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クイック実行形式の Access 2016 上で住所入力支援機能が動作しない

こんにちは、Office サポート チームです。

本記事では、クイック実行形式の Access 2016 上で住所入力支援機能が動作しない現象についてご案内します。

2017/10/11 Update 本問題の修正を公開したため、記事構成を全体的に変更しました。

 

現象

クイック実行形式の Access 2016 を、2017 年 2 月更新のバージョン 1701 (ビルド 7766.2060) 以降に更新後、住所入力支援機能が動作しない現象が発生します。
この現象はバージョン 1708 (ビルド 8431.2094) で修正しました。

 

対処方法 

現象を修正した Access 2016 のバージョンに更新します。

手順

  1. Access 2016 を起動し、[ファイル] タブ - [アカウント] 画面の "更新オプション" ボタンをクリックし、"更新を有効にする" をクリックします。
    ※ Office の更新を有効にします。
  2.  
  3. [ファイル] タブ - [アカウント] 画面の "更新オプション" ボタンをクリックし、"今すぐ更新" をクリックします。
    ※ Office の更新を実行します。

 

更新完了後に、Access 2016 の [ファイル] タブ - [アカウント] 画面の "Office 更新プログラム" を確認します。
バージョン1708 (ビルド 8431.2094) 以降であれば、本現象は回避します。

※ バージョンの更新時期は更新チャネルにより異なります。更新チャネルのバージョンについては以下をご参照ください。

Version and build numbers of update channel releases
https://support.office.com/en-us/article/Version-and-build-numbers-of-update-channel-releases-ae942449-1fca-4484-898b-a933ea23def7

 

回避策

最新バージョンに更新できない場合は、現象が発生しない過去のバージョンへロールバックしご利用ください。

手順

  1. コマンド プロンプトを起動します。( [Windows ボタン] を右クリック - [コマンド プロンプト] をクリックします)
    officec2rclient.exe の場所まで移動する以下のコマンドを入力し、実行します。
     
    cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun

     

  2.  問題が発生しないバージョン 16.0.7668.2074 に変更するためのコマンドを入力し、実行します。
    officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.7668.2074

     
    ※ Office 365 の Office 2016 を利用し、更新チャネルが半期チャネル (対象指定) や段階的提供チャネルの場合は、以下のコマンドに差し換え、実行ください。
     
    ・半期チャネル (対象指定) の場合 (旧名称 : 段階的提供チャネル向けの最初のリリース、First Release for Deferred Channel)

    officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.7369.2102

    ・段階的提供チャネル(DC) の場合
    officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.7369.2154

     

  3. 更新作業完了後に、Access を起動します。
    Access の [ファイル] タブ - [アカウント] 画面を表示します。
    "Office 更新プログラム" の箇所に記載されているバージョン情報が指定したバージョンに書き換わっているか確認します。

  4.  

  5. 続けて、Office の自動更新を無効にします。
    Access の [ファイル] タブ - [アカウント] 画面の "更新オプション" ボタンをクリックし、"更新を無効にする" をクリックします。

 

備考 2017/9/20 Update

クイック実行形式 Access 2016 で住所入力支援機能が動作しない現象の修正は、バージョン 1708 (ビルド 8431.2079) で実施しましたが、バージョン 1708 では、次のブログで公開している、VBA モジュールに関する事象が発生します。

Office 2016 バージョン 1708 以降で日本語の VBA モジュール名を含むファイルを開くとエラー
https://blogs.msdn.microsoft.com/office_client_development_support_blog/2017/08/23/ver1708-issue-japanesenamevbamodule/

 

2017/10/11 Update
上述の「Office 2016 バージョン 1708 以降で日本語の VBA モジュール名を含むファイルを開くとエラー」の事象は、バージョン 1708 (ビルド 8431.2094) で修正しました。
バージョン 1708 (ビルド 8431.2094) 以降をご利用くださいますようお願いいたします。

 

参考資料

Office 2013 または 2016年クイック実行の Office の以前のバージョンに戻す方法
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2770432 (日本語機械翻訳)
https://support.microsoft.com/en-us/kb/2770432 (英語版)

 

クイック実行版 Office 2016 (Office 365 ProPlus) の更新チャネルについて
https://blogs.technet.microsoft.com/officesupportjp/2016/11/02/office365_channel/

 

Office 365 クライアントの更新プログラム チャネル リリースのバージョン番号およびビルド番号
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/mt592918.aspx

 

Office 365 client update channel releases
https://technet.microsoft.com/en-us/office/mt465751.aspx

 

クイック実行形式 (C2R) と Windows インストーラー形式 (MSI) を見分ける方法
https://blogs.technet.microsoft.com/officesupportjp/2016/09/08/howto_c2r_or_msi/

 

※ 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。