Azure Portal のユーザー エクスペリエンスの主な強化点


執筆者: Leon Welicki (Principal Group Program Manager, Azure portal)

このポストは、2019 年 5 月 7 日に投稿された Key improvements to the Azure portal user experience の翻訳です。

マイクロソフトは、Azure Portal のユーザー エクスペリエンス向上に継続的に取り組んでおり、お客様がサービスを一元的に構築、管理、監視できるように、生産的で使いやすいプラットフォームを提供することを目指しています。

今回は、ユーザー エクスペリエンスを向上させる最新の強化点をいくつかご紹介したいと思います。

  • グローバル検索の機能強化による読み込み時間の短縮と検索結果の表示の改善
  • 表示とフィルター処理のさまざまな機能強化によるリソース参照の効率化と操作性向上
  • Azure Resource Graph を利用した、すべてのリソースを対象とする強力なクエリ機能
  • GitHub アカウントを使用した Azure Portal へのサインイン
  • Azure Quickstart Center の機能強化によるエクスペリエンスの向上
  • サービス作成の簡素化とユーザー エクスペリエンスの一貫性向上
  • Azure Application Gateway の全画面作成エクスペリエンス
  • Activity Log での詳細な変更履歴

それでは、それぞれの強化点について詳しくご説明します。

グローバル検索の機能強化

ユーザーの多くは、Azure のサービス、リソース、リソース グループ、ドキュメント、Marketplace のソリューションを探すために、画面上部のグローバル検索を使用します。この機能を使用しているユーザーの約 50% は Azure のサービスを検索し、35% 以上はリソース (サービスのインスタンス) を検索しています。

今回、より高速かつリッチなエクスペリエンスを提供するために、グローバル検索を強化しました。サービス セクションとリソース セクションの両方のパフォーマンスの最適化により、結果がすぐに表示されます。検索にヒットした時点でデータが表示されるため、すばやく結果にアクセスできます。サービスを検索すると、関連性の高い結果が表示されます。サービス名のスペルを間違えても (「Virtual Machines」を「Vrtual Machnes」と入力した場合など)、たいていは目的の結果が返されます。

さらに、レイアウトの変更によって見やすさが向上したほか、セクションごとに表示される検索結果の数も増えました。

Improvements in global search results in the Azure portal

グローバル検索結果の表示の改善

検索ボックスをクリックすると、最近検索した語句 5 件と最近使ったリソース 5 件が表示されます。

Global search history in the Azure portal

グローバル検索の履歴

ぜひ新しいグローバル検索をお試しください。キーボード ショートカットを利用する場合は、セッション中に G + / を押すと、グローバル検索がアクティブになります。

改善されたリソース参照での操作

Azure Portal の最も一般的な使い方の 1 つは、リソースの検索と参照です。このエクスペリエンスの強化により、探しているリソースやサービスに迅速にアクセスできるようになりました。まず、目的のサービスを見つけやすくするため、[All services] リストのカテゴリを強化しました。

All services view in the Azure portal

[All services] ビュー

リソース リストを開くと、利用中のすべてのサブスクリプション、リソース グループ、場所のリソースが表示されます。リソース リストには、1 種類のリソースに特化したリソース別リストと、1 つのビューに各リソースを表示する [All resources] リストの 2 つがあります。

今回は、[All resources] ビューを最適化し、パフォーマンスと機能性を改善しました。主な強化点は以下のとおりです。

  • Azure Resource Graph。特に、複数のサブスクリプションにわたる大量のリソースを操作する場合にパフォーマンスが大幅に向上します。
  • エクスペリエンスを見やすくするピル フィルターと、タグによるフィルター処理などの複合検索機能
  • リソース リストを CSV ファイルにエクスポートする機能

All resources view in the Azure portal

[All resources] ビュー

上記の機能は、[Resource groups] ビューでも利用できます。

現在、特定のリソースに特化したリスト (Virtual Machines、Storage、App Service など) にもこれらのパフォーマンスとエクスペリエンスの向上を反映させるように取り組んでおり、近日中に一部でプレビューをリリースする予定です。

Azure Resource Graph (プレビュー) を利用したリッチなダッシュボードの作成

現在プレビュー中の Azure Resource Graph では、利用中のすべてのリソースを対象とする高パフォーマンスかつ強力なクエリ機能を通じて、環境全体を把握することができます。この強力な Azure Resource Graph を利用して、Azure サブスクリプション、場所、管理グループを問わず、利用中のすべてのリソースに対してクエリを実行できるようになりました。この機能を試すには、グローバル検索に「resource graph」と入力します。

Finding Resource Graph Explorer (preview)

Resource Graph Explorer (プレビュー) の検索

検索結果から Azure Resource Graph Explorer を実行してください。このツールでは、Azure Data Explorer でも使用されている KQL ベースの Azure Resource Graph クエリ言語を使用して、クエリを作成できます。

Azure Resource Graph Explorer (preview) interface

Azure Resource Graph Explorer (プレビュー) のインターフェイス

このクエリ エディターのレイアウトは、Azure SQL Database などの既存のクエリ エディターと似ており、左側にスキーマ エクスプローラー、上部にタブ表示のクエリ セクション、下部に結果パネルが表示されます。利用中のリソースに対してクエリを実行すると、データの内容に応じて結果が表またはグラフ形式で表示されます。

Writing queries in Azure Resource Graph Explorer (preview)

クエリの作成

クエリの結果は、Azure Portal のダッシュボードにピン留めできます。タイルの種類は、単一の値、表、グラフ (棒グラフまたは円グラフ) の 3 種類を使用できます。ダッシュボードは、他の Azure リソースと同様に共有、保護 (RBAC を利用)、管理することができます。

インベントリ ダッシュボードのサンプルをご用意しました。ダッシュボードで [Upload] オプションを選択し、サンプルの JSON ファイルをインポートしてお試しください。

Azure Resource Inventory dashboard example

ダッシュボードの例

GitHub アカウントを使用した Azure Portal へのサインイン

GitHub 開発者が簡単に Azure を利用できるようになりました。GitHub アカウントを使用して Azure にサインインし、Azure にデプロイするリポジトリを構成できます。

ただし、Azure の利用を開始するには、Azure サブスクリプションが必要です。お持ちでない場合は、まず Azure の無料アカウントを作成してください。

詳細については、こちらのドキュメントDevOps ブログ (英語) をご確認ください。

Azure Quickstart Center での Azure の利用開始

Azure Quickstart Center は、お客様が安心して Azure を使い始められるようにするための新しいエクスペリエンスです。Microsoft Build 2018 においてプレビューとして発表し、このたび一般提供を開始しました。お客様のフィードバックに基づいてデザインも更新し、見つけやすさと操作性が向上しました。

Azure Quickstart Center

Azure Quickstart Center

Azure Quickstart Center を利用すると、お客様の Azure 環境を適切にセットアップ、保護、管理できます。よく使用される Azure サービスを確認して、目的のシナリオをサポートするサービス インスタンスを作成できます。Microsoft Learn とも連携しており ([Take an online course] タブ)、Azure の利用を開始するにあたって多くのお客様に利用されているラーニング パスやコースを厳選して提示します。

6 月には、Azure Quickstart Center の [Setup] セクションに Azure 移行ガイド (英語) も追加する予定です。

Azure Quickstart Center を表示するには、[All services] からアクセスするか、グローバル検索を使用します。

一貫性のあるエクスペリエンスでの Azure インスタンスの作成

一貫性を高める目的はシンプルで、お客様がいくつかのパターンを学習し、どこにでも応用できるようにすることです。

Microsoft Ignite 2018 では、Virtual Machines と Storage のインスタンス作成プロセスを強化、簡素化したことを発表しました。このときの改善により、作業時間は 20% 短縮され、Virtual Machines のセットアップ スピードは 15% 向上しました。またこのとき、Azure のすべてのリソース作成エクスペリエンスをこの形に統一するという目標も発表しました。詳細については、「Creation at Cloud Scale (クラウドのスケールでの作成) (英語) 」の記事をご覧ください。

この数か月にわたって多数のサービスをアップグレードし、その目標達成に大きく近付きました。現在、Azure Portal の多数のサービスで一貫性のある効率的なエクスペリエンスを提供しています。

More services offer a consistent creation experience

一貫性のある作成エクスペリエンスを提供するサービスの拡大

しかし、まだ終わりではありません。今後数か月のうちに、残りのインスタンス作成ページにもこの新しい形を適用する予定です。

刷新されたエクスペリエンスでのアプリケーション ゲートウェイの作成

Azure Application Gateway で新しい全画面作成エクスペリエンスのプレビューを開始しました。このエクスペリエンスでは、作成前にアプリケーション ゲートウェイのコンポーネントの概要を確認できるほか、デプロイする前にアプリケーション ゲートウェイのエンドツーエンドのコンポーネントを構成できます。

フロントエンド、バックエンド プール、ルーティング規則を設定したり、リスナーや HTTP 設定を構成したりできます。また、新たに追加されたタブによってナビゲーションが容易になったほか、構成オプションを選択するうえで役立つガイダンスが画面内に表示されます。

Application Gateway creation experience

Application Gateway の作成エクスペリエンス

Activity Log での変更履歴の表示

Activity Log には、イベント中に発生したリソースへの変更が表示されます。今回、この情報を変更履歴として確認できるようになりました (プレビュー機能)。Azure Portal の左側にあるメニューから [Activity Log] に移動して、詳細を確認したいイベントを選択し、[Change history (Preview)] タブをクリックすると、イベントに関連付けられている変更が表示されます。

Change history (preview) tab

変更履歴 (プレビュー)

イベントに関連付けられている変更がある場合は、選択可能なリストとしてそれが表示されます。いずれかをクリックすると、[Change history (Preview)] ページが開き、変更の詳細を確認できます。以下の例では、VM のサイズが変更されたことだけでなく、変更前と変更後の VM のサイズも確認できます。

Changes to resources, before and after

リソースの変更前と変更後

リソースの変更に関する詳細は、「リソースの変更の取得」ドキュメントをご確認ください。

次のステップ

マイクロソフトは皆様からのフィードバックに基づいて革新的なエクスペリエンスを開発し、Azure Portal でリソースを構築、管理、監視する際の生産性向上を目指しています。フィードバックの送信や新機能のご利用をお待ちしています。

  • 下部のコメント欄または Twitter でご意見をお聞かせください。
  • Azure Portal にサインインして、新機能をお試しください。
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