Vista 情報の日本語化 ~IPv6 ネイティブなOSとは~

Windows Vista の日本語の情報提供を始めているのはご存知ですか?https://www.microsoft.com/japan/technet/windowsvista/default.mspx

まだまだ少ないのですが、これから日本語の情報がどんどん出てくるので楽しみにしてください!!
もちろん量だけでなく、有益と思われるいろんな情報が次から次へと出てくることになります。私自身も、今のうちから少しずつでも勉強していかなきゃやばいなと思っていたりもするので、皆さんも是非積極的な情報収集に励んでください。

有益な情報の1つとして、既にIPv6関連の情報があがっています。
IPv4によるIP枯渇の話が出て久しいですが、NAT等の便利な技術の登場もあり、いつになったらIPv6がでてくるんだろうかと思っていた方も多いと思いますが、それがVistaで実現しそうなのです。更には追い討ちをかけるようにIPv6関連のセミナーも増えており、かなりの勢いを感じ始めているので、注目のテクノロジの1つに追加しておいたほうが良いかもしれません。

もう少し具体的に書きましょう。ご存知の通り、Windows XP も IPv6 をサポートします。しかし、あくまでもサポートするという程度で IPv4 にかなり依存していたのも確かなのです。そんな状況を打開するために出てくるのがWindows Vista。 Vista は IPv6 ネイティブなOSと言われていて、IPv4 よりも IPv6 通信が優先されるようになっているようです。
もし手元にVistaの環境がある人は、コマンドプロンプトで ipconfig /all とたたいてみてくださいね。ちゃんとIPv6の項目が増えているはずですよ。

そして、普通の環境だとIPv6のアドレスを手動で割り当てている人もv6 のアドレスを割り振るDHCPサーバーもほとんどないと思うので、IPv6 のアドレスとして fe80....(下位はMACアドレスから抽出) というアドレスが割り当てられているのではないかと思います。これって、IPv4のときにDHCPサーバーが見つからないと自動設定されていた 169.254.x.x というアドレスのIPv6版です。ちなみにこのアドレスはMACベースなので即時割り当てがなされるようです。

と書いてもIPv6の意味がまったく見えないと思いますが、

IPv6 はIPアドレス空間が増えることに加えて、ピアツーピア通信のNAT越えサポートを大幅に拡張したり、ネットワーク失敗検出時間を短縮したり(ネットワークの調子が悪いとマシンそのものが遅く感じたりもしますが、そのストレスからも少しは解消されうかもしれません)とネットワーク屋さんには非常に興味深い追加機能があるんですよ。

ということで、「IPv4 から IPv6 への切り替えをいかにスムーズにするか」という問題をいつ突きつけられても大丈夫なように、私もちゃんと勉強を始めようと思っています。みなさんも Vista の情報収集をきっかけに IPv6 に手を出してみてはいかがですか?