Microsoft System Center 2019 の一般提供を開始!


執筆者: MICROSOFT WINDOWS SERVER TEAM

このポストは、2019 3 7 日に投稿された Now available: Microsoft System Center 2019! の翻訳です。

 

今回は、System Center の主任 PM マネージャーを務める Vithalprasad Gaitonde の記事をご紹介します。

2019 3 14 日更新: 2019 年 3 7 日、マイクロソフトは System Center 2019 が近日中にリリースされることを発表しました。そして本日 3 14 日、System Center 2019 の一般提供を開始しました。System Center 2019 の有効なライセンスをお持ちのお客様は、ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC) からさっそくダウンロードしていただけます。また、System Center 2019 の評価版は Microsoft Evaluation Center から入手可能です。

お客様のパブリック クラウドやオンプレミス データセンターの導入拡大に合わせて、管理ツールにも進化が求められます。System Center スイートは、オンプレミス データセンター管理において引き続き重要な役割を果たすと共に、パブリック クラウドの導入に伴って増える IT 部門の新たなニーズにも対応していきます。

本日は、Microsoft System Center 2019 の一般提供開始をお伝えでき、たいへん嬉しく思います。System Center 2019 によって、Windows Server 2019 のより大規模なデプロイと管理が可能になり、皆様のデータセンターのニーズにお応えできます。

System Center 2019 は、2018 12 月から Windows Server Technical Adoption Program (TAP) を通じてプライベート プレビューを実施してきました。その間お寄せいただいた皆様からのフィードバックに心から感謝します。

この記事では、System Center 2019 の概要を説明していきたいと思います。このリリースで重点的に取り組んできたポイントは以下のとおりです。

  • 最先端のツールによるデータセンターの監視と管理
  • Windows Server の最新バージョンのサポートと管理
  • Azure とのハイブリッドの管理と監視の実現

System Center 2019 は長期サービス チャネル (Long Term Servicing Channel: LTSC) リリースであり、5 年間の標準サポートと 5 年間の延長サポートが提供されます。一般提供後は、5 年間のメインストリーム サポートの期間中 6 か月おきにリリースされる更新プログラムのロールアップ (Update Rollup: UR) の内容が継続的に反映されていきます。

System Center 2019 は次の点を重視して設計されています。

ハイブリッド

今日、企業における環境はオンプレミスからクラウドにまで拡大しており、お客様は社内にある既存のオンプレミス ツールで Azure サービスによるイノベーションを実現しようとされています。それを可能にするために、マイクロソフトは System Center Azure の管理サービスを統合し、オンプレミス ツールを補完できるようにしました。

  • Service Map と System Center Operations Manager (SCOM) を統合したことで、Service Map の動的な依存関係マップをベースに Operations Manager (OM) の分散アプリケーションの図を自動で作成できるようになりました。
  • Azure Management Pack により、SCOM のパフォーマンスやアラート メトリックを表示したり、Application Insights Web アプリケーション監視と統合したり、Azure Blob Storage Azure Data Factory といったさらに多くの PaaS サービスを監視できるようになりました。
  • Virtual Machine Manager (VMM) 2019 により、Azure Update Management との統合で、VM への修正が簡単になりました。

Dashboard for Azure resources in SCOM web console

SCOM Web コンソールの Azure リソース用ダッシュボード

セキュリティ

セキュリティ脅威の数が増え、ますます巧妙化していることから、セキュリティは依然として企業の最優先課題であることがわかります。

  • System Center 製品では新たにサービス ログオンがサポートされ、セキュリティのベスト プラクティスに従い、インタラクティブ ログオンの使用が回避されるようになりました。
  • VM 管理者という新たなロールが追加されました。VM 管理者にはデータセンターのファブリックを読み取り専用で表示するための権限が提供されますが、ファブリック管理への特権のエスカレーションは禁止されます。

Virtual machine administrator role in virtual machine manager

VMM の VM 管理者ロール

ソフトウェア定義データセンター

ハイパーコンバージド インフラストラクチャ (HCI) は、今日のオンプレミス データセンターを取り巻く一大トレンドです。高パフォーマンスのローカル ディスク搭載サーバーを使用してコンピューティングとストレージのニーズを同時に満たし、コストを削減できるメリットがあります。

  • VMM 2019 では、Storage Spaces Direct クラスターのアップグレードや修正プログラムの適用をダウンタイムなしで行ったり、ディスクの正常性を監視するなど、HCI 環境を効率的に管理、監視できます。
  • VMM 2019 のストレージ最適化により、クラスターの共有ボリューム全体にわたって VHD の配置を最適化し、ストレージの空き容量が不足した場合に VM が停止するのを防止できます。

Storage Health in virtual machine manager

VMM のストレージの正常性

運用と監視の最新化

SCOM の拡張性と管理パックのエコシステムは、お客様がマイクロソフトとサードパーティのワークロードを監視するうえで欠かせないものとなっています。

  • SCOM Web コンソールの HTML 5 ダッシュボードとドリルダウン操作により、レイアウトをシンプルに表示できるようになったほか、カスタム ウィジェットと SCOM REST API (英語) で監視コンソールを拡張できるようになりました。
  • SCOM 2019 ではメール通知も最新化され、HTML メールがサポートされました。
  • SCOM 2019 ではモニター ベースのアラートに新しいアラート エクスペリエンスが追加されました。ベースのモニターに異常な状態が表れた場合、オペレーターはアラートをただ停止することはできず、確認を行う必要があります。
  • SCOM では、Fluentd (英語) を活用して Linux の監視を強化しています。SCOM 2019 では Linux 環境の管理サーバーのフェールオーバーに対する回復性が実現されました。
  • すべての SCOM 管理パックで Windows Server 2019 のロールと機能がサポートされました。

System Center Operations Manager web console

SCOM Web コンソール

Data Protection Manager 2019 によるバックアップの高速化

Data Protection Manager (DPM) 2019 では、バックアップの時間と容量が最適化され、高速化とストレージ使用量の削減が実現しています。

  • DPM を使用するとバックアップのパフォーマンスが向上します。バックアップ速度が 75% アップするほか、Log Analytics で主要なバックアップ パラメーターを監視できます。
  • VMware VM からテープへのバックアップのサポートが強化されました。Windows Server 2019 に加え、SharePoint 2019 Exchange 2019 などのワークロードのバックアップが新たに提供されます。

Data Protection Manager alerts and reports using Log Analytics

Log Analytics を使用した DPM のアラートとレポート

Orchestrator 2019 と Service Manager 2019

Orchestrator 2019 では PowerShell バージョン 4.0 以上をサポートしており、64 ビット コマンドレットを実行できます。Service Manager 2019 では Active Directory (AD) コネクタが強化され、特定のドメイン コントローラーと同期できるようになりました。

リリース頻度の変更

最後になりますが、新機能の提供方法を最適化するために、System Center のリリース頻度を変更することになりました。System Center には現在、長期サービス チャネル (LTSC) と 半期チャネル (Semi-Annual Channel: SAC) 2 つに加え、更新プログラムのロールアップ (UR) があります。

お客様の多くは System Center 2016 などの LTSC を使用してデータセンターのインフラストラクチャを運用しています。LTSC では 5 年間のメインストリーム サポートと 5 年間の延長サポートが提供され、UR によって追加の修正プログラムと更新プログラムが提供されます。お客様からのフィードバックによると、多くの System Center デプロイには LTSC が適していることがわかりました。LTSC の方が更新サイクルが長く、安定しているためです。

こうしたことから、System Center のイノベーション計画では LTSC リリースにリソースを集中させ、SAC リリースを中止することにしました。System Center 2019 では、直前の 2 つの SAC リリースからのアップグレードがサポートされます。具体的には、System Center 1801 または 1807 から System Center 2019 にアップグレードできます。System Center 2016 System Center 2019 にアップグレードできるのと同じです。

なお、System Center Configuration Manager (SCCM) は、この System Center 2019 のリリース頻度の変更による影響を受けません。「Configuration Manager の Current Branch バージョンのサポート」ドキュメントに記載のとおり、Current Branch は引き続き年 3 回リリースされます。

次のステップ

System Center 2019 には、3 月中にすべてのチャネルでアクセスできるようになります。System Center 2019 のリリースに合わせて、ブログ記事を公開する予定です。今後のリリースに追加してほしい新機能や機能強化がありましたらぜひお知らせください。アイデアやご提案は UserVoice までお寄せください。既にご提案いただいているアイデアに投票していただくこともできます。

よく寄せられる質問

Q: System Center 2019 はいつからダウンロードできますか。

A: 2019 年 3 14 日に System Center 2019 の一般提供が開始されます。System Center 2019 の有効なライセンスをお持ちの場合、ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC) からメディアをダウンロードできます。

Q: System Center 2019 の価格に変更はありますか。

A: いいえ、ありません。

Q: System Center 2019 と同時に新しい半期チャネル リリースは提供されますか。

A: いいえ。半期チャネル リリースは提供されません。新機能は、次回の長期サービス チャネルのリリースの前に、更新プログラムのロールアップ (UR) を通じて提供されます。

 

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