擬似体験の重要性
帰省する際に羽田で買った「PRESIDENT」にこのような記述がありました。
「経験豊かな人」は活躍できる は勘違いだと。
もちろん経験そのものを否定しているわけではないのですが、いろんな経験をしてもちゃんと「体験」になっていない場合があるとのことです。
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Aさん:前にはこんな大きなプロジェクトで仕事をしてました!! ~ 経験 ~
Bさん:すごいね。で、そこで何をしてたの?
Aさん:システム開発に携わっていました!! ~ 経験 ~
Bさん:へえ。どんなシステムを開発してたの?
Aさん:あるサブシステムのxxの部分を。~ 体験 ~
Bさん:それって、そんなに大きなプロジェクトでなくても出来るよね(ーー;)
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みたいな感じでしょうかね。
人によって差があることなので一概には言えませんが、限られた時間の中で一人ができることには限界もあるので、どんなに自分をよく見せようとしたところでいずれはボロが出てきます。
でも、逆にいろんなことを知ってるなあという人もいますよね。
それってまさに擬似体験が得意な人では !?
・いろんな人と話しをしながら、その人達の経験をいつの間にか擬似体験。
・人がやっているのを横目で見て、おいしいところだけを擬似体験。
・本を読んで受け売りで話すのではなく、本を読んで擬似体験して自らの経験のように話す。
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例えば、自分がリーダーをやっているプロジェクトの事を聞かれて何でも答えられるリーダーは、おそらくチームメンバーがやっていることを擬似体験できているんでしょう。逆に、「ここはどうなってる」と聞かれて、「そこはあいつにやらせてますから私にはわかりません。後であいつから説明させます。」しか言えないリーダーは(こういう人をリーダーと言っていいのかわかりませんが)、擬似体験はできず、自分自身がやっているお客様との調整やスケジュールの線引きだけを体験しているんでしょう。
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そう言えば、私がやっている道場は、参加者全員で擬似体験する場です。個人毎にマシンが用意されているわけでも各製品の事を深く勉強する場でもありませんが、すくなくとも私自身の体験は皆さんと共有してますから、もし興味があれば遊びに来てください。