Azure IoT Central の一般提供を開始

執筆者: Peter Provost (Principal PM Manager, Azure IoT)

このポストは、2018 年 9 月 24 日に投稿された Announcing the general availability of Azure IoT Central の翻訳です。

 

マイクロソフトでは、「クラウドにあまり詳しくないが IoT を活用してみたい」というお客様のために、シンプルでわかりやすい IoT の提供に取り組んでいます。このたび、Azure IoT Central の一般提供を開始しました。これは、IoT ソリューションの運用、管理、セキュリティ、スケーリングの複雑さをまとめて制御し、クラウド ソリューションの専門知識がなくても、コネクテッド製品の構想をすばやく実現できるようにするツールです。デバイスを接続して監視ルールを設定するだけで、分析機能を実装したフルマネージド ソリューションからインサイトを取得して、即座に成果を出すことができます。

SLA で保証された高可用性と実績あるエンタープライズ クラスのサービスを基盤に構築された新機能を使用して、あらゆる規模の運用ワークロードを実行することができます。また、既存のデバイス テンプレートを再利用することでソリューションをすばやく構築できます。ゼロタッチ プロビジョニングでは、デバイスを大規模にオンボーディングして安全に接続できます。さらに、新しいデバイス一括管理機能では、大規模なデバイス管理や、再起動、再設定、更新などの基本ジョブを簡素化してすばやく実行できます。IoT Show で紹介されている新機能のデモ (英語) をご覧ください。

 

Azure IoT Central を使用することで、クラウド開発の複雑さが軽減されるだけでなく、クラウドへの接続性も向上します。一例として、マイクロソフトは IoT 通信ハードウェア大手企業の MultiTech の協力の下、IoT Central の機能をプログラム可能なゲートウェイ MultiConnect® ConduitTM に組み込みました。これにより、Modbus の通信機器のシームレスな接続機能を直接 IoT Central で利用できるため、概念実証から広範囲のデプロイまでを簡単に行えるようになります。

先日拡張機能 (英語) を発表しましたが、それに加えて、Azure Functions を使用してサーバーレス ワークフローをトリガーできるようになりました。これにより、カスタム アプリケーションやインフラストラクチャをセットアップすることなく、ビジネス ロジックを実行することができます。Microsoft Flow 用の IoT Central コネクタの登場によって、コーディングなしで統合可能なコネクタが公開されるようになるため、問題を未然に検出・解決でき、コストのかかる定期メンテナンスの回数を削減可能な、Connected Field Service (CFS) などの強力なシナリオを実現できるようになります。

Webhook を使用すると、IoT Central アプリを他のアプリケーションやサービスに接続してリモートで監視や通知を行うことができます。特定のルールがトリガーされるとその他のアプリケーションに自動的に通知します。新しい IoT Central コネクタと Webhook アクション組み合わせて IoT Central を他の業務用機能に接続できれば、最終的なデジタル トランスフォーメーションが完了します。

ジョブを使用して一括で更新・管理

ジョブ機能を使用してデバイスの一括管理タスクを実行することで、大量のデバイスを管理できるようになります。デバイスのプロパティ、設定、コマンドなどを更新することも可能です。

デバイスの一括管理はシンプルです。新しい [Jobs] タブに移動したら、[+new] ボタンをクリックしてジョブを作成し、ジョブの名前、説明、デバイス テンプレート、ジョブの種類などの基本情報を入力します。最後に、ジョブを適用するデバイスを選択して実行します。

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Microsoft Flow に接続

Microsoft Flow で IoT Central コネクタを使用すると、IoT Central のルールが適用されたときにワークフローをトリガーすることができます。デバイスの作成、プロパティの更新、デバイスの削除には、そのコネクタのアクションを使用できます。この新機能を使用するには、ルールを作成して Microsoft Flow Action を選択します。Microsoft Flow デザイナーを活用して、Microsoft Teams への通知、Dynamics の更新、Twitter への投稿など、事前に構成されたコネクタをいくつでもセットアップできます。現在、Flow コネクタは 30 日間の試用版アプリとすべての有料アプリでご利用いただけます。

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Microsoft Flow をアクションとして選択すると Flow Web アプリに移動します。サポート対象のアクションを構成して、IoT Central アプリケーションに追加します。全プロセスの詳細は Microsoft Flow の関連資料をご覧ください。

新しい Webhook アクションを使用する

Webhook を使用すると、IoT Central アプリを他のアプリケーションやサービスに接続してリモートで監視や通知を行うことができます。特定のルールがトリガーされるとその他のアプリケーションに自動的に通知されます。

ルールがトリガーされると、IoT Central アプリは POST 要求を他のアプリケーションの HTTP エンドポイントに送信します。ペイロードにはデバイスの詳細やルール トリガーの詳細が格納されます。[New Rule] 画面で Webhook をアクションとして選択すると Webhook アクションをセットアップできます。

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Webhook の詳細やチュートリアルは Webhook アクションに関するページをご覧ください。

IoT Central アプリのさらなる活用を促進するために、1 つのルールに最大 5 つのアクションを設定できるようになりました。これにより、ユーザー エコシステム内のユーザーや他のサービスへ効率的に通知することができます。

すべての機能をお試しになりたい方は、無料試用版を入手するか IoT Central の Web サイトの情報をご確認ください。デバイス接続のチュートリアルなどの資料をご用意しています。また、ご意見やご質問がございましたら、お気軽に iotcfeedback@microsoft.com までお寄せください。

Azure IoT ポートフォリオの詳細や最新情報については、Microsoft Azure IoT のページをご覧ください。