Office のハイパーリンククリックで生じる問題への対処について (ForceShellExecute レジストリによる対処と影響)


こんにちは、Office サポートの 西川 (直) です。
Office ファイルにサーバ上の他のファイルやページへのハイパーリンクを挿入したとき、
環境構成によって、これをクリックすると認証ダイアログが表示されたり、正常に開かないというお問い合わせを頂きます。

このような場合に有効な対応方法として、ForceShellExecute というレジストリを設定する方法があります。
この記事では、この ForceShellExecute レジストリの説明を中心に、このような問題が生じたときの対処方法や考慮事項を記載します。
なお、 Office 製品は Word、Excel 、PowerPoint、バージョンは Office 2007 以降を対象としていますが、
今後、動作が変更される可能性があります。

 

目次
1.レジストリ ForceShellExecute の説明と設定方法
2.レジストリ ForceShellExecute が使用される場面とは?
3.レジストリ ForceShellExecuteを設定する影響について
4.関連情報

 

 

1. レジストリ ForceShellExecute の説明と設定方法

レジストリ ForceShellExecute は、Office 製品で開かれたファイルに挿入されたハイパーリンクを開くときの
内部動作を変更するものです。
このレジストリを設定すると、「ファイル名を指定して実行」と同じ、Windows が通常行う方法でリンクを開く動作になります。

設定には、手動でレジストリを設定する方法と、 Fix it ツールを使用する方法があります。

 

1 – 1 ) 手動でレジストリを設定する方法

レジストリパス :
[64 ビット版の Windows で 32 ビット版の Office をご使用の場合]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Office\9.0\Common\Internet

[32 ビット版の Windows で 32 ビット版の Office をご使用の場合]
または
[64 ビット版の Windows で 64 ビット版の Office をご使用の場合]
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\9.0\Common\Internet

値の名前 :
ForceShellExecute

データの名前 :
DWORD型 (0: 指定しない(デフォルト) 、 1: 指定する)

注: レジストリパスに含まれているバージョン番号 9.0 は、全てのバージョンの Office 製品で共通となります。
   また、キーが存在しない場合は手動で作成してください。

 

1 – 2 ) Fix it ツールを使用する方法

以下のサポート技術情報の Fix it ツールで設定できます。

下記のサポートサイトをご参照の上、[Here’s an easy fix] のセクションから、[Download] ボタンをクリックしていただき、
表示されるウィザードに沿って、レジストリの設定を行ってください。

タイトル : Error message when clicking hyperlink in Office: “Cannot locate the Internet server or proxy server”
アドレス : https://support.microsoft.com/en-us/kb/218153

 

 

 

2.レジストリ ForceShellExecute が使用される場面とは?

通常、Office はファイル内のリンクを開くとき、 OS または IE のコンポーネントを用い、そのパスを処理します。
パスを処理する過程では、リンク先のサーバーがどのようなものであり、どのような機能を提供しているかなどを確認します。

このような処理を行う目的として、例えば、リンク先が Webサーバー上に配置された Office ファイルで、
Web サーバーが WebDAV 機能を提供している場合、上記のコンポーネントを使用することで、
Windows が提供している WebDAV ミニリダイレクタ と呼ばれる技術により、内部的にそのパスを UNC 形式のパスへリダイレクトし、
共有編集機能をユーザに提供します。

しかし、プロキシサーバを使用している場合などの特定の条件下では、認証ダイアログが表示されたり、正常に開かないといった問題が発生するため、
Office に上記のコンポーネントを使用してリンク先へアクセスしてほしくない場合が出てきます。

この時、レジストリ ForceShellExecute を 1 に設定すると、この Office 製品の標準の方法ではなく、
「ファイル名を指定して実行」と同じ、Windows が通常行う方法でリンクを開くことができるようになります。

 

 

3.レジストリ ForceShellExecuteを設定する影響について

ForceShellExecute レジストリ設定を加えることで生じる制限事項があります。現在確認されている制限事項を以下に列挙します。

a) Office 製品よりハイパーリンクを介してファイルを開く際、ファイル名を指定して開く動作と同一となります。
そのため、Office 製品標準の方法で開かれることを想定されているアドインを使用している場合等に、
挙動に影響を与える可能性があります。

 

b) Excel 2010 のブックで、別のブックへのハイパーリンクを実行時に、対象のブックが開かない現象があります。

以下のサポート技術情報に記載されている修正プログラムを適用することで解消されます。
タイトル : Excel 2010 ブックにハイパーリンクをクリックするリンクを含むブックが表示されません。(自動翻訳)
アドレス : https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/2597992

 

c) PowerPoint の .ppsx (スライドショー形式ファイル) から、別の .ppsx ファイルを開くリンクをクリック時、リンク元のファイルを閉じるまでリンク先が開かれません。

これは、リンク元のファイルを .pptx (PowerPoint プレゼンテーション形式ファイル)で保存することで、回避することができます。

 

d) Office 製品よりファイルを起動する際、以下のような警告をうながすダイアログが表示されることがあります。

 

SecurityNotification

 

または

OfficeNotification

 

これは、以下のサポート技術情報に記載されている方法で非表示にすることができます。

タイトル : 2007 Office プログラムおよび Office 2010 プログラムでハイパーリンクの警告メッセージを有効または無効にする方法
アドレス : https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/925757

 

e) Excel ブックへのハイパーリンクを実行しファイルを開く際、対象ブックのリンクされているシートに移動しません。

例) 以下のようにハイパーリンクを設定していても、 ファイルを開く際、リンクされているシートに移動しません。

C:\Users\Public\Documents\test.xls#Sheet2!B99

 

f) Word 文書へのハイパーリンクを実行しファイルを開く際、対象文書のリンクされているブックマークに移動しません。

例) 以下のようにハイパーリンクを設定していても、 ファイルを開く際、リンクされているブックマークに移動しません。

C:\Users\Public\Documents\test.docx#Bookmark

 

 

 

4. 関連情報

タイトル : ログオン ページやエラー ページにリダイレクトされるか、表示されたら、認証については、Office ドキュメント内の SSO の Web サイトへのハイパーリンクをクリックすると、(自動翻訳)
アドレス : https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/899927

タイトル : [OFF2003] Office 2003 で Web サイトからドキュメントを開く方法
アドレス : https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/838028

タイトル : WebDAV アクセスするためのコンポーネント (WebClient と MSDAIPP)
アドレス : https://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/win7_tips64.aspx

 

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