無駄を減らし効率化を徹底するには、ITの標準化が必要

先日亀戸にある会社にお伺いして、ようやく WSSRA のこれからの展開について見えてきました!!

WSSRAを自ら日本語化しながら、WSSRA普及活動を真剣に考えてくれている鵜澤さん、本当にありがとうございます!! 新年早々の動きを少し期待してください。

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で、ここからは長~い余談

今、ハードウェア周りの検証は個別に大手ハードウェアメーカーさんにお願いするしかなく、同じような検証作業があちこちで行われているはずです。しかし、利益を生み出さない作業には当然お金もかけられず、エンジニアも潤沢に抱えているわけではないというのが実情でしょう。

であれば、「どこがやっても同じ」というものは複数のハードメーカーさんが集まって検証をし、自社独自の検証のみを個別にやる仕組みができないかと思ったりします。また、検証をやるとなると検証シナリオも重要ですが、そこで WSSRA が使えるのではないかと思うのです。

US から落ちてきたホワイトペーパーなどのドキュメントを日本で検証し、そこに集まった各社のエンジニアが共同作業を通じて他の会社のエンジニアから学びつつ、「会社の論理」と「第三者的から見た論理」の両方をきちんと使い分けることができるようになれば、日本のIT業界も少しは変わるのではないかと期待したいのです。 検証という時間がかかる仕事は、ITに興味がある学生がアルバイトでやってもいいですし。

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ちなみに、それはエンドユーザーにも言えることです。

日本の会社は事例化に否定的なところが多いですし、Community を立ち上げて話をしていても「自社のことをどこまでいってよいかわからない」と黙ってしまう方がいる。「自社のことは言えないけど、他の会社のことは聞きたい!」という非常にわかりやすい(-_-メ)状況なわけです。

Intel の CIO の記事の中で SAP 導入について書かれていましたが、企業体としてITを使うことを考えると企業毎になぜそんなに大きく変わるのでしょうか? 今までは「企業が縦割りで・・・」とか「うちは遅れてて・・・」で済んだかもしれませんが、ガバナンスや経営スピードの重要性が叫ばれる今となっては、それで良いわけではないですね。そして、もし最善策がわからないということであれば、多くの企業が「ああやった、こうやった」と情報を提示しながら一番良いものに皆で近づいていくことはできないものでしょうか?

「できれば日本の同業他社の事例がほしい」と言われますが、たとえばある製品が出て、それが事例化されるまでには1年か2年かかります。しかも事例には詳細は書かれていないことがほとんど。であれば、同業他社に2年遅れて「事例があるから安心、だから始めよう」と言っていることが信じられないのです。

ここでも WSSRA は効果を発揮するはずです。
(WSSRA はIT の標準化に非常に役立つコンテンツ群ですから)

とにかく、自社の強みになる部分だけを自社独自で考えて、そうでない多くの部分については皆で良いものをうまく利用するという仕組み作りがしたいなあと思ってます。

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理想論だと言うことは分かってますし、(日本では)最初から Microsoft にはそこまで期待していないと言う方も多いでしょうが、やってみたいと思う人や企業だけが集まって一気に成果を出してしまうというのも面白いので、私に何ができるかを考えていこうと思っています。

ちなみに、もし成功したらの話しですが、どのようなタイミングにおいてもIT戦士を作り上げる教育は必要なので、教育や人材育成事業をされている企業の方々にも大いに頑張っていただくことになると思いますよ。