マイクロソフトと SAP が IoT 分野のパートナーシップを強化

執筆者: Sam George (Director, Azure Internet of Things)

このポストは、2019 年 2 月 25 日に投稿された Microsoft and SAP extend partnership to Internet of Things の翻訳です。

 

今日、モノのインターネット (IoT) は欠かせない技術となりつつあります。運用やロジスティクスの改革、リモート監視、エッジ環境での予知保全、コネクテッド デバイスによる新しいユーザー エクスペリエンスなど、多くの企業が新しい市場を開拓するうえで IoT や大規模デプロイのメリットを認識しています。こうしたソリューションにおいて、IoT データや AI がビジネス チャンスにつながるインサイトを生み出します。

マイクロソフトは MWC 2019 の場で、IoT 分野で SAP とのパートナーシップを強化することを発表しました。SAP Leonardo IoT と Azure IoT サービスを統合し、SAP Leonardo IoT の SAP ビジネス データと IoT データをコンテキスト化および強化することで、新たなビジネス成果を得られるようになります。

マイクロソフトは 20 年以上も前から SAP と提携し、Azure、Windows Server、SQL Server といった SAP ソリューション向けの環境を提供してきました。また、Industrial Internet Consortium、OPC Foundation、Plattform Industrie 4.0 などで協力し、業界内のオープンな相互運用性やセキュリティ標準を定義し製品の構築に長年取り組んでいます。そして昨年秋には、データ サイロを撤廃し世界レベルのユーザー エクスペリエンスを目指して、SAP および Adobe と共に Open Data Initiative (英語) を発表しました。

SAP とマイクロソフトは今後、物理デバイスや資産の領域までパートナーシップを拡張し、IoT 分野における新たなコラボレーションを開始します。その一環として、Azure IoT Hub や Azure IoT Edge などの Azure IoT サービスを SAP Leonardo IoT で活用できるようにし、大規模で安全な接続、強力なデバイス管理機能、業界最先端のエッジ コンピューティングのサポートを提供します。

Microsoft Azure IoT と SAP Leonardo IoT がつながることで、ビジネス データをインテリジェントに組み合わせて、業界向けの IoT 関連の機能やサービスを SAP ビジネス アプリケーションで使用できるようになります。これにより、お客様が物理的資産からビジネス プロセスや顧客関係までを完全に把握できるようになり、完全なデジタル フィードバック ループが実現します。

さらに、今回のパートナーシップにより、SAP ソリューション ベースのビジネス プロセスを Azure IoT Edge プラットフォームにシームレスに拡張できるようになります。SAP Leonardo IoT Edge Essential Business Functions では、このソリューションのランタイム環境として Microsoft Azure IoT Edge を選択できます。エンタープライズ対応の認定デバイスにデプロイすることで、安全な Azure IoT Edge プラットフォームを活用しながら、レイテンシ、帯域幅、接続性の問題を解消し、応答性が高くコンテキストに対応した没入型ビジネス エクスペリエンスを作成することができます。

詳しくは SAP の発表記事 (英語) をご覧ください。