MS クラウド ニュースまとめ – Azure Migrate の一般提供 他 (2018/3/7)

このポストは、2018 年 3 月 7 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for March 7, 2018 の翻訳です。

 

Azure Database for MySQL および Azure Database for PostgreSQL | 新しい価格モデルでのパブリック プレビュー

Azure Database for MySQL と Azure Database for PostgreSQL の新しい価格モデルを発表

2018 年 2 月 20 日より、コンピューティングの課金単位が「コンピューティング ユニット」から「仮想コア」に変更され、MySQL サーバーおよび PostgreSQL サーバーにおけるハードウェア構成の透明性が向上しました。ストレージ容量とコンピューティング能力が切り離されたことで柔軟性が高まり、必要な容量のストレージをプロビジョニングして、コンピューティング能力とは別にスケーリングすることができます。新しい価格モデルの導入に伴い、ご利用中のストレージは、これまでの価格レベルに相当するレベルで自動的にプロビジョニングされます。新しい価格モデルでもプレビュー価格に変更はありません。詳しくは Azure のサポート Web サイトでご確認ください。

Cognitive Services の最新情報

視覚サービスと検索サービスに関する最新情報

  • Custom Vision Service のパブリック プレビューを Azure Portal で開始します。 Custom Vision Service では、独自のデータで簡単に分類子をトレーニングすることができます。モデルをエクスポートし、アプリケーションに直接埋め込んだ分類子を使用して、iOS、Android、その他のエッジ デバイスですぐにオフライン実行することができます。最新の機械学習テクノロジで構築された Custom Vision Service では、独自のシナリオで重要事項を認識できるように分類子をトレーニングすることができます。簡単な操作で多様なシナリオに活用できます。小売業で自社のカタログの画像 (ドレス、靴など) を自動分類できるモデルを開発したり、ソーシャル サイトで特定の製品の画像をより効果的に絞り込んで分類したり、国立公園でカメラの画像に野生動物が写っているかどうかを検出したりといったことが簡単にできるようになります。先月、Custom Vision Service から iOS 11 用の Core ML フォーマット、Android 用の TensorFlow フォーマットにモデルをエクスポートできるようになったことを発表 (英語) しました。エクスポートされたモデルはモバイル デバイスごとに最適化されるため、すぐに分類作業を開始することができます。
  • Face API は、一般提供されている顔認識および感情認識クラウド サービスです。画像内の人間の顔の位置と属性、感情などを検出して、ユーザー エクスペリエンスのパーソナライズに利用することができます。同一人物の認識、過去にタグ付けされた人の識別、コレクション内の似ている顔の検索などが可能です。さらに、コレクションの中から同一人物の写真を検出したり、グループ化したりすることもできます。 今回の Face API は、100 万規模の認識処理など、視覚を利用したシナリオのサポートが強化されています。 最大 100 万人までカバーできる新しい Person Group と、最大 100 万の顔を持つことができる新しい FaceList が、この大規模な認識機能を可能にします。これにより、優れた応答速度を維持したまま、最大 100 万人を認識するようトレーニングすることができます。
  • Bing Entity Search は、人、場所、モノ、ローカル ビジネスに関する豊富なコンテキストをアプリ、ブログ、Web サイトなどに提供し、より魅力的なユーザー エクスペリエンスを実現する Cognitive Services の検索機能です。このたび、Bing Entity Search を Azure Portal で一般提供します。

Bing Entity Search では、検索語句に最も関連性の高いエンティティを識別し、複数の国や市場 (有名人、場所、映画、テレビ番組、テレビ ゲーム、書籍など) のエンティティの基本情報を表示します。

たとえば、メッセージング アプリでレストランのエンティティのスナップショットを提示して、利用者が事前にメニューを把握できるようにするなど、多くのシナリオに対応しています。ソーシャル メディア アプリでユーザーが写真を撮った場所の情報を補足したり、ニュース アプリで、記事のエンティティのスナップショットを表示したりすることもできます。

今回は、アプリケーション開発を容易にするエンタープライズ クラスのツールの提供と、お客様のデータへの配慮によって、マイクロソフトの AI プラットフォームをあらゆるビジネス シナリオに対応させるという点で大きく進歩しました。

視覚サービスや検索サービスの詳細や、インテリジェント アプリの構築方法については、Azure Cognitive Services のサイトまたはドキュメント ページ (英語) をご覧ください。

Azure Migrate の一般提供

移行計画の策定を手厚くサポートする検出および評価ツール、Azure Migrate の一般提供を開始します。

Azure Migrate を使用すると、オンプレミスの仮想マシン (VM) を簡単に検出および評価し、Azure での適正なサイズの判断、移行の計画策定を容易に行うことができます。主な機能は次のとおりです。

  • オンプレミスの VM やアプリの依存関係を簡単に検出
  • 組み込みのガイドによって、VM 移行の課題を解決
  • 使用状況に基づいてクラウド リソースを調整、最適化
  • 移行時に使用するツールを推奨
  • サービスの依存関係をマッピングし、移行する VM を効果的にグループ化

上記の機能は追加料金なしでご利用いただけます。Azure サイトで詳細をご確認のうえ、ぜひ今すぐ移行計画を策定してください。

Azure Batch Rendering での V-Ray の一般提供

Azure Batch Rendering (英語) で、ChaosGroup の V-Ray レンダリング ソフトウェアをサポートします。Batch Rendering は、Azure Batch のレンダリング ワークロードに特化した機能です。従量課金制のソフトウェア ライセンスで、自動のインフラストラクチャ構成と優先度の低い VM が提供されるため、インフラストラクチャの管理に時間を取られることなく、本来のワークロードに専念することができます。

詳しくは Batch Rendering のページ (英語) をご覧ください。

Azure VM の NCv3 シリーズの一般提供

NCv3 シリーズ VM の一般提供を開始

NCv3 は Azure の GPU 対応 VM の最新シリーズです。業界最高レベルの NVIDIA V100 GPU を搭載し、HPC や AI ワークロードで優れたパフォーマンスを発揮します。従来の NC シリーズ同様、石油・ガス、自動車、ゲノミクス業界の高速インターコネクト ワークロードに必要な InfiniBand ネットワーク構成に対応しているほか、スケールアウト機能や単一インスタンスのパフォーマンスも向上しています。

NCv3 シリーズ VM の一般提供は、2018 年 3 月 1 日から開始されています。

Application Insights でアプリ利用状況を監視

Azure Monitor ツールは、包括的なアプリケーション監視機能を提供することを目指しています。重要なのは、クライアント アプリケーションよりもユーザー自身を監視する機能です。アプリを適切に修正してビジネスで成果を上げるためには、ユーザーの行動を理解することが欠かせません。このたび、Application Insights の利用状況分析ツールの機能を強化しました。これにより、包括性、カスタマー エクスペリエンスに対するパフォーマンス影響調査、ユーザー フローの可視性などが向上しています。

この機能の詳細についてはこちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Quantum Development Kit のプレビュー

先月、Quantum Development Kit (英語) に関する macOS と Linux のサポート、追加のオープン ソース ライブラリ、Python との相互運用性などの更新情報 (英語) についてお知らせしました。この更新により、さらに多くのプラットフォームで量子コンピューティングを利用できるようになります。マイクロソフトは、現代の多くの課題を解決する能力を秘めた量子コンピューティングの可能性を信じて、さまざまな量子アプリケーションを開発していきたいと考えています。

昨年 12 月の Quantum Development Kit のリリース (英語) では、多くの人が量子プログラミングを利用できるようになり、さまざまな分野への期待が高まりました。新しい量子プログラミング言語「Q#」、Visual Studio との緊密な連携、拡張ライブラリおよびサンプルなどが公開されています。現在、Quantum Development Kit を試用して量子コンピューティングの世界を探索している開発者は数千人にも上ります。学生、教授、研究者、アルゴリズム設計者だけでなく、量子プログラミング未経験の方もこのツールを使用して学んでいます。

詳しくはブログ記事 (英語) をお読みください。また、Microsoft.com/Quantum (英語) から latest Quantum Development Kit (英語) をダウンロードして、ぜひ量子コンピューティングの世界に触れてみてください。

ユーザー管理キーによる Azure Storage Service Encryption の一般提供

ユーザーが管理するキーを使用した Azure Storage Service Encryption では、Azure Blob、Azure Files、Azure Premium Storage のデータを暗号化して保管することができます。既存の保管データの暗号化機能では、マイクロソフトが生成および管理する暗号化キーを使用しますが、ユーザーが管理するキーの場合、Azure Key Vault を使用して FIPS 140-2 レベル 2 の認定済みハードウェア セキュリティ モジュールによる RSA 暗号化キーを、高可用性で拡張可能な安全なストレージに保存することができます。キー管理プロセスが効率化された Key Vault では、データ暗号化用に生成するキーの使用をすべて制御、管理、監査することができます。

Azure のセキュリティと運用管理 – Security Center の Just-In-Time VM Access の一般提供

Azure Security Center の Just-In-Time VM Access 機能の一般提供を開始します。この機能を使用して VM への永続アクセスを拒否したりアクセスを制御したりすることによって、ブルート フォース攻撃やポート スキャン攻撃のリスクを軽減することができます。

詳細についてはセキュリティに関するブログ記事 (英語) をご覧ください。

Power BI Embedded – Azure Germany での一般提供

Power BI Embedded を利用すると、魅力的でインタラクティブなレポートやダッシュボードをアプリに組み込むことができます。独自のビジュアル分析機能の構築や管理に、時間やコストをかける必要はありません。Power BI Embedded は、分析機能をカスタマイズできる拡張 API をアプリに埋め込み、ユーザーのニーズに対応できる PaaS (サービスとしてのプラットフォーム) です。

Power BI Embedded では以下を実現することができます。

  • 優れたデータ視覚化プラットフォームで、アプリケーションをより早く市場に投入する
  • 無数のデータソースの中から、価値のあるインサイトを顧客に提供する
  • ライブラリから視覚効果を選択したり、独自にカスタムの視覚効果を作成したりできる
  • ビジネスや顧客の要件に応じてアプリに必要なものを簡単に管理する

料金は選択するノード タイプとデプロイするノード数によって異なります。精細に視覚化されたデータ探索やインサイト取得があらゆるデバイス上で可能になるため、より確実な意思決定を行うことができます。

詳しくは製品ページをご覧ください。

Azure SQL Database – Standard エラスティック プールのデータベース eDTU 制限の引き上げ

Standard エラスティック プールでのデータベース 1 つあたりの最大 eDTU 数の制限が引き上げられます。制限は最大で 3,000 eDTU になり、200 eDTU から段階的に選択することができます。これにより、データベースでのアクティビティが爆発的に増加した場合に、通常の Standard プールより高い CPU 性能に十分対応できるようになります。I/O 負荷が高いワークロードで最適なパフォーマンスを得るには、これまでどおり、I/O レイテンシが低く 1 eDTU あたりの IOPS が高い Premium エラスティック プールをお勧めします。

SQL Database のエラスティック プールの詳細については、こちらのブログ記事をご覧ください。

Azure SQL Database – SQL Information Protection のプレビュー

Azure SQL Database の情報保護

お客様の機密情報を検出、分類、ラベル付け、保護するための Azure SQL Database の高度な組み込み機能、SQL Information Protection のプレビューが利用できるようになりました。最新の SQL Server Management Studio を使用して、SQL Server 2008 から SQL Server 2017 までの全バージョンで利用可能です。データの分類は、お客様の組織の情報保護のレベルを示すうえできわめて重要な要素であり、データのプライバシーに関する基準や、一般データ保護規則 (GDPR) などの規制の遵守要件を満たし、極秘データへのアクセスを管理、監視するための基盤として機能します。

詳細についてはこちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Azure SQL Database – マネージ インスタンスのプレビュー

Azure SQL Database マネージ インスタンスのプレビュー開始

Azure SQL Database の新しいデプロイ オプションであるマネージ インスタンスは、SQL Server と互換性があるほか、さまざまなネイティブ仮想ネットワークをサポートしています。アプリを再設計しなくても SQL Server ワークロードをインテリジェントなフル マネージド型サービスに移行できるほか、新しい仮想コア ベースのパフォーマンス レベルが採用されているため、オンプレミスの要件をクラウドにも容易に反映させることができます。

今 SQL Server データベースをマネージ インスタンスに移行すると、SQL Server 向けの Azure ハイブリッド特典により最大で 30% も費用を節約できます。

Azure SQL Database マネージ インスタンスと SQL Server 向け Azure ハイブリッド特典の詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Azure SQL Database – ゾーン冗長を利用する Premium データベースおよびエラスティック プールのプレビュー

Azure SQL Database の一部のリージョンでは、可用性ゾーンを活用して Premium データベースにおける回復性が強化されました。Premium データベースまたは Premium エラスティック プールのプロビジョニングでは、追加コストなしで、異なる可用性ゾーンにデプロイされた複数のレプリカを使用することができます。ゾーン冗長を利用する Premium データベースおよびエラスティック プール (英語) により、現在同一リージョンのデータベースのみに限定されているデータとコンピューティングの自動冗長機能が拡張されます。現在米国中部、西ヨーロッパのみで利用可能ですが、今後提供範囲を拡大する予定です。

Visual Studio 2017 の更新プログラム

Visual Studio 2017 の新たな更新プログラムがご利用いただけるようになりました。マイクロソフトでは、Visual Studio 2017 の更新ごとに皆様のフィードバックに耳を傾け、新機能、生産性に関する更新、改善などの要望にお応えしています。

今回のリリースには、インストーラーの進行状況表示の機能強化のほか、CPU 使用率ツール、テスト エクスプローラー、チーム エクスプローラー、ビルド ツール、継続的デリバリ ツール、単体テスト機能などの大幅な変更がありました。また、C# プロジェクトと Visual Basic プロジェクトの読み込みスピードがこれまでの 2 倍になり、iOS や Android の開発者の生産性を向上させる Visual Studio Tools for Xamarin を更新しています。さらに、C++ (CMake のサポート、C++ リンカーの改良)、F# (コンパイラ、コア ライブラリ、ツール)、C# (コンパイラ)、Python (IntelliSense、Anaconda との統合) といった複数の言語機能も大幅に改善しました。Azure の開発に関しては、Team Foundation Version Control、Git SSH リモート、Web App for Containers で Azure への継続的デリバリの構成がサポートされるようになりました。

その他の新機能については、リリース ノートをご覧になり、今すぐインストールしてお試しください。

Visual Studio for Mac の更新プログラム

Visual Studio for Mac の新たな更新プログラムをリリースしました。今回のリリースでは、多くの報告が寄せられた問題が修正され、パフォーマンスや安定性が向上しています。また、macOS High Sierra と C# 7.1 の正式サポートのほか、Roslyn に対応した C# エディターのコア アーキテクチャの修正によって、IntelliSense のパフォーマンスや入力時の反応が向上しています。

リリース ノート (英語) をご覧になり、今すぐ Visual Studio for Mac 更新ツールまたは visualstudio.com の更新プログラムを入手してください。

Azure API Management – 中国でのプレビュー

中国で Azure API Management のプレビューを開始

Azure API Management は、ライフサイクル全体で活用できるターンキー ソリューションで、外部または内部のユーザーに API を発行します。あらゆる場所でホストされる既存のバックエンド サービスに対して一貫性のある最新の API ゲートウェイを迅速に作成することができるため、サービスの不正使用や乱用を防止し、使用量と健全性を把握できるようになります。

Azure API Management は、次のようなお客様に役立つサービスです。

  • デジタル トランスフォーメーションに取り組み、API を組織の内外で効率性と俊敏性を高めようとしている。
  • 既存のサービスやデータをパートナー企業や一般向けに提供し、市場シェアを拡大しようとしている。
  • モバイルや Web アプリケーション向けに重要なシステムを安全に公開することで顧客の関心を引きつつ、認証、レート制限、クォータによってシステムを保護しようとしている。

詳しくは API Management のページをご覧ください。

BizTalk Server 2013 R2 累積更新プログラム 8 の一般提供

BizTalk Server 2013 R2 の累積更新プログラム 8 をリリース

このプログラムには、BizTalk Server 2013 R2 のリリース以降にお客様の声を反映した修正内容がすべて含まれています。

詳しくは BizTalk Team ブログ (英語) をご覧ください。

Azure App Service – Linux での Java サポートのプレビュー

Java アプリ用の App Service on Linux のプレビューを公開します。Apache Tomcat と JDK の組み込みイメージがサポートされており、Web アプリや API アプリを簡単に Azure にデプロイできるようになっています。.jar または .war ファイルを Azure App Service に組み込むだけで、キャパシティのプロビジョニング、サーバーのメンテナンス、負荷分散を自動で行うことができます。任意のコンテナー レジストリを参照するように指定した独自の Docker イメージを構築して、App Service にデプロイすることもできます。

アプリを App Service に展開したら、Azure SDK for Java を使用して、Azure Storage、MySQL Database、PostgreSQL Database などの Azure サービスを活用できるようになります。

詳しい情報やリンクについては、こちらのブログ記事 (英語) をご参照ください。