Project 2010 の紹介

Project 2010 の紹介

Project 2010 クライアント リリースでは、使用開始の簡単さ、計画立案の簡単さ、そしてレポート作業の簡単さを向上することに注力しました。この投稿では、Project 2010 の注目ポイントをいくつか簡単にご紹介します。より詳しい情報については、Project チームの公式ブログの投稿をご覧ください。

使用開始の簡単さ

最初に目につく変化は、メニューとツールバーがなくなり Office Fluent UI になったことです。これにより、よく使うコマンドを簡単に見つけることができます。次の図は、Project のリボンの [タスク] タブです。

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また、コピーと貼り付けの動作が改良され、箇条書きリストを Project に貼り付ける際に階層構造と書式が保たれるようになりました。下の図のタスク 11 のように、行の折り返し表示も可能になりました。

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計画立案の簡単さ

上の図を見て、必要なものが足りないと思った読者もおられるでしょう。目の錯覚ではなく、タスクの期間と日付が表示されていないのは本当です。これは、ユーザー指定のスケジュールという新機能のせいです。ユーザー指定のスケジュールは予定の管理と使い勝手のよさを同時に実現するものであり、これを使用すると、自分のスケジュールを思いどおりにコントロールできます。タスクの情報にまだ不明確な点がある場合は、その値を無理に入力する必要はありません。固定しておきたいタスクがある場合は、タスクを自動的に移動させないようにし、スケジュールに問題が生じる可能性がある場合に警告を表示させることができます。

Project 2010 では、タスクのスケジュール設定方法として自動および手動 (新機能のユーザー指定のスケジュール) のどちらかを選択できます。スケジュールを自動設定にしたタスクは、従来のリリースにおけるタスクとまったく同様に機能します。一方、手動設定にしたタスク (プッシュピン アイコンで表示されているタスク) は明確に変更操作をしない限り移動しません。

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上の図の説明:

  • タスク 1 はトップ ダウン サマリー タスク、つまり上位の計画を表すタスクであり、サブタスクの重ね合わせ結果とは別の期間や日付を設定できます。青いバーが実際のサブタスクを重ね合わせた結果です。このように、両者が一致している必要はありませんが比較することは簡単にできます。初期の計画作業において、ある段階を実施できる日数が確定していることを示すのに便利です。
  • タスク 2 は自動設定スケジュールのタスクです。従来バージョンの Project におけるタスクと同様に機能します。
  • タスク 3 は手動設定スケジュールのタスクです。たとえ先行タスクのスケジュールに変動があっても、このタスクが自動的に移動することはありません (下の図も参照してください)。この機能を使うことで、固定的なイベントを簡単に設定できます。
  • タスク 4 とタスク 5 は、プレースホルダー タスクです。現時点でわかっている情報をユーザー自身の覚え書きとして入力でき、Project の強力な環境内で Excel のように柔軟な使い勝手を実現します。タスク 4 の例は、10/28 までに終了する必要があることだけ決まっており、その他の点については Jon 氏と話し合わなくてはならないことを示しています。新機能によって、このような情報を期間や日付のセルに直接入力できるようになりました。タスク 5 は、2 日間の作業を要することだけが決まっており、実施のタイミングは未定です。このためバーの表示色が薄くなっています。

上で説明したとおり、タスク 2 のスケジュールが変化してもタスク 3 は移動しません。下の図のようにタスク 2 が延長された場合、タスク 3 については、自動的にずれるのではなく警告が表示されます。終了日の下に赤い波線が表示され、バーの表示スタイルが変更されているのがわかります。ユーザーはこの表示を見て、タスクを移動するかどうか、警告を無視するかどうかなど、必要な対応を判断します。

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Project 2010 には、チーム プランナーという新しいビューが追加されています。このビューの機能は、リソースに関するガント チャートのようなものです。チーム内の作業が期間中どのように振り分けられているかを一目で確認し、問題点をすばやく見つけ、ドラッグ アンド ドロップで調整できます。

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レポート作業の簡単さ

もう 1 つ、Project 2010 にはタイムライン ビューというビューも追加されています。このビューでは、プロジェクト状況の概要をすばやくまとめ、他の Office アプリケーションを使って日程の情報を共有できます。次の図は、上のスケジュールに基づいて簡単なタイムラインを作成しているところです。

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他のユーザーと情報を共有するために、このタイムラインを他の Office アプリケーション (Outlook、PowerPoint など) に貼り付けると、個々のタスクがシェイプに変換されます。このため、コピー先アプリケーション上で書式を変更したり、資料の体裁を整えたりといった加工作業ができます。

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最後に、SharePoint との同期機能をご紹介します。これによって、プロジェクトの計画に含まれるタスクを SharePoint のタスク リストに反映することや、タスク リストを Project で直接開くことが可能になります。Project 上での計画変更を SharePoint へと同期することも、その逆の操作もできます。この機能は、Project を持っていないユーザーと計画を共有する目的や、チームの状況に関する最新情報を収集する目的に使用できます。

以上の内容は、このリリースにおいて Project に盛り込まれた新機能や改良点のほんの一部にすぎません。また、ここでは触れませんでしたが Project Server という重要な製品もあります。Project チームのブログでは、今回の Project 2010 リリースにおける変更の詳細について引き続き情報を提供していきます。さらに、www.microsoft.com/project/2010 にサインアップしていただけば、Project 2010 ベータ版の提供開始をすぐに知ることができます。

原文の投稿日: 2009 年 10 月 22 日 (木曜日) 午後 10:21 投稿者: OffTeam

キーワード: Project

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、https://blogs.technet.com/office2010/archive/2009/10/22/introducing-project-2010.aspx をご覧ください。.