時代に取り残されるかもしれません。

せめて、近いうちに導入を検討するくらいの心構えは必要だと思ってます。

「それくらいわかってる」 という人も少なからずいることでしょう。ただ、気になる事があります。

実は、サーバーの仮想化を本格的に導入しようとすると、仮想環境を統合的に管理する機能がほしくなります。そこで出てくるのが SCVMM ってわけです。

Tech・Ed でデモした内容を振り返ってみると、SCVMM にて Windows Server 2003 R2 に SP2 まで適用されているサーバー1台を展開するのに3分くらいでした。Tech・Ed のスピーカールームに置いてあったカップラーメンにお湯を注いで待っている間にサーバーが1台出来上がるんです。そういう時代です。

※ 「サーバーのインストールを開始したから、飯でも食ってくるか」 なんて言ってると、立ち食いそば屋に着いたころには、サーバーは Microsoft Update サイトにアクセスして最新の状態になるのを待っていることでしょう。だったら、サーバーの展開が終わって、最新の修正プログラムを当て始めてから飯に行った方が良いかもしれません。

なんて、けしかけるのはこの辺で止めておきましょう。

気付いた方もいると思いますが、実は、SCVMM の展開が早いわけではないのです。 仮想環境では、サーバーはファイルそのものですから、物理サーバーに仮想環境を展開するにはファイル転送(コピー)が必要なんですね。そう、3分中の2分はファイルコピーに費やされているに過ぎません。

※ 100 Mbps HUB を Gigabit HUB に変えたところ、8分が2分になりました。 どれほど効果があるかわからなかったので、自分で利用するつもりで通勤途中に買った Gigabit HUB でした。ちょっと高かったのですが、そのなの吹っ飛ぶくらいかなり嬉しかったですね(^.^) 

さてさて、本題ですが、個人的に、SCVMM の良さはウィザードによる簡単操作とライブラリにあると思っています。

VHDを単なるファイルとして管理するのではなく、ライブラリ化することで仮想サーバーのテンプレートとして視覚的に管理できるようになります。また、ファイルコピーを繰り返すことでどれが新しいファイルかわからなくなるという状況に陥ることもなく、テンプレート化されたものと、そこから展開されたものを明確にわけることができるんです。

「こんな便利なものは是非使っていただきたい」と思いつつ、いろいろと試すうちに癖のようなものも見えてきたので、これからバシバシ発信して行きたいと思ってます。

ということで、Part1はこの辺で。