MS クラウド ニュースまとめ – Visual Studio 2017 | 最新バージョンのお知らせ、他 (2018 年 11 月 14 日)

執筆者: Cloud Platform Team

このポストは、2018 年 11 月 14 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for November 14, 2018 の翻訳です。

 

Azure Virtual Machines (VM) | HPC 向けシリーズのプレビュー

HPC ワークロード向け H シリーズ VM のプレビューをリリース

ハイパフォーマンス コンピューティング (HPC) ワークロード向けの 2 つの H シリーズ VM、HB と HC のプレビューをリリースしました。

HB シリーズは、流体動力学、陽的有限要素解析、気象モデリングなど、メモリ帯域幅を重視する HPC アプリケーションに最適化されています。この VM は、AMD EPYC 7551 プロセッサ コアが 60 基、CPU コアあたりの RAM が 4 GB で、ハイパースレッディングを使用せず、マネージド ディスクを 4 台まで接続できます。AMD EPYC プラットフォームは、260 GB/秒を超えるメモリ帯域幅を特徴としています。

HC シリーズは、陰的有限要素解析、貯留層シミュレーション、計算化学など、高密度計算を重視する HPC アプリケーションに最適化されています。この VM は、Intel Xeon Platinum 8168 プロセッサ コアが 44 基、CPU コアあたりの RAM が 8 GB で、ハイパースレッディングを使用せず、マネージド ディスクを 4 台まで接続できます。Intel Xeon Platinum プラットフォームは、Intel の豊富なソフトウェア ツールのエコシステムをサポートしており、ほとんどのワークロードにおいて全コアでクロック速度 3 GHz を実現します。どちらの VM もプレビュー版をご利用いただけます。

詳細はこちらの Azure ブログ記事をご覧ください。この新しい VM の利用をご希望の場合は、申請フォーム (英語) からサインアップしてください。詳しい価格は、Linux VM または Windows VM のページでご確認いただけます。

Azure Event Hubs | Kafka 用 Event Hubs の一般提供

Apache Kafka 用 Azure Event Hubs をリリース

Apache Kafka 用 Azure Event Hubs は、Azure Event Hubs と Apache Kafka の強力な分散ストリーミング プラットフォームが 1 つになったサービスで、サーバーやネットワークを管理することなく、Kafka の幅広いエコシステム アプリケーションにアクセスできます。Event Hubs は、シンプルで信頼性と拡張性の高いフル マネージド型のリアルタイム データ インジェスト サービスです。分散ストリーミング プラットフォームとして、あらゆるソースからデータを収集して 1 秒間に何百万ものイベントを処理および格納できるため、動的なデータ パイプラインを構築してリアルタイムでビジネス課題に対応できます。Kafka 用 Event Hubs では、Kafka のエンドポイントを利用できるため、簡単な構成変更だけで、Kafka 1.0 以降のプロトコルで実行中のあらゆる Kafka クライアントと Event Hubs との間でイベントを発行、受信することができます。MirrorMaker のような Kafka エコシステム アプリケーションを簡単に利用できると同時に、Capture (Blob または Data Lake ストレージへの自動配信)、自動インフレ (スループットの自動スケールアップ)、geo ディザスター リカバリーといった Event Hubs の機能も活用できます。今回の統合により、オンプレミスからクラウドへデータを容易に送信し、Azure Stream Analytics や Azure Databricks などの Azure ネイティブなサービスで存分に分析できるようになります。

Azure SQL Data Warehouse | 行レベルのセキュリティのサポート

機密データを確実に保護するために、Azure SQL Data Warehouse (SQL DW) で行レベル セキュリティ (RLS) 機能をサポートします。これにより、どのユーザーがテーブル内のどの行にアクセス可能かというセキュリティ ポリシーを設定して、行アクセスを制御できるようになります。しかも、このレベルの細かい制御でもデータ ウェアハウスの再設計は必要ありません。そのため、データと異なる場所に格納されたアプリケーションではなくデータベース層自体にアクセス制限ロジックを配置でき、セキュリティ モデル全体をシンプルにまとめられます。また、行をフィルタリングするためのビューを用意する必要もありません。このエンタープライズ クラスのセキュリティ機能は、追加コストなしですべてのお客様にご利用いただけます。

詳細はこちらの Azure ブログ記事 (英語) をご覧ください。

Azure SQL Data Warehouse | Azure Data Lake Storage Gen2 との統合

Azure SQL Data Warehouse (SQL DW) が Azure Data Lake Storage Gen2 とネイティブに統合されました。これにより、外部テーブルを使用して ABFS から SQL DW へデータをロードできるようになり、Data Lake Storage Gen2 に格納しているデータ レイクを容易に統合できます。

詳細はこちらの Azure ブログ記事 (英語) をご覧ください。

Azure SQL Data Warehouse | メンテナンス スケジュール

Azure SQL Data Warehouse (SQL DW) のメンテナンス スケジュール機能をご利用いただけるようになりました。Azure Service Health の計画的メンテナンスの通知と Resource Health モニター サービスがシームレスに統合されます。これにより、Azure SQL DW サービスの新機能、アップグレード、パッチのロールアウト予定に合わせて、お客様のメンテナンス イベント計画を立てられます。このエンタープライズ クラスのセキュリティ機能は、すべてのお客様に追加コストなしでご利用いただけます。

詳細はこちらの Azure ブログ記事 (英語) をご覧ください。

Azure Functions | 米国政府および中国リージョンでランタイム 2.0 が利用可能に

Azure Government および中国リージョン向けに Azure Functions 2.0 をリリースします。これにより、パフォーマンス向上に加えて、新バージョンのサービス ランタイムに含まれる言語がサポートされるようになります。

詳細はランタイム 2.0 の更新内容をご覧ください。

Azure Functions | IoT Edge での Functions

Azure Functions ランタイム 2.0 を、IoT Edge でご利用いただけるようになりました。開発の際に C# スクリプトではなく Functions の C# プリコンパイル バージョンを使用できます。ローカル開発エクスペリエンスがよりリッチになり、クラウドの Azure Functions のエクスペリエンスに近くなります。

IoT Edge の最新の更新内容をご確認ください。Azure Functions を IoT Edge モジュールとしてデプロイする方法のチュートリアルも役立ちます。

以前デプロイした Azure Functions の既存コードをエッジ モジュールとして再構築する場合は、CSX を C# に移行する方法を参照してください。また、Azure Functions の C# を使用したプログラミング モジュールの詳細は、開発者向けリファレンスをご覧ください。

Azure Functions | 米国政府バージニア リージョンで従量課金プランが利用可能に

米国政府バージニア リージョンで Azure Functions の従量課金プランをご利用いただけるようになりました。従量課金プランは実行回数ごとに課金される方法で、アプリの負荷に基づいて動的にリソースが割り当てられます。一方 App Service プランでは、予測可能なコストとスケールの範囲で事前に定義した容量が割り当てられます。

価格モデルの違いはこちらをご確認ください。

Azure Virtual Machines | NDv2 のプレビュー

AI や HPC 向け GPU 対応 NDv2 Azure VM をリリース Linux VM の価格 | Windows VM の価格 | Azure Virtual Machines の概要

NDv2 シリーズ VM のプレビュー提供を開始しました。このシリーズは、機械学習やハイパフォーマンス コンピューティングのワークロードの処理速度を向上させることを目的としています。

NVLink で相互接続された NVIDIA Tesla V100 GPU を 8 基、Intel Skylake コアを 40 個、システム メモリを 672 GiB 搭載しています。CPU クラスは前回からアップグレードされ、システム メモリも大幅に増設されています。

NDv2 VM はプレビュー版をご利用いただけます。リージョン別の提供状況については、こちらの Azure ブログ記事をご覧ください。プレビュー期間中のご利用を希望される場合は、申請フォーム (英語) からサインアップしてください。

Azure Cognitive Services | コンテナー サポートのプレビュー

Azure Cognitive Services の一部、Computer Vision、Face、Text Analytics で、コンテナーのサポート (プレビュー) をリリースしました。これにより、コンテナーを活用して Azure Cognitive Services をオンプレミスやエッジにデプロイできるようになります。Cognitive Services コンテナーでは、Azure と同じインテリジェント API を使用できるうえ、Docker コンテナー (英語) ならではの柔軟性も活かせます。クラウドにデータを送信できない環境で Cognitive Services のテクノロジを利用したい場合には、Cognitive Services でデータを完全に制御する必要があります。Cognitive Services コンテナーを活用すれば、ソリューションにデプロイ中のモデルのバージョン管理やアップデートが柔軟に行えるほか、移植可能なアプリケーション アーキテクチャを作成して、クラウド、オンプレミス、エッジにデプロイすることも可能です。

詳細はこちらのドキュメント (英語) をご覧ください。

Visual Studio 2017 | 最新バージョンのお知らせ

Visual Studio 2017 の最新版をリリースしました。今回より、以下の機能 (およびその他の新機能) を無料でご利用いただけます。

マイクロソフトのサポート ポリシーに基づき、この Visual Studio 2017 の最終更新プログラムは、「Service Pack」となり、2020 年 1 月 14 日以降はこのバージョンのみがサポートされます。

  • インストール
    • Visual Studio のインスタンスと同時にインストールするワークロードとコンポーネントを指定したインストール構成ファイルをインポート、エクスポートできます。
  • C++ 開発
    • Visual Studio Enterprise のユーザーは、C++ 向けデバッガーのステップ バック機能を使用できるようになりました。また、Desktop Bridge フレームワーク パッケージを更新し、ARM64 C++ のシナリオをサポートしました。
  • UWP 開発
    • ARM64 のサポートを追加し、.NET UWP アプリ (.NET Native) をビルドできるようになったほか、.MSIX パッケージを作成できるようになりました。デザイナーのプラットフォーム限定モードやフォールバック コントロールに関してもエクスペリエンスを改善しました。
  • .NET モバイル開発
    • Xcode 10 をサポートし、iOS 12、tvOS 12、watchOS 5 向けのアプリをビルドできるようになりました。また、+ Xamarin Android のビルドのパフォーマンスを改善しました。
  • 他の言語
    • F# 開発者向けに、byref の使用に関するいくつかの点を改善しました。Vue CLI のバージョンを最新の0 に更新し、TypeScript プロジェクトでのプロジェクト参照をサポートしました。
  • SharePoint 2019 サポート
    • SharePoint 2019 のプロジェクトを作成できるテンプレートを追加しました。既存の SharePoint 2013 および 2016 のプロジェクトは、この新しいテンプレートに移行できます。

詳細は Visual Studio ブログ (英語)リリース ノートをご覧ください。最新の Visual Studio 2017 は、Visual Studio インストーラーまたは VisualStudio.Microsoft.com から今すぐダウンロードしていただけます。

Bot Framework SDK & Tools 4.1 のリリース

Bot Framework SDK バージョン 4.1 をリリースしました。これには、Bot Framework Emulator、Web Chat V4、C# SDK と JavaScript SDK のバージョン 4.1 が含まれています。今回の更新では、ボット開発のための SDK とツールを定期的にお届けできるようになりました。

Bot Framework SDK & Tools の詳細については、こちら (英語) をご覧ください。

Virtual Assistant ソリューション アクセラレータのプレビュー

会話アシスタント機能には多くの関心が寄せられています。企業では、この機能をブランドに合わせてカスタマイズしたり、顧客ごとにパーソナライズしたりして、さまざまなデバイスやアプリで提供したいと考えています。Virtual Assistant ソリューション アクセラレータを使用すると、独自のアシスタントの開発作業が簡素化され、ユーザーが数分でビルドを開始できるようになります。

こちらのページ (英語) で詳細をご確認のうえ、ぜひお試しください。

Azure Bot Service | プレビューのお知らせ

Azure Bot Service にトランスポート層セキュリティ (TLS) 1.2 の強制適用

2018 年 12 月 4 日より、Azure Bot Service のすべての接続にトランスポート層セキュリティ (TLS) 1.2 を使用することが求められます。 これは、データの安全性を最大限に高めるために必要な措置です。現在、マイクロソフト (英語)カード業界 (PCI、英語) をはじめとするあらゆるインターネット コミュニティで、脆弱性が狙われている TLS 1.0 や TLS 1.1 からの移行が進められています。 今回の措置は、チャット クライアントまたはボットからの Azure Bot Service サーバーへのすべての接続が対象となります。今のところ、Azure Bot Service からボットへの接続は対象外です。

詳細情報

Azure Bot Service に対する接続のほとんどは、既に TLS 1.2 が使用されています。TLS 1.2 を使用していない一部の接続は、旧式のクライアントや古い OS からのものです。この場合、最新ブラウザーへのアップグレードや OS のパッチ適用によって TLS 1.2 を有効化する必要があります。

ボット側で古いプロトコルによる受信を許可することは当面可能ですが、今後廃止される予定です。そのため、サーバーで TLS 1.2 以降を許可するように設定しておくことをお勧めします。Azure Web Apps または Functions でボットをホストしている場合は、簡単に移行 (英語) できます。Windows Server 2008 (英語)Windows 7 (Windows Server 2008 R2) などの旧バージョンの Windows でボットをホストしている場合は、パッチをインストールして、最新のプロトコルを有効化する必要があります。TLS 1.2 は、Windows Vista 以前ではサポートされません。

以下のクライアントでは TLS 1.2 は使用できません。これらをお使いの場合は、クライアントをアップデートしてください。また、サービスを利用できなくなることがないように、顧客にも同様の対応を推奨してください。

  • Android 4.3 以前
  • Firefox 5.0 以前
  • Windows 7 以前のバージョン上の Internet Explorer 8 ~ 10
  • Windows Phone 8.0 上の Internet Explorer 10
  • Safari 6.0.4/OS X10.8.4 以前

参考資料

Azure Cognitive Services | 新機能

Azure Cognitive Services の新機能をリリースしました。

Custom Vision Service のロゴ検出

Custom Vision Service でロゴ検出をサポートしました。これにより、専門の知識がなくても独自のロゴ検出ツールを作成できるようになります。

翻訳品質の向上

Microsoft Translator API に、中国語と英語間、ドイツ語と英語間の新しい翻訳システムが導入され、翻訳品質が大幅に向上し、応用できるシナリオの幅が広がりました。これらの言語の翻訳品質向上には、人間のレベルに達したマイクロソフトの中英翻訳技術 (英語) が活かされています。

SQL Server 2014 Service Pack 3 | 一般提供

SQL Server 2014 Service Pack 3 の一般提供を開始しました。お客様や SQL コミュニティからのフィードバックに基づいて、パフォーマンス、スケーラビリティ、診断に関する 25 以上の機能を強化しています。この SP3 を適用するだけで、最新のハードウェア設計における SQL Server 2014 のパフォーマンスとスケーラビリティが向上します。今回のリリースは、SQL 製品チームによる継続的な価値提供への取り組みの成果でもあります。詳細は関連のブログ記事サポート情報をご覧ください。