R2 で Windows ファイルサーバーが生まれ変わる(3 = クォータ)

クォータの機能は Windows Server 2003 も持っていますが、R2 のクォータ機能はフォルダ単位での制限が可能になりました。そして、このクォータ設定も、「ファイルサーバーの管理」コンソールを利用することができます。

設定はいたって簡単で、クォータ設定画面で制限をかけるフォルダを選択し、制限値を設定するだけです。ただし、以下のようなオプションを利用することで、面白さは広がります。

  • ハード クォータ と ソフト クォータ
    デフォルトは「ハード」ですが、「ソフト」を選ぶことで制限値を超えての利用を許可します。どんな時に使うかというと、ある容量を超えたら管理者がメールを受け取るなどの監視用途などです。
  • しきい値
    1つのクォータ設定に対しても、複数のしきい値の設定が可能です。例えば、個人用に用意したフォルダに制限を掛けている場合に、容量の80%を超えたらそのユーザーにメールをし、100%になったら管理者にもメールが飛ぶ仕組みを作るといったことができるわけです。
  • 通知オプション
    メールの送信、イベントログへの書き込み、スクリプト実行、そしてレポート作成など、管理に必要と思われる機能が提供されます。メール送信では、差出人・Cc・Bcc・返信先をあらかじめ登録しておくことも可能です。

同じ設定を複数のフォルダに対して適用しやすいように、設定をテンプレート化しておくことも可能です。もちろん、標準で用意されている6種類のテンプレートを利用することも出来ますが、さすがに制限する容量などは状況によって異なるでしょうし。

おわり・・・!?

そうだ、クォータってこれだけなんですが、R2 の説明をすると必ず「特定のグループに対してクォータの制御が掛けられるか?」と聞かれるのでここで触れておきますが、アクセス権設定とクォータ設定を組み合わせて利用してもらうことになるでしょう。
(もし設定方法を知っている人がいたら教えて下さい)

ということで、次回は新しくなったファイルサーバー機能の最後としてレポートの機能を書きますね。

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本当は、今いろいろと触っている Vista や Longhorn Server が面白いんですよね~
まだ書くには早すぎるような未確認情報が多いのですが、気になる用語を書き出している最中ですし、昨日書いた New Eventlog System に加えてたくさん書いていこうと思ってます。

このままだと私の机はポストイットだらけになりそうなので、そろそろ整理を始めなくては・・・