R2 で Windows ファイルサーバーが生まれ変わる(2 = ファイル スクリーン)
R2 は、”ファイルサーバーの管理”コンソールを利用することで、ディスクのボリューム管理からフォルダ共有、クォータなどの拡張設定、さらにはDFSの管理までが1つのコンソールからできるようになっています。
その中で、今日はファイル スクリーンの設定をみてみましょう。
ファイル スクリーン とは、意図していない種類のファイルを共有フォルダに保存させないようにするフィルタの機能です。
まずは共有フォルダの管理の画面で、C:\R2test というフォルダを作成し共有します。
共有フォルダ作成にウィザードを利用すると、数回のクリックでローカルドライブにフォルダを作り、共有し、アクセス権の設定までも実施できます。
ただし、あまり考えずに設定をしてしまうと Everyone に対してアクセス権設定がされたり、共有のアクセス権のみでNTFS アクセス権の設定がされなかったりする可能性もあるので、気をつけてください。
ご存知かと思いますが、Active Directory 環境では Everyone ではなく Domain User や Authenticated Users を利用したほうが良いですし、NTFS アクセス権の設定がされていないと、そのマシンにログオンした全てのユーザーは全ての情報を見れてしまいますので。
共有できたら、”ファイル サーバー リソース マネージャ”を展開し、ファイル スクリーンを作成します。先ほど共有した共有パスを指定したあとはテンプレートから好きなものを選ぶだけです。デフォルトでもこんなものが用意されています。
- イメージ ファイルのブロック
- オーディオとビデオのファイルのブロック
- 実行形式とシステムのファイルの監視
- 実行形式のファイルのブロック
- 電子メール ファイルのブロック
雰囲気はわかってもらえると思いますが、パッと見ただけで使ってみたいものがありますよね。
この5つはデフォルトで用意されたテンプレートでしかないので、テンプレートをカスタマイズすることも、テンプレートそのものを作ることも可能です。自由度は非常に高いですよ。
ちなみに、「オーディオとビデオのファイルのブロック」テンプレートを選んだとすると、mp3/wmv/avi などの37種類の拡張子を持つファイルの保存がブロックされますが、例外を作ったりブロックするファイルの種類を追加したりすることで、会社独自のルールに仕上げればよいと思います。
最後にもう1つ、単純に拡張子でブロックして終わりではなく、ルール外のファイルが保存されようとした場合に指定の文面を含むメールを出したり、イベントログに出力したり、はたまたコマンド実行やレポート出力などの設定もテンプレートの情報として含まれています。
至れり尽くせりのファイルサーバー機能と、簡単な設定ツールを是非是非試してみてください。
次回はクォータ設定あたりかなあ。