マイクロソフトが提供する4つの仮想化技術

近々、外部のセミナーでマイクロソフトの仮想化技術についての話しをすることになっていて、資料作りとデモ環境構築が必要だったので、今週はWindows Server "Longhorn" の情報発信のプランニングや Dynamic Systems Initiative (DSI) の資料の整備と並行してセミナーの準備もしておりました。

その仕事の中で、2週間前に San Diego で行われた Microsoft Management Summit (MMS) 2007 というイベントの100個を超えるセッション資料の斜め読みも行ったのですが、この作業が私はとても好きだったりします。斜め読みと言っても、4~5時間かけて各セッション資料が訴えようとしているポイントや、書かれている新製品のコンセプトを読み取っていくので、終わった時にはかなり疲れるのですが。。。

それでも、多くの情報を一気に1つのまな板の上に載せることによって、点が線になり、線が面になり、最後は立体的(現実的)なものへと頭の中でイメージが出来てきます。イメージが出来てしまうと誰かに早く伝えたくなるたちなので、時間を忘れて新しいPowerPoint資料を作り始めるんです。そう、これがエバンジェリスト高添のモチベーションの1つにもなってたりするんです。

そして、MMS 2007 で使われた資料は、Longhorn にも DSI にも、そしてセミナーで話しをする仮想化セッションにも影響を与えてくれたので、その中の1つを紹介しておこうと思います。

それが、「マイクロソフトが提供する4つの仮想化技術」の話しです。

  1. Server Virtualization  = Virtual Server、Windows Server Virtualization
  2. Client Virtualization = Virtual PC
  3. Application Virtualization = SoftGrid
  4. Presentation Virtualization  = Terminal Service

結論から言うと、サーバーの仮想化は今後のITに非常に大きな影響を与えることを理解した上で、「サーバーの仮想化だけが仮想化ではない」という事実も理解してほしいのです。

IT導入がゴールとなり本来の目的を見失っているプロジェクトが少なからずあるとはよく聞く話ですが、仮想化についても同じではないかと思っていて、仮想化技術を導入することがゴールではなく、新しい技術をうまく利用することによって、今までの概念では起こり得なかったことをやってしまおうというのが大事ではないかと思います。そういう意味では、アプリケーションを実行環境ごとパッケージ化してクライアントに配布するSoftGrid や、サーバー上にインストールされたアプリケーションをクライアントからリモートで利用するターミナルサービスも、柔軟なシステム構築には強力なツールであり、注目に値するものだと思います。これは本音です!!

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余談ですが、1~4の仮想化の技術は、System Center ブランドの運用管理ツール群と連動することによって、ダイナミックなシステム構築と運用コストの削減の両立を図ることができようになります。(なる予定です。。。が正しい表現かも)