究極のハイブリッド プラットフォームでデータと AI の将来を拓く


執筆者: ROHAN KUMAR (Corporate Vice President, Azure Data)

このポストは、2018 11 7 日に投稿された Harness the future with the ultimate hybrid platform for data and AI の翻訳です。

 

本日私は、PASS Summit v.20 の初日の基調講演に登壇させていただきます。このイベントは、SQL Server ユーザーとデータ関連のプロフェッショナルが集まる場として長きにわたって開催されているものです。PASS Summit は私にとって昔からの知り合いと顔を合わせたり、新たな出会いを見つけたりできる素晴らしいイベントです。また、常に変化するニーズを知るためにお客様の声を直接お聞きしたり、SQL コミュニティ メンバーの成長を助けてもらったり、市場で最高のデータ プラットフォーム製品を開発するための知識を得る場にもなっています。
 

ハイブリッドであらゆるデータをつなぐ

今日では、多くのお客様がデータ ワークロードの実行をオンプレミスとクラウドの両方で行うことを考えていると聞きます。どちらか一方で対応しようという声はほとんど聞こえてきません。このためマイクロソフトでは、これまで以上にハイブリッド環境の構築に力を入れています。私たちマイクロソフトが提供する付加価値は、お客様がどのような環境を選択しても一貫性のあるスムーズなエクスペリエンスを提供できる点だと考えています。その一例が、先日一般提供を開始した Azure SQL Database Managed Instance です。Azure SQL Database Managed Instance を使用すると、コードをまったく変更することなく SQL Server のワークロードを Azure に移行することができます。クラウドへの移行が容易なだけでなく、クラウド データベース サービスならではの安全でインテリジェントなパフォーマンス ツールや管理ツールを活用することができます。来年には SQL Server 2008 と 2008 R2 がサポート期限を迎えます (英語)。お客様にはぜひその機会に、この先アップグレードの心配がないフル マネージド ソリューションであるこの Azure SQL Database Managed Instance に移行していただきたいと考えています。移行作業には、使い勝手のよい包括的な移行ツールである Azure Database Migration Service などをご利用ください。

マイクロソフトは、Azure SQL Database Managed Instance Business Critical サービス レベルの一般提供を 12 1 日に開始することを発表しました。この Business Critical サービス レベルは、I/O 要件が高いミッション クリティカルなビジネス アプリ向けのもので、高い可用性を備え、ストレージとコンピューティングの冗長性を最大限に確保します。インメモリ処理と、最大 Gen5 80 コアまでのスケーリングをサポートしているほか、複数の独立したレプリカを使用したゾーン冗長 HA 機能による障害発生時の耐久性もきわめて高くなっています。マイクロソフトはこの優れた機能を非常にお手頃な価格でご提供します。AWS と比べると、最大 85% も低価格となります。オンプレミスの SQL Server のライセンスを Azure で再利用する場合は、Azure Hybrid Benefit の割引が適用されます。さらに、今後提供予定の Managed Instance Business Critical の予約容量を利用して 1 年または 3 年分の料金を前払いすると、クラウドの使用料金をさらに抑えることができます。

また、Azure SQL Database では Machine Learning サービスの限定プレビューを開始します。これにより、Azure SQL Database で R 言語の Machine Learning サービス (英語) を使用して、データ処理、モデルのトレーニング、スコア付けのすべてを SQL Database 内で実行することが可能になりました。つまり、トレーニング用データをデータベースの外に移動したり、機械学習モデルを運用化したりする必要がなくなります。R 言語のコードを T-SQL のストアド プロシージャに埋め込み、運用環境にデプロイすることができます。

Azure は、オープン ソース データベースの移行先としても最適です。マイクロソフトは先日、Azure Database for MariaDB のプレビューを開始し、OSS のマネージド型リレーショナル データベース サービスを拡張しました。MySQL PostgreSQL のほかに MariaDB が追加されたことにより、Azure は最も人気の OOS リレーショナル データベースのコミュニティ バージョンのすべてをマネージド サービスとしてクラウドで提供することになります。また、高可用性、動的スケーリング、世界レベルのセキュリティ機能をビルトインでご利用いただけます。そして、MongoDB Cassandra などの NoSQL データベースの移行先としては、Cosmos DB が最適です。Cosmos DB ではオンプレミス環境や他社のクラウド製品よりも総所有コスト (TCO) を抑えながら (英語) マネージド型 NoSQL データベースを使用できるほか、業界最高レベルの SLA、グローバルな分散、包括的な DevOps 機能なども利用できます。ぜひ Azure Cosmos DB の無料試用版をご利用ください。NoSQL のデータやアプリを、お好きな Azure Cosmos DB API を使用して MongoDBCassandraHbase などから移行できます。

SQL Server 2019 では、構造化データと非構造化データを単一の統合されたソリューションでシームレスに管理できます。SQL Server 2019 には Apache® Spark™ や Hadoop 分散ファイルシステム (HDFS) のサポートなどのビッグ データ機能が組み込まれており、皆様の SQL Server のスキルを活かしてデータ レイクを構築するのに必要な機能がすべて揃っています。また、本日、SQL Server 2019 Community Technology Preview (CTP) 2.1 を発表しました。この新しいバージョンでは、データベース エンジンとビッグ データ クラスターに関して次のことが可能になりました。

  • SQL Server のビッグ データ クラスター内に R アプリや Python アプリをデプロイ
  • インテリジェントなクエリ処理にユーザー定義のスカラー関数を埋め込み、ユーザー定義関数のパフォーマンスに関する一般的な問題があるシナリオを最適化
  • グラフ一致クエリでテーブルやビューの派生エイリアスを作成
  • 長時間実行されるクエリの診断データを改良。バックグラウンド処理の状態からクエリがブロックされた時点を特定可能に
  • 永続メモリにバッファー プールを設置し、I/O 速度の大幅なスピードアップが可能に

SQL Server 2019 の今後のプレビューでは、さらに追加の機能が提供される予定です。たとえば、Accelerated Data Recovery ではトランザクションのロールバックやセカンダリからの読み込みによって復旧処理が高速化されます。また、システム データベースに可用性グループが追加され、ユーザーがリンク サーバーの定義、ログイン情報、SQL エージェント ジョブをセカンダリ レプリカにコピーできるようになります。
 

ハイブリッドなら包括的な AI と分析機能の活用が可能

オンプレミスとクラウドの間で非常に高い一貫性を持つデータ プラットフォームを使用すると、所有するあらゆるデータを AI と分析に活用することができます。Azure SQL Data Warehouse は超高速のクエリ実行機能と高度なセキュリティ機能を組み合わせたクラウド データ ウェアハウスで、あらゆるデータを有益なインサイトに変えてくれます。Azure SQL Data Warehouse は、サードパーティのベンチマーク テスト (その1 (英語)その 2 (英語)) で、最速のクラウド データ ウェアハウスと認定されました。マイクロソフトは本日、この業界最高レベルのパフォーマンスを発揮する Azure SQL Data Warehouse に、大幅なセキュリティ強化と操作性の改善を行ったことを発表しました。まず、ワークロード重要度機能を導入しました。これにより、クエリの実行に優先度が加味され、ビジネス価値が大きいワークロードが優先的にシステム リソースにアクセスするようにしました。また、行レベル セキュリティをネイティブにサポートして、お客様が非常に厳格なセキュリティ ポリシーを設定してきめ細かいアクセス制御を実装できるようにしました。また、SQL Server Data Tool をサポートしたことで、パフォーマンス監視の強化、高度なチューニング、データベース復旧の高速化が実現され、サービスが大幅に使いやすくなっています。その他の新機能や詳細情報については、Azure SQL Data Warehouse に関するこちらのブログ記事を参照してください。Azure SQL Data Warehouse こちらからお試しいただけます。ぜひ実際のパフォーマンスを体験してください。

Azure SQL Data Warehouse では Azure Databricks コネクタがネイティブにサポートされ、構造化されたストリーミング書き込み (英語) が可能になり、効率性とスケーラビリティが向上しました。Azure Databricks Apache® Spark™ をベースとする分析プラットフォームで、ビッグ データ ソリューションや AI ソリューションの構築を簡素化して迅速化し、業界最高レベルの SLA を背景にビジネスの成長を後押しします。マイクロソフトは先日、Apache Spark ベースの強力なトランザクション ストレージ階層である Azure Databricks Delta (英語) のプレビューを開始しました。このプレビューでは、データの整合性が向上し、読み取りアクセスが高速化しています。また、Azure Databricks Azure Blob StorageAzure Data FactoryAzure Cosmos DB などのサービスとネイティブに統合され、最新のデータ ウェアハウス、高度な分析、リアルタイムの分析が必要なシナリオ (英語) にお客様が対応できるようになりました。

Ignite でプレビューの開始が発表された Azure Data Explorer は、高速で高いスケーラビリティを持つ、ログやテレメトリ データ用のデータ探索サービスです。データの収集、格納、分析が可能で、多数のデータ ストリームを取り扱う場合に便利です。Azure Data Explorer は、Web サイト、アプリケーション、IoT デバイスなどのあらゆるデータ ソースで生成される大量の多種多様なデータの分析に最適で、データを簡単に取り込み、そのデータに対して複雑なアドホック クエリを数秒で実行することができます。今日の PASS Summit では、マイクロソフトのお客様の 1 社である Taboola 様が Azure Data Explorer をどのように活用しているかをお伝えします。同社はこの機能を大量の Web データの分析や、Web 閲覧者に最適な推奨コンテンツをリアルタイムで提示するためなどに活用しています。

データをストリーミングしたりリアルタイムで有益なインサイトを取得したりしたい場合は、複数からのデータ生成と複数のデータ利用者に対応した大規模なスケーリングと分散が可能な、イベント主導型メッセージング プラットフォームが必要となります。Apache Kafka (英語)Azure Event Hubs を使用すると、そのような分散型プラットフォームを実現できます。このたび、Azure Event Hubs for Apache Kafka の一般提供が開始されました。この機能では、自身で Kafka クラスターを実行する代わりに既存の Kafka ベースのアプリケーションから Kafka エンドポイントを使用することができます。この Event Hubs for Kafka を使用すると、Kafka のエコシステムとツール、および Azure のセキュリティと世界規模のスケールの両方をフル マネージド ソリューションで利用できます。
 

データを存分に活用する

マイクロソフトのビジネス インテリジェンス (BI) ツールもどんどん進化しています。Power BI では、Power BI Desktop に堅牢なセルフサービスのデータ準備機能が実装されており、世界中の多くのユーザーが利用している Power Query ベースのエクスペリエンスから使用できます。Power BI では新たにデータフロー機能のパブリック プレビューが開始され、これによりセルフサービスのデータ準備機能がさらに進化を遂げました。たとえば、ビジネス アナリストが作成したデータ準備ロジックをさまざまな Power BI のレポートやダッシュボードで再利用したり、互いにリンクさせて複雑なデータ変換パイプラインを構築したりできます。また、ユーザーが所有する Azure Data Lake Storage Gen2 インスタンスにデータが保存されるよう構成したり、Microsoft Common Data Model をサポートして、標準化された広範なデータ スキーマ (エンティティ、属性、リレーションシップ) を組織が活用できるようにすることができます。

本日、マイクロソフトの BI ユーザーが待ち望んでいた SQL Server Reporting Services のパブリック プレビューが開始されました。この機能を使用すると、Power BI の既存のインタラクティブなレポートのデザインをピクセル単位で調整できます。これにより、あらゆるユーザーがどのデバイスからでも統一されたセキュアな企業レベルのレポート プラットフォームにアクセスできます。これらの最新技術の詳細については、Power BI エンジニアリング担当ゼネラル マネージャー Arun Ulagaratchagan のブログ記事 (英語) をご覧ください。
 

使用を開始するには

ここではマイクロソフトの最新のハイブリッド情報についてお伝えしました。オンプレミスとクラウドにまたがる一貫したデータ プラットフォームを活用することで、皆様のすべてのデータがつながり、最大限のインサイトを引き出せるようになります。Azure をお選びいただくことで SQL の実行にさまざまな選択肢が生まれるほか、魅力的な価格でご利用いただくことができます。また、マイクロソフトの優れたデータ分析オプションを使用していただくことで、お客様が所有するあらゆるデータを AI に活用できるようになります。

 

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