マイクロソフトの GPS 週数ロールオーバーへの対応状況について


執筆者: Astha Malik (Program Manager II, Azure Global - Financial Services)

このポストは、2019 4 2 日に投稿された GPS Week Number Rollover – Microsoft has you covered! の翻訳です。

 

1990 年代後半、コンピューター システムの日時機能があらゆる企業にとって大きな関心事となりました。4 桁の西暦を下 2 桁に省略して表記していたことが、プログラミング上致命的な欠陥となることに気付いたのです。それが、いわゆる 2000 年問題です。しかし、早期の準備や修正が功を奏し、危惧されたような大規模な障害が実際に発生することはありませんでした。当時と同様、マイクロソフトは近々発生する GPS 週数ロールオーバー (英語) に備えて、マイクロソフトの時刻ソースを使用しているユーザーへの影響が生じないよう準備を整えました。

金融サービス業界では、時刻の取り回しと記載が不可欠です。私たちが A 地点から B 地点に移動するために日常的に利用している GPS (全地球測位システム) は、金融市場で正確な協定世界時 (UTC) を取得するためにも利用されています。GPS は、現在の週数とその週における現在の秒数という形で正確な日時を受信機に送信しています。週数は 10 ビット フィールドでデータ ストリームにエンコードされます。バイナリの 10 ビット ワードは、最大 1,024 ( 19.7 年で 1 エポック) を表現することができます。各エポックの終了時に、受信機は週数を 0 にリセットし、再びカウントを始めます。この時点で新しいエポックがスタートします。GPS の第 0 週は 1980 1 6 日を起点としており、第 2 エポックは 2019 4 6 日に終了します。理論的な観点からすると、このリセットによって GPS 受信機の誤動作が発生する可能性があります。世界中の金融機関が GPS を使用して正確な時刻を取得し、金融取引のタイムスタンプ作成用の内部時計を設定しているため、今回の GPS 週数ロールオーバーに伴う誤動作により、1 日あたり数十億件もの金融取引のタイムスタンプに影響が生じることが考えられます。タイムスタンプが不正確な場合には、Financial Industry Regulatory Authority (FINRA) や金融商品市場指令 (MiFID II) などの規制に違反する可能性があります。

マイクロソフトは近々ロールオーバーを迎えるにあたり、デバイスやプロシージャを再調査し、対応準備が完了していることを確認しました。GPS タイミング デバイスを使用している Azure 製品およびサービスは、デバイス メーカーによる IS-GPS-200 (英語) への適合宣言書を取得しており、マイクロソフトの時刻ソースを使用しているユーザーのリスクは最小限に抑えられます。

 

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