Office 2013 Preview の新しいセキュリティ機能

原文の記事の投稿日: 2012 年 8 月 3 日 (金曜日)

新しい Office 2013 Preview には、すべての人のためにセキュリティ関連の機能が用意されています。

ユーザーは、単純なサインイン操作により、Office からクラウドのコンテンツに簡単にアクセスできます。プロファイルを作成して 1 回サインインするだけで、ローカルとクラウドの Office ファイルにシームレスにアクセスして作業できます。認証をやり直す必要はありません。サインインには、マネージ OrgID かフェデレーション OrgID を使用します。Office 2013 の使用中にそれらの ID を簡単に切り替えることもできます。ユーザーによるサインイン/サインアウトやアクティブなユーザー ID の切り替えは、背後で動作するクライアント認証 API によって実現されています。

そのほかに、ローミング設定 (基本設定および最近使ったドキュメント) や各 ID で使用できるサービスを追跡する API もあります。これにより、ユーザーのワークフローが改善され、IT 管理者による認証の管理も容易になります。ユーザーは、使用する ID プロバイダー (Microsoft アカウントまたは Office 365 へのアクセスに使用するユーザー ID) やアプリで使用されている認証プロトコルに関係なく、セッションごとに 1 回認証を行うだけで、SkyDrive を含むすべての Office アプリを使用できます。認証と ID プロビジョニングは、完全にクラウドで行うことも、Active Directory、Forefront Identity Manager (FIM)、または Active Directory フェデレーション サービス (ADFS) を使用して行うこともできます。

パスワードを忘れて問題になることもなくなりました。新しい Office 2013 のファイル暗号化方式では、パスワードで保護された Word、Excel、PowerPoint のファイルを、IT 管理者が秘密エスクロー キーを使用して解読できます。パスワードの適用時に公開キーと証明書のペアがファイルのヘッダーに格納されるようになりました。パスワードをなくしたり忘れたりした場合は、IT 管理者がコマンド ライン ツールを使用して (もちろん、アクセス許可と、証明書と秘密キーへのアクセスも必要です)、パスワードを解除するか、ファイルを新しいパスワードで保護することができます。

デジタル署名も強化されています。Open Document Format (ODF v1.2) ファイル形式がサポートされるようになり、他のアプリケーションで署名された ODF ドキュメントを Office 2013 Preview で開いた場合にデジタル署名を確認できるようになりました。さらに、Office 2013 Preview では、ドキュメントが XAdES (XML Advanced Electronic Signatures) を使用して署名されている場合に、ドキュメントが署名された場所の住所、署名者の役割または役職、署名の目的などの詳細情報を含めることもできます。

Information Rights Management (IRM) も簡単になりました。Office 2013 Preview には、新しい UI を搭載した新しい IRM クライアントが含まれています。これにより、たとえば、取引先と共同作業していて非公開のドキュメントを共有するユーザーが簡単に ID を選択できます。Rights Management Services (RMS) サーバーのサービスの自動検索もサポートされています。さらに、Microsoft Office Web Apps プレビューで読み取り専用の IRM がサポートされているため、SharePoint ライブラリ内の IRM で保護されているドキュメントや Outlook のメッセージに添付されている IRM で保護されているドキュメントを Office Web Apps プレビューで表示できます。

疑わしいファイルの一時的な隔離 — 保護されたビューの強化。保護されたビューは、制限された環境 (lowbox とも呼ばれます) でファイルを開くことによってコンピューターの悪用を防止します。これにより、ファイルを Excel、PowerPoint、または Word で編集用に開く前に調べることができます。Office 2013 Preview では、プロセスの分離が強化されているほか、ファイルがユーザーによって安全と見なされるまで lowbox からのネットワーク アクセスがブロックされます。

Office 2013 Preview のセキュリティ機能の詳細については、「Security Overview (英語)」を参照してください。

新しい Office の評判を調べるには、フォーラム (英語) をチェックしてください。

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これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「New Security Features in Office 2013 Preview」をご覧ください。