E.ON と Azure Sphere: スマート ホーム エクスペリエンスを安全なセキュリティ基盤の上に構築


執筆者: Galen Hunt (Distinguished Engineer and Managing Director, Microsoft Azure Sphere)

このポストは、2018 9 24 日に投稿された E.ON and Azure Sphere: building smart home experiences on a foundation of security の翻訳です。

 

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IoT は人と社会のかかわり方を大きく変えています。私たちは、限られた時間の中で社会的な責任と個人の優先事項のバランスを取りながら日々生活しています。スマート ホームには、快適性、創造性、目標達成、友人や家族との人間関係といった個人の価値観に合わせて環境を調整できるメリットがあります。スマート デバイスのリモート機能や音声コマンドを使用することで日常のタスクを軽減し、自分のための時間を最大化することができるのです。スマート ホームのメリットはこれだけではありません。コネクテッド デバイスが普及するにつれ、エクスペリエンス構造も進化しています。何層ものインテリジェント システムが連携し、人が気付く前にニーズを予測して自動でアクションを実行します。これにより、具体的には、電化製品が故障する前に点検サービスを受けたり、日用品や食品のストックがなくなる前に注文したりすることが可能になります。スマート エクスペリエンスの直観的な機能によって面倒なタスクから解放されるため、生活環境のさまざまな面を最適化してスムーズに管理できます。こうしたインテリジェント エッジによって支出や時間を節約し、環境負荷を低減することで、人々はより多くのことを達成できるようになるのです。

スマート エクスペリエンスを開発する企業にとって、今はまさにイノベーションを起こす絶好の時期です。しかし、セキュリティという課題は依然残っています。スマート エクスペリエンスという分野はまだ新しく、リスクを完全に把握し切れてはいません。これを次の段階に進めるためには、俊敏性と応答性の高いインテリジェント セキュリティ プラットフォームの上にエクスペリエンスを構築し、学習を継続させることが必要です。セキュリティの責任を持てる企業こそが、信頼できるブランドとして業界をリードできるのです。

 

家庭のエネルギー管理を刷新する E.ON

ヨーロッパのエネルギー関連大手の E.ON は、特に難しいと言われる家庭での電力維持に取り組んでいます。未来のエネルギー消費を研究する同社では、理想的な生活環境を細かく定義して、生活を向上させることを目指しています。

E.ON Home Energy Management では、家庭のエネルギー資源をパーソナライズ ソリューションと組み合わせ、応答性の高い単一のエネルギー管理ソリューションとして顧客に提供しています。エアコン、照明、太陽光パネルなどの発電装置、バッテリ、家庭用 EV 充電器などはすべて家庭のエネルギー プロファイルで定義、管理されています。優先事項は、利便性、快適性、経費節約、省エネなど、ユーザーによって異なりますが、各家庭の目標に合わせて統合的なアプローチで資源バランスを決定します。自家発電を推進する E.ON の太陽光ソリューションは、家庭での持続可能な発電設備の導入、バッテリへの物理的蓄電、E.ON Solar Cloud への仮想蓄電などを可能にします。

電力は、生活に欠かせないエネルギー資源です。便利なハイテク製品も、必須の電化製品も、生命維持にかかわる医療機器も、すべて電力を必要とします。E.ON では、セキュリティが企業のビジョンのベースとなる構成要素であることを認識しており、エクスペリエンスと同等の高いレベルのセキュリティを提供し、脅威がどんなに進化してもデバイスの安全性を確実に保証するという考えを持っています。これを実現するために E.ON が選んだのが Azure Sphere です。

E.ON はヨーロッパ全域の 3,200 万以上の顧客にサービスを提供しており、現代の家庭や企業のニーズに応えるエネルギー ソリューションによって自社ブランドを確立しました。デバイスからクラウドに至るまで、Azure Sphere によってエクスペリエンスの安全性が確保されているため、顧客、収益、ブランドを継続的に保護しながら安心してイノベーションを進めることができます。

E.ON は、2019 年の E.ON Home ソリューションのリリースに向けてマイクロソフトと連携し、エコシステム内のすべてのデバイスを Azure Sphere で保護しています。エアコン、EV 充電器、太陽光パネル、照明ソリューション、バッテリなどのさまざまなデバイスでビジョンを実現するために、マイクロソフトと共に最高水準のセキュリティ標準への準拠に取り組んでいます。両社は将来を見越したシステムを設計することで、顧客に未来のテクノロジをいち早く提供することを目指しています。

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E.ON では、家のデジタル化やネットワーク化が進めば、家庭がさらに快適になり、生活の質を向上させることができると考えています。E.ON Home Energy Management は、自家発電、蓄電、エアコン、EV 充電器、ホーム オートメーションなどのエネルギー インフラストラクチャをシームレスかつ安全な方法で家庭に提供します。お客様はコストや持続性を妥協せず、快適な生活とエネルギー自給を実現することができます。マイクロソフトの協力と Azure Sphere によって、高い安全性、信頼性、スケーラビリティを保ちながら IoT AI の力を大いに活用できるようになりました」

Alex Cirlan (HEM およびソフトウェア担当グローバル ドメイン責任者、E.ON)

 

Azure Sphere でセキュリティを保証

冷蔵庫からスパム メールが送信 (英語) されたり、ベビー モニターがスパイ行為に悪用 (英語) されたりすることはなさそうに思えますが、実際に起こる可能性は十分にあります。デバイスが乗っ取られた場合、ユーザーのプライバシー、データ、インフラストラクチャに影響が及ぶだけでなく、本人が身の危険にさらされることもあります。スマート エクスペリエンスが可能性と想像力によって進化するのと同時に、脅威も進化するため、セキュリティの問題はさらに深刻化します。

人々が自分たちの生活や空間をスマート エクスペリエンスや最先端のテクノロジに委ねようと思う決め手となるのは、それらのエクスペリエンスが信頼に値することです。その信頼を築くことは、企業の責任とも言えます。また、「スマート」とは何かを見つめ直すときでもあります。スマート エクスペリエンスは、直観的で、情報が豊富で、簡単に使用することができます。しかし、そこにはもう 1 つ条件を付け加えなければなりません。それが、セキュリティです。そして、デバイス メーカーが安全なスマート製品をこれまでより簡単に作成できるようにと開発したのが、Azure Sphere です。Azure Sphere の多層防御によるセキュリティ アプローチの詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Azure Sphere について、デバイス メーカーからは次の 3 つの感想がよく聞かれます。

  • Azure Sphere は非常に使いやすい。Visual Studio 開発環境が製品の市場投入期間を短縮する助けになっている
  • Azure Sphere を使用していること自体が、自社製品が安全で、ブランドや顧客を守れるという自信につながっている
  • Azure Sphere の価格に満足している。MediaTek MT3620 を搭載した Azure Sphere ソリューションは 8.65 ドル以下 (これには次の 1 回限りの前払い費用が含まれる)
  • MT3620 (Azure Sphere が最初に認定した MCU)
  • Azure Sphere OS ライセンス (OS サービスの継続的な更新を含む)
  • Azure Sphere Security Service のデバイス ライセンス (継続的な監視と更新を含む)

個数などの条件によって価格は異なります。認定 MCU が新たに追加される場合は、内容やメーカー要件によって価格が変動します。詳しくは製品ページをご覧ください。

 

Azure Sphere 開発キットとパブリック プレビュー エクスペリエンスの使用を開始するには

マイクロソフトは本日、Azure Sphere 開発キット (英語) と、Azure Sphere OSAzure Sphere Security ServiceVisual Studio tools for Azure Sphere のパブリック プレビューの提供を開始しました。これらのツールを活用すれば、新製品やエクスペリエンスのプロトタイプ作成を Azure Sphere で簡単に開始できます。

マイクロソフトでは、今後より多くの人々の生活に数十億を超えるコネクテッド デバイスを取り入れていただきたいと考えています。そのために私たちは、デバイスが安全であることを保証しなければなりません。デバイスを守ることは、人々の未来を守ることなのです。

 

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