Microsoft Office 2010 のファイルの互換性

Microsoft Office 2010 のファイルの互換性

Microsoft Office 2010 の展開を準備するときに既存の Office ファイルとマクロの互換性を評価できるツールをお探しですか。最近、移行に先立って潜在的な問題を識別するのに役立つツールがリリースされました。Office Migration Planning Manager 2010 (OMPM) は、Office 2010 用のドキュメントの評価と移行を支援するためにリリースされました。

Microsoft ダウンロード センターから OMPM 2010 をダウンロード (英語) してください。もちろん無料です。

OMPM ツールは、Office の展開を担当する IT 専門家を補助するために作成されたものです。このツールを利用すると、バイナリ ドキュメント形式 (Office 97-2003: .doc、.xls など) から Open XML 形式 (Office 2007 以降: .docx、.xlsx など) まで、既存の Office ドキュメントの移行に関する互換性を検出して評価できます。さらに、OMPM 2010 には、Office 2010 とのマクロの互換性、および 64 ビット Office の互換性を評価する機能もあります。ツールキットには Office ファイル コンバーター (OFC) も含まれ、バイナリから Open XML 形式にドキュメントを一括変換できます。

OMPM ツールは Microsoft Office 2007 で最初にリリースされたので、前の機能をご存じのユーザーもいるでしょう。以下では、OMPM 2010 を提供するときに重視された機能強化について説明します。

  • マクロの互換性の一括スキャン: Office Code Compatibility Inspector (英語) (OCCI) ツールから組み込まれたロジックを使用して、オブジェクト モデルの変更による VBA の潜在的な問題の数を生成します。offscan.ini ファイルの新しいオプションを使用して、このスキャンを有効にできます。
  • 64 ビットの一括スキャン: OCCI ツールから組み込まれたロジックを使用して、64 ビット Office の使用による 64 ビット (宣言) VBA の潜在的な問題の数を生成します。offscan.ini ファイルの新しいオプションを使用して、このスキャンを有効にできます。
  • スキャンのための定義済み日付フィルター: Offscan.ini ファイルの新しい構成オプションを使用して、最終アクセス日または最終変更日に基づいてファイルを除外できます。スキップされたファイルはログに記録されます。
  • SQL 2008/SQL 2008 R2 のサポート: SQL Server 2008 および 2008 R2 がサポートされるようになりました。SQL 2005 との互換性は変わりありません。
  • さまざまなバグ修正: OMPM と OFC の既存の複数のバグが、このリリースでの修正に含まれます。一部を挙げると、古い作成日のファイルのインポートが失敗する、OFC の変換が完了しない、などがあります。もちろん、期待どおり動作します。

主な新機能は、一括スキャン方式で OCCI (英語) ツールが備えていたマクロ VBA コード スキャン機能の組み込みです。オブジェクト モデルの変更または 64 ビット Office 2010 との互換性が原因で発生する可能性のあるマクロの互換性の問題を抱えるマクロを含むファイルを表示する新しいビューが、OMPM 2010 レポート データベースに追加されています。スキャナーを構成するときに、OMPM スキャナーで実行するマクロ スキャンの種類を構成できます。次の図では、OMPM 2010 Office 2010 互換性レポートで使用できる新しいマクロ サマリー ビューを示します。

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Microsoft Office 2010 File Compatibility」をご覧ください。

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