マイクロソフトが LOT Network に加入: 開発者を特許主張から保護


執筆者: Erich Andersen (Corporate Vice President, Deputy General Counsel)

このポストは、2018 年 10 月 4 日に投稿された Microsoft joins LOT Network, helping protect developers against patent assertions の翻訳です。

 

このたびマイクロソフトは、LOT Network (英語) に加入することを発表しました。LOT Network とは、あらゆる規模の企業で問題となっているパテント トロールに対抗するための企業による非営利組織で、現在拡大を続けています。

この問題は長年にわたって数百回も無意味な特許主張や訴訟を受けているマイクロソフトにとっても他人事ではなく、この問題に直面している多くの皆様を支援したいと考えています。特許を主張する者は、ほとんどのケースで、アイデアを特許として具体化するための研究開発に自らは関与していなかったり、また、自身が主張している特許の技術的概念を理解していないことも珍しくありません。極端な例としては、特許についてよく理解していない中小企業を狙って、その価値を悪用するために大規模なメール キャンペーンを実施していることもありました。米国では、法改正などによってこの問題は以前より落ち着いてはいますが、依然として多くの企業の課題となっています。Entrepreneur 誌に掲載された最近の調査 (英語) によると、特許訴訟に巻き込まれた中小企業の 40% 以上が「運営に大きな影響を受けた」と回答しており、このような訴訟を「弔いの鐘 (death knell)」と表現しています。

ソフトウェア開発者やテクノロジ企業にとって、LOT Network への加入はどのような意味を持つかと言うと、マイクロソフトにとっては、攻撃的な収益化活動を行う企業から特許主張されることを防止するための措置という意味があります。また、この問題について他の業界リーダー企業と足並みをそろえ、知的財産のリスク解消に向けて今後より一層取り組みを強化することも意味しています。LOT Network に加入したことにより、マイクロソフトが特許を主張する企業に特許を譲渡した場合、他の加入企業にも無料でその特許の使用許可が与えられることになります。この取り決めは、本日より、135 万個ほどの特許を持つ約 300 社の LOT Network 加入企業 (英語) に適用されます。

マイクロソフトのこの動きは、2017 年に開始した Azure IP Advantage プログラムの方針を継続していることも意味します。Azure IP Advantage プログラムの一環として、マイクロソフトは、Azure で使用されているサービスがオープン ソースで作成されたものであっても、知的財産権の侵害を主張された開発者を保護および補償すると宣言しました。また、特許を主張する企業に特許を譲渡した場合、Azure ユーザーにその使用許可が与えられることも宣言しました。LOT Network への加入により、この取り決めは他の LOT Network 加入企業にも適用されます。

IT 業界にとって特許権や知的財産権は、革新的なイノベーションを保護し、企業の規模を問わず人工知能、複合現実、ネットワーク セキュリティ、データベース管理などの分野での研究開発費を回収するために、今後も重要であり続けることに変わりありません。しかしながら、無意味な訴訟を起こして、このシステムを悪用しようとする者が絶えません。こうした特許訴訟の悪用を防止するためには、業界全体が一致団結する必要があります。他の企業の皆様も、ぜひ LOT Network への加入 (英語) をご検討ください。マイクロソフトは今後 LOT Network と共に、知的財産権の問題を抱えている開発者やお客様をさまざまな形で支援していきます。

 

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