Azure Site Recovery で Windows Server 2008 を Azure に移行する

執筆者: Bharath Sivaraman (Senior Program Manager, Azure Site Recovery)

このポストは、2018 年 8 月 20 日に投稿された Migrate Windows Server 2008 to Azure with Azure Site Recovery の翻訳です。

 

Windows Server 2008/2008 R2 は、高い信頼性を持つプラットフォームとして、約 10 年もの間お客様に愛されて続けてきました。Windows Server 2008 プラットフォームは、世界中にデプロイされている膨大な数のインスタンスで使用され、多数のビジネス アプリが実行されています。その中には、きわめて重要なアプリも含まれています。

Windows Server 2008 のサポート終了は 2020 年 1 月に予定されています。その期限が近づく今は、Windows Server 2008 をご利用のお客様にとって、アプリとインフラストラクチャを刷新し、Azure の能力を活用し始める絶好のチャンスと言えます。しかし、デジタル トランスフォーメーションは、一夜にして成し遂げられるものではありません。マイクロソフトは、Windows Server 2008 でビジネス アプリを実行しているお客様に向けて、デジタル トランスフォーメーションへの第一歩として Azure を利用していただくことを推奨しています。そのために、新しい魅力的なサービスを提供することにしました。その 1 つが、延長セキュリティ更新プログラムです。Windows Server 2008 を実行しているサーバー マシンを Azure に移行することで、サポート終了後も 3 年間無償でセキュリティ更新プログラムご利用いただけます。つまり、Azure 仮想マシン上の Windows Server 2008 でアプリを実行すれば、無償で延長セキュリティ更新プログラムを受け取れます。さらに Azure Hybrid Benefit を併用すると、Azure に移行する Windows Server 2008 マシンのライセンス費用に大幅な割引が適用されます。

サーバーの移行方法は?

移行に便利なのが、Azure Site Recovery を使用することです。Azure Site Recovery なら、Windows Server 2008 マシンのオペレーティング システム、データ、アプリなどを Azure に簡単に移行できます。お客様に行っていただく必要があるのは、基本的なセットアップ手順と、Azure サブスクリプションでストレージ アカウントを作成すること、Azure Site Recovery でストレージ アカウントにサーバーをレプリケーションすることのみです。Azure Site Recovery がデータのレプリケーションを統制し、準備が整い次第サーバーを Azure に移行します。Azure Site Recovery では、VMware 仮想マシン、Hyper-V、物理サーバーで実行されているサーバーを移行できます。

32 ビット版の Windows Server 2008 も Azure Site Recovery で移行できますか?

もちろんできます。これまでは Windows Server 2008 R2 を実行しているサーバー マシンを Azure に移行することが可能でしたが、今回提供する新たなサービスを利用していただきやすくするために、32 ビット版と 64 ビット版の Windows Server 2008 を実行しているサーバー マシンも Azure Site Recovery で Azure に移行できるようにしました。

また、Azure Hybrid Benefit の利用対象のお客様は、Azure Site Recovery を構成してサーバー移行に使用できるようにしたり、Windows Server のライセンス費用を抑えたりすることが可能です。さらに、31 日間以内の移行作業であれば、Azure Site Recovery は完全に無料でご利用いただけます。

32 ビット版および 64 ビット版の Windows Server 2008 を Azure に移行するには、まずこちらのドキュメントをご参照ください。