[SQL Server / Data Platform] ISV パッケージ製品向け、マイクロソフト データ プラットフォームの対応・移行支援施策のご紹介

ISVパッケージ製品向け、データプラットフォームの対応・移行支援施策のご紹介 (2017 年 4 月 12 日)

本日は ISV/SIパートナー様向けに、データプラットフォーム対応・移行の支援施策に関する、日本マイクロソフトの取り組みについてお伝えします。

■ ISVパッケージ製品の対応・移行支援施策とその背景

日本マイクロソフトはISVパッケージ製品を対象に、他社製データベースからSQL Server及びAzure SQL Databaseへの対応・移行に関して、以下の支援施策を開始します。

今回の支援の背景として、昨年4月より実施しているSQL Serverの特別ライセンスオファーがきっかけになっております。その特別ライセンスオファーの対象にはなりにくいISV/SIパートナー様より、パッケージ製品のデータベースのSQL Serverへの対応・移行に対する相談を、この半年非常に多く頂いておりました。そのISV/SIパートナー様の要望にお応えするべく、今回パッケージ製品向けの支援施策を開始しました。

この支援施策を通して、パッケージ製品のデータベースをSQL Server及びAzure SQL Databaseに対応・移行する工数的、技術的、及び心理的な負担を少しでも軽減するとともに、移行・対応後のパッケージ製品のマーケティング協業により、販促活動も一緒に行っていきたいと考えております。

施策一覧

■ 日本マイクロソフトのデータプラットフォームを、ISVパッケージ製品のデータベースとして選択する理由

  1. 多くのISVパッケージ製品に導入されている実績 (マイクロソフト独自調査 シェア50%)。あわせてスピード、可用性、クラウド連携、将来性、サポートなどとコストを総合的に判断して、パッケージ製品のデータベースとして選択頂いていると、多くのISV/SIパートナー様からフィードバックを頂いております。
  2. 商用データベース中 6 年連続の最高のセキュリティ評価をいただいていること。 SQL Serverは 6 年連続、商用データベース中脆弱性が最少と評価されております (※)。また最新のSQL Serverは、アプリケーション側での設定不要でありながら、データを守る 「Always Encrypted」、行単位で参照レベルを設定できる「行レベルのセキュリティ」、そしてデータの一部だけを「*」など任意の文字で隠す「データ マスキング」など、堅牢さと柔軟さを兼備した高度なセキュリティ機能をあらかじめ包含して提供しているため、これらのセキュリティ機能を活用することでISVパッケージ製品の機能と価値の向上実現を可能にします。
  3. オンプレミスとクラウドのハイブリッドなデータプラットフォームであること。 開発上の工数を抑えながらSQL Server及びAzure SQL Database、マイクロソフトのデータ プラットフォームはオンプレミスとクラウド双方をニーズに合わせて選択可能であるため、ISVパートナー様のパッケージのビジネスモデル、パッケージ導入顧客の環境にあわせ、選択可能です。
  4. SQL Serverの持つ多くのサービス機能 (SQL Server Integration Services、SQL Server Analysis Services、SQL Server Reporting Services、SQL Server R Services) などを活用頂き、余分なコストをかけずISVパッケージ製品としてのデータ連携、分析、レポーティングの強化が可能になります。
  5. エディションの差異に依存せずソースコードの統一性が確保できること。 SQL Server Service Pack 1で、Enterprise エディションとStandard エディションの機能差異において、実装の軽減を主目的とした一部機能緩和がなされました。(※ 使用可能なコア数やメモリ数などの制限はあります)。結果としてISVパートナー様は開発コードを SQL Server のターゲットのエディションの種別を問わず1本化することが可能になりました。また1本化したパッケージ製品導入顧客にとっては、まずはStandardでスモールスタートを行い、その後に必要に応じてEnterprise エディションに変更するという選択肢が取れるようになります。
  6. 今回のISVパッケージ製品向けの支援施策により、ISVパッケージ製品のデータベースのSQL Server / Azure SQL Databaseの対応・移行について、より安心して、また負担も軽減したいと考えております。
    (※) 米国標準技術研究所 Comprehensive Vulnerability Database (2015 年 5 月 4 日更新)

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■ SQL Server対応するISV/SIパートナー様のパッケージ製品とその理由

事前にSQL Server / Azure SQL Database 対応の問合せのあったISVパートナー様には、既に10数社に対して今回の支援施策に該当するデータベース対応・移行支援を展開しておりますが、その中で代表的な例として以下のパートナー様のパッケージ製品例を紹介させて頂きます。

ISVs

■支援施策の目標

日本マイクロソフトの独自調査 (2017) では、現状ISVパッケージ製品の主に使用されるデータベースにおけるSQL Server及びAzure SQL Databaseの採用シェアは約50%です。今回の支援施策を活用することで、ISVパッケージ製品のSQL Server及びAzure SQL Database 採用を促進し、1年間で30パッケージ製品、3年後には計100パッケージ製品のメインデータベースの獲得を目標にしております。それにより、ISVパッケージ製品セグメントにおけるSQL Server / Azure SQL Database のシェアを60%に高めたいと考えております。

シェア目標

■お問合せ

上記の支援施策に関する申し込み、質問及びその他の問い合わせは、SQL Serverのパートナー様向けの総合相談窓口“SQL Direct” にご連絡ださい。

SQL Direct (URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/SQL-direct)

日本マイクロソフトでは SQL Server及びAzure SQL Databaseを中心としたデータプラットフォームをISV/SIパートナー様と展開することで、日本企業のデジタル トランスフォーメーションを支援していきたいと考えております。今後も、日本マイクロソフトおよび SQL Server/Azureの動向にご注目ください。

 

執筆者: 佐藤 久(日本マイクロソフト株式会社 クラウド&エンタープライズビジネス本部 業務執行役員 本部長)