Windows Server で継続してイノベーションを提供


執筆者: Erin Chapple (General Manager, Windows Server)

このポストは、6 月 15 日に投稿された Delivering continuous innovation with Windows Server の翻訳です。

 

アプリケーションやデータセンターに対するお客様のニーズは、ここ何年かで大きく進化してきました。しかし、変化のスピードは一貫して速まっています。ビジネスの手法は、デジタル トランスフォーメーションが進むにつれて変化を余儀なくされており、競争力の高い企業に関しては、主にアジャイル アプリケーション関連のチャンスに即座に反応しているという状況が見られます。IT リーダーからは、こうした新たな状況に立ち向かうために、Windows Server がどのように進化してきているのか?、また、自社のニーズに合ったペースで最新技術をうまく活用することができるのか? と尋ねられることがあります。

そのためこの記事では、Windows Server をこれまでよりも高い頻度でリリースする新たなリリース モデルのしくみについて説明したいと思います。マイクロソフトではこの秋から、Windows と Office のリリース サイクルを春と秋の年 2 回の Semi Annual チャネルに変更することにしました。これは、コンテナーやマイクロサービスで構築されたアプリケーションやソフトウェア定義されたハイブリッド データセンターで、新しいオペレーティング システムの機能を今までより早いペースで活用できるようにしたいと考えるお客様のリクエストに応えたものです。なお、この Semi Annual チャネルは System Center にも適用されます。詳細についてはこちらの記事 (英語) を参照してください。

Nano Server とコンテナー: サイズが「小さすぎる」ことはない

先月開催された Microsoft Build (英語) の場で、マイクロソフトは次回の更新で導入される、新バージョンの Nano Server を始めとする開発者向け機能とコンテナー関連の機能を多数発表しました。昨年、Nano Server の最初のリリースを終えて以降、マイクロソフトはお客様が Nano Server をどのように活用しているかと、今後どのような点の強化を望んでいるかを把握することに努めてきました。その結果、以下の 2 つの点が明らかになりました。

  1. コンテナー用 Nano Server の利用が最も優先されている
  2. コンテナーのサイズは小さいほどよい

このフィードバックを受け、Nano Server に大きな変更を加えることにしました。次回リリースに向けては、Nano Server を可能な限り最良のコンテナー イメージに改良することをメインに取り組みを行いました。これにより、Nano Server イメージのサイズを最大 50% 縮小し、起動時間をさらに短縮させ、コンテナーの密度も向上させています。また、コンテナー関連の強化に集中するために、インフラストラクチャ関連ロール用の機能を削除することにしました。このため、インフラストラクチャ関連のシナリオでは Nano Server ではなく、Server Core をインストールして必要なすべてのロールと機能を揃えることをお勧めします。Nano Server の今回の変更と、お客様がコードをより多くの環境で使用できるようにする .NET Core 2.0 で作成した進化したアプリケーションを組み合わせることで、お客様はコンテナー ベースの開発の際に、Nano Server を最適なオプションとして活用できます。

これらの Nano Server に対する投資に加えて、Linux のコンテナーやワークロードを Windows Server でサポートするようにアプリケーションを進化させています。Hyper-V の分離機能を拡張させ、2016 リリースから導入した Linux コンテナーと組み合わせることで、Linux コンテナーを Windows Server で実行できるようにしました。これにより、Windows ベースと Linux ベースのアプリケーションの両方をサポートするために、2 種類のコンテナー インフラストラクチャを個別にデプロイせずに済むようになりました。さらに Bash on Windows とも呼ばれる Windows Subsystem for Linux (WSL) も Windows Server に導入しました。この独自の組み合わせにより、開発者やアプリケーション管理者はこれまで Linux コンテナーで使用していたスクリプト、ツール、プロシージャ、コンテナー イメージを Windows Server コンテナー ホストでも使用できるようになりました。

Server Core にも Semi Annual チャネルを適用

このたび、Server Core のリリース サイクルにも Semi Annual チャネルが適用されることになりました。Server Core はオペレーティング システムの「ヘッドレス」なインストール オプションで、データセンター サーバーやコンテナー化された従来型アプリケーションを実行するために必要なロールや機能がすべて含まれています。

Server Core では、Nano Server コンテナー イメージ、Server Core コンテナー イメージ、Linux コンテナー イメージまでも実行できるため、今後、仮想マシンやコンテナーをホストする際の推奨オプションとなります。Server Core は、従来のアプリケーションを主に Azure で実行されるコンテナー化されたデプロイメントに移行しパフォーマンスと管理性の向上とコスト削減を実現する、一般的な「リフト & シフト」のシナリオにおいて理想的なプラットフォームとなります。

また、Server Core は、インフラストラクチャ ワークロード用のオプションとしてもお勧めです。Server Core が Azure や Azure Stack を実行するイメージの基盤となっていることにお気づきでないお客様は多いですが、それが理由で、Azure 用 Windows Server の機能がお客様のデータセンターでもご利用いただけるようになっています。こうしたことから、オンプレミスのデータセンターとクラウドで一貫したテクノロジを使用したいという Azure ユーザーの方にとって、Server Core は最適な製品であると言えます。その理由の 1 つとして、今後の機能更新では、大規模な集約型デプロイメント向けのクラスター セット機能などのテクノロジを導入する予定です。このほか、セキュリティに関する投資も引き続き行っていく予定で、セキュリティやコンプライアンスに関する各企業のニーズに対応したソフトウェア定義ネットワーク インフラストラクチャでネットワーク セグメントを迅速に暗号化する機能などを追加していきます。ソフトウェア定義データセンターの効率性の向上や、パフォーマンス、セキュリティの最適化に効果のある新機能の提供にどうぞご期待ください。

Semi Annual チャネルから Windows Server にアクセスするには

Semi Annual 更新チャネルで Windows Server にアクセスするには、次の 2 つの方法があります。

  • Windows Server Standard または Windows Server Datacenter のユーザーでソフトウェア アシュアランスにご加入の方は、リリースされ次第 Semi Annual チャネルに自動的にアクセスできるようになります。ソフトウェア アシュアランスに加入していない Windows Server ユーザーの方は、Semi Annual チャネルにはアクセスできません。
  • Azure またはその他のクラウドやホスティング環境のユーザーの方も、これらの新しい Windows Server イメージにアクセスできます。なお、ソフトウェア アシュアランス付きの既存の Windows Server ライセンスをお持ちの場合は、Azure Hybrid Use Benefit (英語) を利用すると最大 40% の大幅な割引を受けられます。

Windows Server 2016 のリリース以降、月ごとに累積更新プログラムが提供されるようになりました。このため、サーバーが更新されると、それ以前のすべての更新も適用されていることになります。ソフトウェアのリリースとデプロイメントの間隔は既に短縮されており、Semi Annual チャネルでも同様の間隔でリリースされます。このプロセスの一環として、企業のお客様が柔軟にこのモデルを採用できるようにするために、半期で提供される更新リリースのうちの 1 つをスキップし、次回のリリースまでアップグレードを保留できるようにしました。

今回導入された頻度の高いリリース オプションの詳細については、「Windows Server Semi Annual チャネルの概要 (英語)」という記事を参照してください。

Semi Annual チャネル

(Windows Server)

Long Term Servicing チャネル

(Windows Server 2016)

Nano Server ×
Server Core
Server with Desktop Experience ×

長期にわたる安定性や予測可能性を必要とするワークロードには、Windows Server 2016 が最適です。Windows Server 2016 は Long Term Servicing チャネル (LTSC) の最新リリースで、通常は 10 年間、Premium Assurance をご購入の場合は最大 16 年間のサポート期間が保証されます。Semi Annual チャネルでは、機能更新プログラムは前回のリリース ビルドに新機能が追加された累積的なものになっているため、LTSC の次回リリースでは更新が累積的に適用されます。

プレビュー版 Windows Server を Windows Insider Program から近日中にリリース: 今すぐサインアップを!

Windows Server はお客様のニーズを受けて絶えず変化しています。このため、次にどのような変更がされるかは、お客様の声に委ねられています。今回新たなモデルを導入したことで、Windows Server の今後の動きに対するお客様の影響はさらに大きくなると考えられます。アプリケーションとインフラストラクチャのイノベーションについて、お客様がどのような次世代 OS テクノロジを求めているのか、ぜひお聞かせください。

Windows Insider プログラムに参加すると、プレリリース版のコードをテストし、フィードバックをしていただくことができます。その内容は、今後の製品開発に大きく反映される可能性があります。また、新しい Windows Server Tech Community (英語) で開かれているディスカッションに参加すると、マイクロソフトのエンジニアや MVP などの技術エキスパートや他のユーザーの皆様に不明点を質問したり、アイデアを共有したりすることができます。

今回導入された Semi Annual チャネル オプションの詳細と Windows Insider プログラムへのサインアップ方法については、「Windows Server Semi Annual チャネルの概要 (英語)」を参照してください。

皆様からのたくさんのご意見をお待ちしています!

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