クラウドと AI で豊かになる未来: お客様の成功を後押しする Azure の新たなイノベーション


執筆者: Jason Zander (Executive Vice President, Microsoft Azure)

このポストは、2018 7 12 日に投稿された New Azure innovation advances customer success for the cloud- and AI-powered future の翻訳です。

 

インテリジェント クラウドと AI によって私たちの未来がさらに豊かになるように、世界中の企業がさまざまな準備を進めています。お客様のビジネス戦略と変革の中心にこうした新たなテクノロジが据えられる中、マイクロソフトはそれに役立つ最先端のイノベーション、プログラム、専門知識を提供する取り組みを進めています。

マイクロソフトのビジネスの根幹はプラットフォームの提供であり、世界中のすべてのお客様の成功を後押しするために、Azure 提供地域を随時拡大 (英語) し、新たなイノベーションを投入し続けています。また、世界中のあらゆる規模のお客様にエンドツーエンドの価値を届けるために、幅広いパートナー ネットワークの力を借りています。

私は大きなイベントの準備を進める際、いつもマイクロソフトのミッションを振り返ることにしています。数日後に Microsoft Inspire の開催を控えた今は、だれかの成功のために働ける企業の一員でいることが、どれだけ自分の活力になっているか改めて実感しています。マイクロソフトは「地球上のすべての個人とすべての組織がより多くのことを達成できるように支援する」というミッションを掲げており、私はこの熱意に満ちた目標を真摯に受け止めています。マイクロソフトはパートナー様の協力のもと、イノベーションが急速に進む中でお客様が確実に成功を収められるよう、さまざまな取り組みを進めています。

ここでは、企業のお客様を支援する新たなサービスとテクノロジについてご紹介します。これらは、お客様が独自のデジタル トランスフォーメーションを進め、クラウドと AI に欠かせない基盤を構築するのに役立つものです。また、インテリジェント クラウドやインテリジェント エッジを実際に取り入れている企業やパートナー様のユースケースについても簡単にご紹介します。

Azure Data Box サービスを拡張: マイクロソフトは昨年、Azure Data Box の提供を開始しました。Azure Data Box は、生産性の阻害やイノベーションの遅延の原因となるデータ転送の問題解決を支援する、安全で管理しやすいアプライアンスです。お客様からの反響が非常に大きかったことから、このたびヨーロッパと英国を含む新たなリージョンでもプレビューの提供を開始しました。お客様はこの Azure Data Box と、CommVault Veeam をはじめとするパートナー ソリューションを組み合わせて使用していただくことができます。また、Azure Data Box の製品ファミリを拡張し、データを Azure に移行するオプションとして、Azure Data Box Disk を導入します。Data Box Disk SSD ディスク ベースのデータ移動オプションで、保存場所にかかわらず Azure に簡単にデータを移動することができます。特に、複数のリモート ブランチやリモート オフィスからデータを転送する場合に適しています。8 TB ドライブを最大 5 (合計 40 TB) まで注文可能で、反復的または 1 回限りのデータ移行に利用できます。現在はプレビューのサインアップ (英語) を受け付けています。

Azure のグローバル ネットワーク: マイクロソフトは、世界最大規模のクラウド ネットワークを構築し、信頼性と高速性に優れたクラウド サービス接続を提供しています。マイクロソフトは引き続きこの独自のネットワーク インフラストラクチャとインテリジェント機能を拡大し、お客様が自社ネットワークをクラウド ベース モデルにうまく適合できるようにしていきます。今回は、Azure Virtual WAN (ワイド エリア ネットワーク) Azure Firewall という 2 種類のサービスを新たに導入しました。これは、高度なセキュリティ、接続性、そしてパートナー ソリューションとの相互運用性を満たすリッチなネットワーク機能を提供するというマイクロソフトのミッションに沿ったもので、現在はプレビューの提供が開始されています。

Azure Virtual WAN は、ブランチ間の接続を最適化、自動化し、Azure への接続や Azure 経由の接続を容易にするネットワーク サービスです。Virtual WAN を使用することで、ラスト ワン マイルのインターネットを使用してブランチを別のブランチや Azure にシームレスに接続し、分散接続モデルを実現することができます。また、Azure でハブ アンド スポーク型のネットワークを構築し、ファイアウォールや Azure ネットワーク セキュリティ サービスなどの仮想アプライアンスにトラフィックを簡単にルーティングすることもできます。Azure Virtual WAN により、お客様の従来のオンプレミスのルーターや、マイクロソフト パートナーが新たに提供する、拡大中のソフトウェア定義 WAN (SD-WAN) システムのエコシステムに接続するためのメカニズムが提供されます。

Azure Firewall は、Azure Virtual Network のリソースを保護するクラウド ネイティブなネットワーク セキュリティ サービスであり、組み込みの高可用性とクラウドの無制限のスケーラビリティを備えた完全にステートフルな「サービスとしてのファイアウォール」です。お客様は、複数のサブスクリプションや仮想ネットワークの完全修飾ドメイン名 (FQDN)IP アドレス、ポート、プロトコルに対するアプリケーションおよびネットワークの接続ポリシーを一元的に作成、適用、記録できます。Azure Firewall ポリシーは、お客様の DevOps モデルと完全に統合できるほか、セキュリティ リスクを管理して、クラウド内のリソースへのアクセスと保護を管理するコンプライアンス要件を達成することができます。

次世代の SQL Data Warehouse: マイクロソフトはビッグ データと分析に最適なプラットフォームを提供するための取り組みを続けています。その一環として、本日より、Azure SQL Data Warehouse のワークロードのクエリ パフォーマンスが 2 倍以上に向上しました。これにより、Azure SQL Data Warehouse はクラウドで最速のデータ ウェアハウスとなっています。この大幅なパフォーマンス向上は、データ ウェアハウスのコンピューティング ノード間での効率的なデータ移動を可能にした新しいインスタント データ移動機能 (英語) のおかげです。すべての分散データベース システムの根底にある問題は、最終または中間結果セットを生成するために、異なるキーでパーティション分割された複数のテーブルを整合させる必要がある点ですが、データ移動の高速化により、お客様のクエリ パフォーマンスが向上することになります。Azure SQL Data Warehouse では、データに対して非常に高速な分析を実行できるほか、企業全体からインサイトにアクセスできます。128 のクエリを同時にサポートするように強化されたため、より多くのユーザーが同じデータベースに対してクエリを実行できるようになり、他の要求によってブロックされることがなくなりました。料金の引き上げはないまま、クエリ パフォーマンスとクエリの同時実行数の向上が実現されるほか、世界中の 33 のリージョンでワークロードの柔軟なスケーリング機能と一時停止/再開の機能が提供されます。

Power BI のビッグ データ準備の拡張、新しいエンタープライズ機能の導入: Power BI では、ビジネス アナリスト向けの機能として、セルフサービスによるビッグ データ準備が拡張 (英語) されたほか、お客様が最新のエンタープライズ BI 1 つのプラットフォームに統合できるようになります。7 月以降にリリースされる新しいプレビュー機能には、使い慣れた Power Query (英語) エクスペリエンスを利用して、Power BI Web サービスで直接ビッグ データを取得、変換、統合、拡張する機能が含まれます。取得したデータは、複数の Power BI モデル、レポート、ダッシュボードで共有できます。同様に、Power BI では共通データ モデルもサポートされます。これにより、マイクロソフトやサードパーティが提供する他のソースによって自社のデータを拡張する方法が簡素化されると共に、幅広い統合データセット全体で分析が高速化されます。また、SQL Server Analysis Services の高度な機能が Power BI に追加され、増分更新、データセットのサイズ上限の引き上げ、集計が可能になることで、お客様は大きなサイズのデータセットを利用できるようになる一方で、高速かつスムーズなレポートも引き続き提供されます。また、Power BI の一部として SQL Server Reporting Services テクノロジが組み込まれ、企業全体のすべてのユーザーがデバイスを問わずに安全にアクセスできる統合レポート プラットフォームが提供されます。

Windows Server および SQL Server 関連サービス: これらの大規模な製品イノベーションに加え、企業のお客様が柔軟にクラウドへの移行の一歩を踏み出せるようにするための取り組みも進めています。Windows Server SQL Server 2008/2008 R2 は、マイクロソフトのレガシ製品の中でも特に広く利用されているバージョンですが、サポートの終了が間近に迫っています。これに対応していただけるよう、ワークロードを Azure に移行することで、重大なセキュリティ更新プログラムを無償で入手していただけるオプションを提供することにしました。なお、ワークロードの一部をオンプレミスに保持する必要があるお客様は、オンプレミス版をアップグレードしていただくこともできます。アップグレードのサポートはマイクロソフトやパートナーが行います。マイクロソフトは、お客様のコンプライアンスとセキュリティを確保したうえで、クラウドによるイノベーションを推進していきたいと考えています。また、パートナー様にとってこの延長サービスは、お客様の Azure への移行やアップグレードを支援する絶好の機会となります。

また、お客様によるクラウドへの移行作業をさらに容易にするために、今年の第 4 四半期初めに Azure DB Managed Instance の一般提供が開始されます。Azure クラウドでホストされているフルマネージド型のオンプレミス SQL Server インスタンスを表す Azure SQL Database の新機能で、現在はプレビューとして提供されています。

新しい IoT 機能とエッジ機能、パートナー様とお客様のイノベーションを促進するプログラム:

マイクロソフトは春頃に、次の 4 年間で IoT に 50 億ドルの投資を行うことを発表しました (英語)。その目的は、研究開発や新たなプログラム、サービスを通じて、パートナー様やお客様のイノベーションを実現することです。今回この取り組みの一環として、工場の作業現場からスマート ビルディングやスマート シティまで、コネクテッド ソリューションの構築を支援するパートナー様およびお客様向けの新しい機能とプログラムを発表しました。業界初の真の SaaS IoT ソリューションである Azure IoT Central には、Power BI Microsoft Flow のサポートが追加されました。これにより、リアルタイムにインテリジェンスを視覚化し、そのインサイトに基づいてワークフローを作成することができます。これらの新機能を使用することで、お客様やパートナー様は、問題を事前に検出してリモートで解決し、コストのかかる定期メンテナンスを削減することができます。また、Azure IoT Central ではクラウド ソリューション プロバイダー (CSP) サブスクリプションもサポートされ、CSP パートナー様が Azure IoT Central アプリケーションを簡単にプロビジョニング、管理できるようになりました。マイクロソフトは先日、今日の市場でも特にオープンなエンタープライズ対応のエッジ プラットフォームである Azure IoT Edge の一般提供開始を発表しました。このニュースの続報として、今回は Azure IoT Edge のエコシステムを充実させる 2 つの新しいプログラムを紹介します。

  • Azure Certified for IoT – 現在の Certified for IoT プログラムを拡張し、(サードパーティ製デバイスに加えて) セキュリティ、デバイス管理、エッジ分析といったエッジの主要機能の認定が追加されます。既存のデバイスは、Azure IoT デバイス カタログ (英語) でご確認いただけます。ハードウェア パートナー様によるデバイスの認定方法については、こちらのブログ記事をご覧ください。
  • Azure Marketplace Azure Marketplace に、構築済みのファーストパーティ製およびサードパーティ製 IoT Edge ソフトウェア モジュールが公開されました。これにより、ソフトウェア パートナー様が Azure Marketplace でエッジ モジュールを共有、公開できるようになりました。また、将来的には Azure Marketplace を通じてサービスを収益化できるようになります。

Azure モバイル開発者向けの機能強化: 今日、開発者には、iOS アプリや Android アプリをすばやく開発して、ユーザーに最新版を頻繁に提供できるようになることが求められています。今回新たに、Visual Studio App Center に微妙な配布メトリックを視覚化する機能が追加されました。これによりモバイル開発者は、効果的にすばやくアプリを配布したり、最新バージョンへの更新が必須であることをテスト担当者向けにマークしたりできるようになりました。また、テスト担当者の導入プロセスを再設計し、開発者がユーザーに向けてアプリを簡単にリリースできるようにしました。

Azure Stack とパートナー様による優れたハイブリッド ソリューションの提供: Azure Stack を使用すると、自社データセンターや、石油掘削装置などの接続のない環境でも Azure サービスを提供することができます。Azure Stack は、真のパートナー中心のサービスです。Azure Stack のエコシステムには、統合システム向けハードウェア パートナーやフルマネージド型の Azure Stack エクスペリエンスを提供するマネージド サービス プロバイダーの幅広いネットワークが含まれます。サービスのリリース以来、新しいハードウェア パートナー様やお客様のエッジ ソリューションをはじめ、Azure Stack チームからはイノベーションと拡張サービスが継続的に提供されています。先週には、オランダの電気通信会社の KPN が同社のお客様と共に Azure Stack を基盤とするブロックチェーン ソリューションを発表しました。

私たちはデジタル トランスフォーメーションの時代へと突入し、信頼のおけるパートナー ネットワークを構築することができました。私たちの目の前には、Azure への移行に足を踏み入れたばかりのお客様、マイクロソフトの IoT ソリューションやエッジ ソリューションを活用して新たなビジネス価値を創出しようとしているお客様、マイクロソフトの AI テクノロジを活用してこれまでにない新たなインサイトを引き出そうとしているお客様など、さまざまなお客様がいらっしゃいます。そうした世界中のお客様の成功を、パートナーの皆様と共に支援できることを大変光栄に思っています。このパートナー ネットワークには、業界の枠を超えて地域的、そして世界的にインパクトを与えられる機会が詰まっています。マイクロソフトは、皆様にとって信頼できるイノベーション パートナーとなることをお約束します。いつものとおり、皆様からのご意見やご質問をお待ちしております。

 

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