Avere vFXT for Microsoft Azure のパブリック プレビュー


執筆者: Rebecca Thompson (Principal Program Manager, Microsoft Azure)

このポストは、2018 9 4 日に投稿された Avere vFXT for Microsoft Azure now in public preview の翻訳です。

 

Avere vFXT for Azure は、クラウドでのハイ パフォーマンス コンピューティング (HPC) ワークロードに新たな可能性をもたらす新しいソフトウェア ソリューションです。これにより、オンプレミス インフラストラクチャを Azure のコンピューティング サービスに接続することも、ファイル ベースのワークロードをクラウドに移行して Azure Blob で実行することも可能になります。

これまで多くの企業が、ファイル ベースのハイ パフォーマンス ワークロードをクラウドで実行するための方法を模索してきました。ペタバイト級のデータをクラウドに移動する作業は複雑で時間もかかるため、ワークロードを完全に移行することは困難です。その結果、高速処理に必要なコンピューティング能力が増大しているにもかかわらず、ミッション クリティカルな多くのアプリケーションがローカルのデータセンターに残ったままになっています。しかし、クラウドの無限のコンピューティング能力を活用すればこの問題を簡単に解決することができます。

新しい Avere vFXT for Azure では、オンプレミスや Azure Blob のデータを活用しながらクラウドで大規模な HPC アプリケーションを実行する際の課題を解決します。Avere vFXT Azure のコンピューティング サービス内で仮想のハイ パフォーマンス ファイル キャッシュ アプライアンスとして動作することで、エッジ コンピューティングを実現します。また、必要に応じて数千基のコアを基幹ワークロードで使用できるため、追加コストなしですばやく簡単に処理を実行して、ビジネスの俊敏性を高めます。

ストレージをオンプレミスで、コンピューティングをクラウドで実行するハイブリッド インフラストラクチャを検討している企業の場合、NAS デバイスに保存されているデータを使用し、必要な数の Azure 仮想 CPU でコンピューティングを実行することで、HPC アプリケーションのパフォーマンスを劇的に向上させることができます。データセット全体をクラウドに移動する必要はなく、Avere クラスターを使用して必要なデータのみを処理の実行中に一時的にキャッシュに保存します。

Azure Blob をプライマリ ストレージとして使用することで、リフトアンドシフトのデプロイの運用コストと設備投資を最小限に抑えることができます。Avere vFXT は、Azure Blob に保存されているデータを階層化して、ジョブが実行されている間 Azure のコンピューティング サービス内の SSD キャッシュに保存します。このデータは、処理完了後に再度 Blob に書き込まれます。ハイブリッド デプロイメントやエッジ コンピューティングもサポートする柔軟性の高い Avere vFXT は、HPC 環境のファイル ベース アプリケーションのクラウド移行戦略の中で重要な役割を果たします。

Avere vFXT は、読み取り負荷の高いキャッシュ可能な多くの業界のワークロードで利用することができます。ポストプロダクション スタジオでのメディアのレンダリングから製薬会社や研究機関でのゲノム解析まで、容量制限のない Azure にアクセスしながら、コンピューティングとストレージの間のレイテンシを抑えて生産性を高めます。製造業、エネルギー関連企業、政府機関では、大量のデータを速やかに分析や研究に利用するために Avere を活用しています。ヘッジ ファンド会社や投資銀行では、アナリストの戦略決定に活かすためにクラウドで効率的にバックテストや定量分析を実施するシステムを構築しています。長年にわたる競合クラウド プロバイダーとの協力により、Microsoft Azure ポートフォリオに新たに Avere vFXT が加わることになりました。

この秋の一般提供に向けて、Avere vFXT for Azure のパブリック プレビューを開始します。以下のヒントを参考に、Avere の適切なユース ケースをご検討ください。

  • ハイ パフォーマンスのファイル キャッシュ: Avere vFXT では、複数の有名ブランドのネットワーク接続ストレージ (NAS) Azure Blob API をサポートしています。
  • 多数のコアを使用可能: Avere vFXT では、1,000 40,000 基のコアを要するコンピューティング ファームに適しており、需要の変動や成長にも対応することができます。
  • 読み取り負荷の高いワークロード: Avere vFXT クラスターで実行されるワークロードは、読み取り負荷が高く、書き込みが少ないという性質を持っています (7:3 またはそれ以上)。また、高いパフォーマンスのためにはクラスター化された NAS が必要になります。
  • ハイブリッド環境から完全な Azure 環境までをサポート: 組織のクラウド戦略の段階に応じたさまざまな環境で Azure HPC を活用することができます。
  • マルチクラウドをサポート: 複数のクラウド プロバイダーをサポートして欲しいとのご要望が多数寄せられています。Avere vFXT は、Amazon Web Services Google Cloud Platform にも対応しています。Azure では Avere vFXT ノードを無料でご利用いただくことができます。

今後の展開

Avere Systems の買収 (英語) 以降、マイクロソフトは Avere vFXT for Azure Azure Marketplace での年内の一般提供開始に向けて取り組んでいます。このプロジェクトはまだ始まったばかりです。今後も機能強化と開発を進め、ハイブリッド クラウド環境でのハイ パフォーマンス コンピューティングのサポートを向上してまいります。今回の Avere vFXT のリリースは、Azure を HPC 対応クラウドにするためのマイクロソフトの取り組み (英語) の一環です。

使用方法

プレビュー参加をご希望の場合は、パブリック プレビュー版 Avere vFXT for Azure のページにアクセスするか、Azure Marketplace で Avere を検索 (英語) してください。インストール ドキュメントをお読みいただいた後、Avere vFXT クラスターを起動してください。

Getting started with Avere vFXT

価格

Avere vFXT for Azure のライセンス料金はかかりません。ただし、その他の Azure サービスについては使用した分の通常料金が発生します。

フィードバックのお願い

マイクロソフトでは、今回のパブリック プレビューに関する皆様のご意見をお待ちしております。ご提案、コメント、感想などがありましたら、averevfxt@microsoft.com までメールでお寄せください。また、Azure Storage アドバイザー フォーラムもご利用ください。

 

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