インフラとエネルギー分野の次世代イノベーションを担う Azure IoT


執筆者: Bert Van Hoof (Partner Group Program Manager, Azure IoT)

このポストは、2019 2 5 日に投稿された Azure IoT drives next-wave innovation in infrastructure and energy の翻訳です。

 

私たちが水道、街灯、道路などの生活に必要なサービスを受けることができるのは、自治体のインフラストラクチャのおかげです。交通システム、学校、病院など、さまざまなものがインフラと関連テクノロジに支えられています。中でも重要なのが電力網です。私たちは生活のほとんどを電気に頼っていますが、現在、電力を管理する方法が変化しつつあります。電気自動車、自家発電、蓄電、電力の自由化、再生可能エネルギーなどが要因となり、イノベーションとテクノロジを通じてエネルギー業界が急速に進化しています。

ニューオーリンズで開催された DistribuTECH カンファレンスでは、Azure IoT パートナー様が、まったく新しいスマートな機能をもたらす電力網の新ソリューションを披露しました。ABBGEEYSchneider Electric 各社のブースでは、エネルギー関連のソリューションやプラットフォームが紹介されました。マイクロソフト ブースでは、インフラ刷新のアプローチや Azure IoT で開発期間を短縮する方法に関して、8 社のパートナー様のデモンストレーションを行い、公益事業、インフラ、都市といった観点で、クラウド、AIIoT の新たな活用方法を提示しました。

Azure Digital Twins は、空間とインフラストラクチャのデジタル レプリカを作成するためのプラットフォームです。限定プレビューで提供している新しい Twin Object Model for Grid は、シンプルな API を使用してソリューションの開発を加速させる機能で、変電所、変圧器、分散型エネルギー源 (DER) などの電力網施設の作成や更新に利用されます。マイクロソフトはパートナー様と共に、配電網を調整して高コストなインフラストラクチャのアップグレードや停電を回避するコネクテッド DERCO2 排出量削減の自動化、電気自動車用の新しいスマート充電設備など、電力の最適化や予測に関するシナリオの実現に取り組んでいます。

DistribuTECH で公開されたパートナー ソリューション

Agder Energi、NODESEnfo が電力市場に DER を採用

ノルウェーの電力会社 Agder Energi は、Azure Digital Twins を活用して DER、デバイス制御、予測などの方法で電力網を効率的に運用することで、高コストで時間のかかる電力施設のアップグレードを回避しています。

ヨーロッパの電力市場大手の Agder Energi Nord Pool が設立した新企業の NODES では、地方と中央の電力市場の統合を実施しています。完全に自動化されたマーケットプレースでは、使用可能な自由化された電力をリアルタイムで取引することができます。あらゆるプロバイダーや電力網オペレーターが利用できるようになっており、料金も明示されています。NODES プラットフォームでは、Azure の新しい電力最適化機能を使用して、一定区域内の電力がリアルタイムで取引されています。

Agder Energi の子会社の Enfo では、自由化された電力市場への参入を狙っているプロバイダー、トレーダー、アグリゲーター、電力会社向けのフルサービス プラットフォームである Flextools を開発しました。これは Azure 上で実行され、Azure IoT サービスを使用して変化する資産を予測し、電力システムへの接続を最適化します。

Allego が E モビリティ充電ソリューションのインテリジェンスを強化

Allego は、E モビリティについて高度な専門知識を有するヨーロッパの電気自動車 (EV) 充電ソリューション プロバイダー大手です。ヨーロッパ全土に 12,000 か所の充電ステーションを配備し、クラウド ベースのサービス プラットフォームで企業や EV ドライバーをサポートしています。

Allego は、スマート充電用の新しい最適化機能を使用しています。新しい充電器は、地域の電力プロバイダーが提供する持続可能エネルギーを最大限に利用すると共に、ピーク時間には充電速度を自動的に低下させることができます。Allego の新しいスマート充電ソリューションはオランダの 43 都市 4,500 か所の公共充電ステーションで使用されています。ドライバーやオペレーターの高度なニーズに応え、さまざまな場所に設置される数百万か所の充電ステーションをサポートするために、このソリューションは急速に進化しています。再生可能エネルギーと蓄電技術を統合してスマート充電に利用することで、エネルギー生産に適応した充電が可能になります。

Eaton の次世代スマート ブレーカーでエネルギー管理を効率化

エネルギー管理のグローバル企業 Eaton は、電力、油圧、機械動力の管理をさらに効率的かつ安全で持続可能にする省エネルギー ソリューションを提供しています。同社は、Azure IoT Central を使用して業界で初めて Energy Management Circuit Breaker (EMCB) の容易なアプリケーション開発を実現しました。EMCB は、標準的な回路遮断器の機能とクラウド接続機能を備えた次世代の「スマート ブレーカー」で、電力網を最適化するインテリジェンスが組み込まれています。これは売上等級別の分岐回路の測定、通信機能、リモート アクセスなどに対応しており、回路遮断器のテクノロジの大きな革新であると言えます。

EMCB は、公益事業者や一般利用者に大きなメリットをもたらす、まったく新しい種類のエネルギー管理デバイスで、高度な計測インフラストラクチャ (AMI)、ホーム エリア ネットワーク (HAN)、需要応答 (DR)、太陽光発電監視などのさまざまなエンド ユーザー向けアプリケーションに適しています。

eSmart Systems の Connected Drone で設備と電力網の監視を強化

eSmart Systems では、エネルギー業界とサービス プロバイダー向けの AI 主導型ソフトウェアを提供しています。Connected Drone ソフトウェアは、Microsoft Azure プラットフォームを使用して航空写真から効率的かつ正確に電力網の設備を検出し分類します。18 万枚の写真 (人間が分析すると 1 年以上かかる量) 1 時間未満で分析し、電力網の検査対象の設備の概要を総合的に提供します。

eSmart Systems は複数のプロジェクトでマイクロソフトと提携しておりその 1 つがファーゴ市で実施している「Smart Clean Energy Parking」プロジェクトです。このプロジェクトは、太陽光エネルギー、蓄電、EV 充電、CO2 排出量の監視などをインテリジェントかつ効率的に利用することを目指しており、eSmart とマイクロソフトがヨーロッパの EMPOWER INVADE といったプロジェクトで独自に掲げた、スマート グリッド デジタル インテリジェンスとクリーン エネルギーのソート リーダーシップが基盤となっています。

E.ON が Azure Sphere Home Energy Management のセキュリティ レベルを強化

E.ON は、ヨーロッパの先進的なエネルギー企業です。E.ON Home では、家庭のエネルギー資源をパーソナライズ ソリューションと組み合わせ、応答性の高い単一エネルギー管理ソリューションとして顧客に提供しています。エアコン、照明、太陽光パネルなどの発電装置、バッテリ、家庭用 EV 充電器などはすべて家庭のエネルギー プロファイルで定義、管理されています。

E.ON Home ソリューションは、2019 年の一般提供開始に向けて準備が進められています。セキュリティ レベルを高めるため、E.ON はマイクロソフトと共に Azure Sphere E.ON エコシステムのデバイスを運用および保護しています。将来を見据えたシステムを設計し、顧客に最新テクノロジをいち早く提供することを目指しています。

Itron が公益事業者や地方自治体向けの最先端ソリューションを開発

Itron は、世界中の自治体で安全かつ信頼性の高い主要インフラストラクチャ サービスを実現しています。スマート ネットワーク、ソフトウェア、サービス、メーター、センサーの豊富なポートフォリオと Azure Mixed Reality および Azure IoT サービスを組み合わせて、エネルギーおよび水道管理用の最先端ソリューションを構築し、公益事業者や地方自治体に提供しています。

Itron Idea Labs チームは、Azure Digital Twins を使用して、建築資材、インフラストラクチャ、さまざまな種類のセンサーを組み合わせて、ロサンゼルス近郊のダウンタウンのようすを仮想的に表示するソリューションを開発しました。仮想環境で、センサーを設置したり、屋根の材質を変更したり、交通パターンを変更したり、木を植えたりすることで、人、自動車、学校、建物などにどのような影響があるかを Microsoft HoloLens でシミュレーション体験できます。Itron Idea Labs は、デジタル ソースから現実世界を反復的かつスケーラブルに構築できる Azure Digital Twins サービスを早い時期から導入しています。

L&T が建物のスマート エネルギー ソリューションを開発

L&T Group は、長年電力や公益事業に携わってきた老舗企業です。同社は、Microsoft Azure Azure IoT を活用して、大手電力事業者向けのスマート グリッド プロジェクトを推進しています。主なものには、電力の高度な分析、変電所やメーター設備の検査、需要予測、停電の管理、再生可能エネルギー源の最適化などがあります。

L&T Technology Services はマイクロソフトと共に、イスラエルの大手 IT 企業に持続可能なスマート キャンパスを提供し、設備統合、システム、予測分析を組み合わせて最大 40% の電力削減に成功しました。マイクロソフトと L&T GroupL&T PowerL&T Technology Services は、Azure IoT サービスによりスマート シティ、スマート キャンパス、スマート ビルディングのシナリオに対応した次世代のスマート グリッド ソリューションを開発しています。

Telensa がエッジ テクノロジと AI によるスマート街灯を開発

スマート街灯システムの先進企業である Telensa は、同社のスマート シティ用ダッシュボードおよび Urban Data Project Azure IoT を採用しました。この新しいプロジェクトでは、全市民の生活に役立てることを目的に、都市データを収集、保護、利用する高信頼性インフラストラクチャを開発しています。このデータは Telensa の街灯に設置された複数のセンサー ポッドで収集されます。このポッドは Azure IoT Edge を使用しており、AI と機械学習を利用して生データからリアルタイムでインサイトを抽出します。このシステムは、まず英国のケンブリッジ市に導入される予定です。

より高度なスマート グリッドを構築するための接続型ソリューション

マイクロソフトは、インテリジェント クラウドとインテリジェント エッジを最大限に活用したソリューションを提供することで、クラウド、IoTAI があらゆる業界に変革を起こせることを証明します。スマート グリッドはエネルギー企業や公益事業者、電力網オペレーター、生産消費者の効率化に貢献します。ぜひ DistribuTECH に参加したパートナー様の取り組みとスマート グリッドの今後をご確認ください。

パートナー様のリンク

Microsoft Azure IoT の詳細

 

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