Ignite 2018 – Azure Data により AI をビジネスにとってリアルな存在に


執筆者: (Corporate Vice President, Azure Data)

このポストは、2018 9 24 日に投稿された Ignite 2018 - Making AI real for your business with Azure Data の翻訳です。

 

本日、オーランドで開催中の Microsoft Ignite において、クラウド、データ、人工知能 (AI) の潮流が、今までにない変革をもたらし、あらゆる業界のイノベーションの基盤となっていることを紹介しました。強力な AI アプリケーションの推進要素はデータです。AI を最大限に活用するためには現代的なデータ基盤が必要です。AI を活用して新たな洞察の発見と新たなビジネス機会の創出を目指す企業にとってデータの可能性を最大化することが不可欠になっています。

 

本日、マイクロソフトは、ビジネスを変革するデータと AI のソリューション構築を実現するための数多くの素晴らしい発表を行いました。20 年以上にわたり、企業はリレーショナルデータのあらゆる局面を管理するために SQL Server を活用してきました。昨年の Ignite では、広く使われてきた SQL Server のエンジンを Linux でも稼働できるようにした SQL Server 2017 を発表しました。本バージョンは、最初の 6 カ月で 560 万件を超えるダウンロードがあり、今までで最も注目を集めた SQL Server のバージョンになりました。本日、この勢いを継続させるべく、SQL Server 2019 プレビュー版を発表します。SQL Server 2019 により、企業はリレーショナルと非リレーショナルのデータを 1 つの統合されたソリューションでシームレスに管理可能になります。Spark と Hadoop Distributed File System (HDFS) を組み込みでサポートするなど、ビッグデータ機能も提供されます。そして、SQL Server Machine Learning Services と Spark Machine Learning (ML) により、企業は、データタイプにかかわらずデータ資産全体から AI による洞察を獲得可能になります。

また、Azure SQL Data Warehouse、Azure Cosmos DB、Mongo DB、Oracle、Teradata などのデータソースへのコネクターを追加した PolyBase の発表により、企業はデータの縦割り状態をさらに改善することができます。この新たなレベルのデータ仮想化により、企業は、データソースにかかわらずすべてのデータに対して同じセキュリティとアクセスのコントロールを適用し、T-SQL のクエリーを実行できるようになりました。また、SQL Server 2019 は Kubernetes 内で、オンプレミスでも、Azure Stack 上でも、クラウド上でも稼働します。Azure Data Studio の SQL Server 2019 向けツーリング機能のプレビュー版により、企業はビッグデータクラスターの管理に加えて、他のデータベース管理システムに保管されたデータの高速で容易なアクセスのために、新しいアナリティクスノートブック機能と PolyBase ウィザードを活用できます。Johns Hopkins University などのお客様がアナリティクスと AI の価値最大化のために大規模なビッグデータワークロードを既に当製品上で稼働していることを喜ばしく感じています。

「私たちの Sloan Digital Sky Survey データベースは当初から SQL Server 上で実行されており、SQL Server は大規模な宇宙論シミュレーションのオブジェクト・カタログも保存しています。私たちは、すべてのビッグデータセットを含み我々のデータベースを強化することができる、SQL Server 2019 ビッグデータクラスタの将来性に期待しています。SQL Server 2019 の分散型の性質により、現在のデータベースソリューションの限界を超えて、新しい種類のシミュレーションや、最大 10 ペタバイト(PB) 以上のデータセットを使用した次世代の天文調査への取り組みを拡大することができます。」

ジョンズ・ホプキンス大学データ集中工学研究所
Gerard Lemson 博士

詳細情報については、SQL Server 2019 発表に関するブログ記事をご参照ください。
 

上記以外にも、Azure を企業データの最適な管理場所にするための数多くの発表を行っています。SQL ワークロードについては、Azure SQL Database Managed Instance がクラウドへの容易な移行パスを提供し、多大な価値をもたらします。本日一般利用可能になった Azure SQL Database Managed Instance により、企業は自社の SQL Server ワークロードをコードの変更なしに Azure に移行できます。ネイティブの VNET サポート、そして、SQL Server の機能セットとの完全な互換性が提供されます。Azure Hybrid Benefit そして SQL Database Reserved Capacity といった機能により、Azure に移行する企業は他のクラウドと比較して最大 80 パーセントのコスト削減を実現できます。さらに、企業は、SQL Server から SQL Database Managed Instance への大規模な移行のために、フルマネージドの Azure Database Migration Service を利用できます。Azure SQL Database Managed Instance に対する需要、そして、既に企業に対して提供されている価値の大きさにはたいへん励まされています。
 
「Azure SQL Database Managed Instance を使用して当社のTimeXtender の本番稼働向け展開を数週間で行うことができました。49 パーセントのコスト削減と 25 から 30 パーセントのパフォーマンス向上を直ちに実現し、機械学習による人工知能の適用もきわめて魅力的な機会になっています。」

コマツオーストラリアの Business Technology & Systems 担当ゼネラルマネージャー
ジョン スティール (John Steele) 氏

 

Azure SQL Database Managed Instance は業界アナリストの注目も集めています。Forrester は、最近、SQL データベースをマネージドインスタンスに移行した複数のお客様にインタビューし、移行による平均投資回収期間が 6 カ月以内であり、DBA の生産性が 40 パーセント改善したと結論づけています。

 
本日、ワークロードのニーズにオンデマンドで適合するスケーラブルなサービスティアである Azure SQL Database Hyperscale のプレビュー版も発表しました。Azure SQL Database Hyperscale により、企業は単一のデータベースを最大 100 TB まで拡張でき、アプリケーションの成長の可能性を大幅に拡大できます。これらのイノベーションにより、Azure SQL Database はクラウド上の最良のリレーショナルデータベースになっています。

 
Azure のオープン性に対するコミットメントのさらなる証明として、オープンソースデータベース関連でも多くの発表を行いました。Azure Database for MariaDB のプレビュー版が提供され、フル管理のオープンソースの MariaDB データベースアズアサービスが Azure プラットフォーム上で提供されます。MariaDB on Azure は、開発者に組み込み型の高可用性機能、動的スケーリング、柔軟な料金体系、そして、世界最高レベルのセキュリティと基盤機能を提供します。また、MySQL とPostgreSQL 向けの Azure データベースサービスのAdvanced Threat Protection のプレビュー版が提供開始され、企業は潜在的脅威をリアルタイムで検知し、応答可能になりました。また、Azure Database for PostgreSQL が、Intelligent Performance サービスの一機能としてQuery StoreQuery Performance InsightsPerformance Recommendations のプレビュー版のサポートを提供するようになりました。これらの機能を使用して、企業は、自社データベースのワークロードを理解し、ボトルネックを識別し、クエリーパフォーマンスの変化を検知できるようになります。オープンソースデータベースの製品とサービスに関する詳細情報については、発表関連ブログ記事をご参照ください。

 
Azure Cosmos DB は、NoSQL ワークロード向けのグローバルに分散したマルチモデルのデータベースサービスです。ターンキーのグローバル分散、自動的なスケーリング、一桁ミリ秒レベルの遅延、5 種類の明確に定義されたコンシステンシーモデル、そして、保証された高可用性が提供されます。開発者がスキーマやインデックス管理に関与することなく、すべてのデータに自動的にインデックス付けが行われます。マルチモデルのサービスであり、ドキュメント、キーバリュー、グラフ、カラムファミリーのデータモデルをネイティブにサポートします。

 
本日、Azure におけるグローバル規模のマルチマスター機能が一般利用可能になったことが発表されました。これにより、マルチマスターのレプリケーションにおいて、かつてないレベルの書き込み処理スケーラビリティと可用性が実現されます。Azure Cosmos DB のマルチマスターのレプリケーションにより、すべてのリージョンが書き込み可能になり、世界中で一桁ミリ秒レベルの遅延と99.999 パーセントの書き込み可用性が実現されます。詳細情報は、最新のSLA ページをご参照ください。

Azure Cosmos DB Cassandra API の一般提供開始も発表されました。Apache Cassandra とのワイヤプロトコルレベルの互換性を提供することで、実質的にコードの変更なしに、既存の Cassandra アプリケーションと OSS (オープンソースソフトウェア) ツールをベンダーのロックインを排除しながらフル管理の環境で使用できる柔軟性が得られます。Azure Cosmos DB が市場において高く評価されていること、そして、お客様が自社のビジネス推進のための採用を進めていることをたいへんうれしく思っています。
 
「Cosmos DB は、当社のグローバルなレピュテーション管理システムの高性能なプラットフォームを提供しています。ボタンのクリックだけで世界中でリージョンを展開でき、お客様やパートナーに良好なレスポンスタイムを提供できています。Cosmos DB Cassandra API により、サービス移行における開発負荷がほとんど不要になり、最小限の変更のみで統合を実現できました。Cassandra API サポートの提供により当社の最大のサービスも移行予定です。」

Symantec のテクニカルディレクター兼アーキテクト
マイケル シャベル (Michael Shavell) 氏

 
Azure Cosmos DB は、業界最高水準のパフォーマンスに加えて、多大な価値を提供します。既存の NoSQL アプリケーションを Azure Cosmos DB に移行した企業は、OSS NoSQL データベースのエンタープライズ版と比較して最大 6 倍のコスト削減を実現できます。本日、Azure Cosmos DB Reserved Capacity の一般提供開始が発表されました。これにより、企業は、Azure Cosmos DB のリスト価格から最大 65 パーセントの値引きが得られます。さらに、データベースを最小 10,000 RU/s (従来比5分の1) からプロビジョニング可能にし、企業のニーズに応じて段階的に拡大可能にしました。また、高く評価されている Try Cosmos DB の無料試用期間 を 1 カ月に延長しました。これらを総合することでAzure Cosmos DB はあらゆるNoSQL ワークロード処理のための最適な機能と価値を提供します。
 
詳細については、Azure Cosmos DB の発表に関するブログ記事をご参照ください。

 
アナリティクスと AI という点では、Azure はビジネスにとって重要な洞察を得るための強力なサービス群を提供しています。Azure Data Factory により、企業は AWS S3、AWS Redshift、Google Big Query、Oracle、Teradata、Netezza、SAP HANA を含む 70 種以上のデータソースからマルチテラバイト規模のデータを容易に取り込み、詳細な分析ができるようになります。Azure Databricks は、データ準備、そして、機械学習(およびディープラーニング)のモデル開発と訓練のための高速で使いやすくコラボレイティブな Apache Spark ベースの分析プラットフォームを提供し、Azure のエコシステムと緊密に連携することで、最良の OSS 分析プラットフォームを提供します。Azure SQL Data Warehouse は、エンタープライズ級のフルに統合されたデータウェアハウスであり、計算とストレージで独立した規模拡大を提供する最初の製品です。これらの 3 サービスを組み合わせることで、マイクロソフトの「モダンデータウェアハウス」と「ビッグデータによる機械学習」のパターンが構築でき、組織に多大な価値を提供します。
 
「当社のモダンなデータウェアハウスは、今までのデータセンターに欠けていた俊敏性を提供してくれます。複雑な運用ではなくビジネスロジックにフォーカスできるようになったことで、俊敏性を向上し、ビジネス価値を獲得できるようになりました。」

Anheuser Busch Inbev グローバルディレクター
チェタン クンダバラム (Chetan Kundavaram) 氏

 

本日、マイクロソフトは、Azure SQL Data Warehouse が小規模なサービスレベル (DW500c) によってより多くのお客様に利用可能になったことを発表しました。このリリースにより、企業は1時間あたり最低 6.049 ドルで強力なクラウドデータウェアハウスを利用可能になります。このパフォーマンス指向のティアは Azure Government を含む 26 の Azure グローバルリージョンで現在利用可能です。また、Azure SQL Data Warehouse Azure Databricks の統合機能が向上したことで、企業は、リアルタイムの分析ソリューションのために、容易にデータのストリーム化、訓練、パブリッシュを行えるようになりました。
詳細は、ブログ記事をご参照ください。

 
Azure Databricks Delta のプレビュー版も発表されました。Azure Databricks Delta により、企業はデータの信頼性と性能を向上し、データパイプラインを単純化できます。Azure Databricks による大規模で高性能な分析ソリューションの構築が今まで以上に容易になりました。Spark テーブルに対するメタデータ、インデックス、キャッシュの新機能により、Azure Databricks の Spark ジョブとクエリーの信頼性と性能を向上できます。Azure Databricks Delta と関連発表についての詳細は、Azure Databricks の発表情報ブログ記事をご参照ください。

 
オープンソースの分析機能に対するマイクロソフトの継続的コミットメントの一環として、本日、HDInsight が Hadoop 3.0 をサポートし、Azure が当機能を提供する最初のクラウドプロバイダーとなったことが発表されました。また、Enterprise Security Package の一般提供開始により、HDInsight のセキュリティも強化されました。これにより、企業は、HDInsight クラスターをドメインに追加し、Kerberos でユーザーを認証し、Apache Ranger を使用してアクセスの承認と監査を行えるようになります。また、開発者は、プレイバック、自動データスキューなどの革新的強化機能を使用して大規模なジョブのデバッグや診断を容易に行えます。詳細情報につては、HDInsight の発表に関するブログ記事をご参照ください。

 
データ探索アプリケーション向けに最適化された超高速サービスである Azure Data Explorer も発表されました。本サービスは、企業が数ペタバイトの構造化および非構造化データから迅速に洞察を発見できるよう支援します。Azure Data Explorer は、ストリーミングデータにクエリーを行い、パフォーマンスの分析、傾向や異常の識別、問題の診断などを行うために使用できます。また、データエンジニアが分析の初期段階でデータの内容を理解するために活用することもできます。Azure Data Explorer は、数分、数週間、または、数カ月の間にわたるデータを迅速に可視化し、分析することで、モダンなデータベースを強化します。詳細情報は、Azure Data Explorer の発表に関するブログ記事をご参照ください。

 
最後に、真の意味で革新的なお客様の事例をご紹介したいと思います。グローバルな石油ガス企業 Shell は、データと AI を活用したデジタルトランスフォーメーションの取り組みを開始しています。その一例として、データ活用による小売店舗の安全性と効率性の向上があります。Azure Databricks を使用してShell は数 1,000 台の監視カメラ映像を分析するアルゴリズムを構築し、ほぼリアルタイムで安全性の問題を識別できるようになりました。

「当社はエッジとクラウドの両方で動作する一群の機械学習モデルを開発しました。エッジで重要なイベントをリアルタイムで識別し、クラウドで処理するためにアップロードし、準リアルタイムのアラートを発信することができます。このような変革を Azure クラウドが支えており、Azure Databricks などのプラットフォーム アズ ア サービスと、TensorFlow やKafka などのオープンソーステクノロジの最善の組み合わせが実現されています。」

Data Science 担当ゼネラルマネージャー
ダニエル ジーボンス (Daniel Jeavons) 氏

 

 
これほど多くの素晴らしいテクノロジが利用可能になった今こそがデータ環境を現代化し、ビジネス変革のための洞察を獲得できるようになる絶好の機会です。データには膨大な可能性があります。これから皆様がデータにより何を実現していくかが楽しみでなりません。
 

Comments (0)

Skip to main content