MS クラウド ニュースまとめ – GDPR 関連機能の一般提供 他 (2018 年 5 月 30 日)

執筆者: Cloud Platform Team

このポストは、2018 年 5 月 30 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for May 30, 2018 の翻訳です。
 

Power BI Desktop の新機能

Power BI Desktop で以下の新機能と強化機能がリリースされました。

  • レポート機能: 異なるフィールドに基づく条件付き書式設定、高度なスライサー同期、ログ スケールの改善、じょうごグラフのデータ ラベル オプション、線の幅のゼロ設定のサポートが追加されました。
  • 分析機能: ドリルスルーにメジャーを追加できるようになりました。
  • Power BI Premium: 増分更新機能がサポートされました (プレビュー)。
  • カスタム ビジュアル: Collage by CloudScope と Chinese Color Map が追加されました。
  • データ接続: データ抽出例を指定できる新しい From Web コネクタ (プレビュー)、Common Data Service for Apps コネクタ (ベータ)、Azure KustoDB コネクタ (ベータ)、Google BigQuery コネクタと Azure HDInsight Spark コネクタ (一般提供) がリリースされました。Adobe Analytics コネクタが更新され、複数ドメインへのログインがサポートされました (プレビュー)。Visual Studio Team Services コネクタが更新され、分析ビューがサポートされました。OLE DB コネクタが更新され、代替用の Windows 資格情報がサポートされました。SAP BW DirectQuery コネクタが更新され、技術名のサポートが強化されました。
  • データ準備: 例から列を追加する機能が改善されました。

今回ご紹介した新機能やその他の機能の詳細については、Power BI ブログ (英語)2018 年 5 月の更新のまとめ (英語) を参照してください。

Power BI モバイル アプリと複合現実アプリの新機能

Power BI モバイル アプリで新機能や強化機能がリリースされました。モバイルでのドリルダウンとドリルアップが新たにサポートされ、また Power BI for Mixed Reality アプリのデモ ビデオが公開されました。上記およびその他の機能の詳細については、Power BI ブログ (英語) をお読みください。

Azure の Data Subject Request (DSR) 機能などの一般提供

5 月 25 日に EU 一般データ規則 (GDPR) が施行されました。これに合わせてマイクロソフトは、GDPR への準拠や Azure ユーザーのポリシーに関するニーズに対応する、他社にはない新機能や新たなリソースの提供を開始しました。

以下のようなサービスを通じて、お客様が EU 一般データ保護規則 (GDPR) に準拠できるよう支援します。

  • GDPR に準拠するためのポリシーを Azure 内で設定できる Azure Policy: Azure ユーザーの方は Azure Policy を追加費用なしで利用でき、自社のクラウド環境が社内ポリシーと外部の規制に準拠するようにポリシーを定義し、適用することができます。
  • GDPR の要求事項に対応できる Azure Portal の Data Subject Request (DSR) 機能: ポータルからクラウド内の個人データに対してアクセス、修正、削除、エクスポートが可能になり、データ主体に関する情報を特定し DSR に対応できます。
  • GDPR への準拠状況を評価、管理できる Azure 用コンプライアンス マネージャー: コンプライアンス マネージャーの GDPR ダッシュボードでは、GDPR への準拠作業の割り当て、追跡、記録が可能なため、チーム全体での共同作業や、監査レポート作成のためのドキュメント管理が容易に行えるようになります。
  • GDPR ソリューションの展開を促進する Azure Security and Compliance GDPR Blueprint: 今回新設された Azure Security and Compliance Blueprint では、お客様が GDPR の要件に対応したクラウド ベースのアプリケーションを開発、リリースできるよう支援します。

詳しくは、ブログ記事「GDPR に確実に準拠するための新機能をご紹介」をお読みください。

Azure AD B2C の更新

先日、Azure AD B2C のカスタマイズ オプションの強化と構成の簡素化が発表されました。パブリック プレビューとして実施された機能強化は、ログイン エクスペリエンスと登録エクスペリエンスのカスタマイズにおける柔軟性の向上と、ポータルの更新による各機能へのアクセス性の向上です。また新機能として、カスタム Open ID Connect (OIDC) ID プロバイダーを組み込みのポリシーで使用しやすくする機能を追加し、カスタム ポリシー内のカスタム OIDC プロバイダーの機能拡張を行い、構成作業を簡素化しました。他にも、言語カスタマイズ機能の一般提供が開始されました。詳しくはこちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

GDPR の遵守義務への対応を目的とした Azure AD B2B の共同作業機能の強化

先日、Azure AD B2B の共同作業機能が強化され、パートナー企業のユーザーが自社のリソースにアクセスする際のエクスペリエンスが改善されました。これは、企業が GDPR 遵守義務に対応するうえでも役に立ちます。まず、共同作業を行う場合に招待メールを送る必要がなくなりました。ゲスト ユーザーは、招待されたアプリケーションにアクセスするだけで、そのアプリケーションを利用できます。また、招待されたユーザー向けの同意画面が更新され、参加する前に同意が必要なプライバシーに関する声明が表示されるようになったほか、ユーザーが共同作業から外れる場合に新しいセルフサービス オプションから自分でアカウントを削除できるようになりました。

これらの新機能については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。