Red Hat Summit にてエンタープライズ クラウド向けのオープン ソースの新たな進展を発表


執筆者: Joseph Sirosh (Corporate Vice President, Data Group, Microsoft)

このポストは、6 月 27 日に投稿された Announcing new open source advancements for the enterprise cloud at Red Hat Summit の翻訳です。

 

ドライバーなしで走行する自動運転車やセンサーで監視された製造設備、洪水を予測して被害を防ぐスマート シティなど、デジタルによる変革は今まさに進行中です。この変革はクラウドによって支えられていますが、その裏にはもう 1 つの推進力が働いています。それが、オープン ソース テクノロジです。Forrester Research の調査によると、IT 部門の意思決定者の 40% 以上がオープン ソースを次年度の「重要な優先事項」として捉え、急速な変化を続けるクラウドの世界で必要とされる資産として、「俊敏性」と「柔軟性」を挙げています。このように回答したのは、大部分がさまざまな業界の大企業の IT 意思決定者であることからも、企業におけるイノベーションの促進を支えるオープン ソース テクノロジの重要性がうかがえます。

マイクロソフトは、今週サンフランシスコで開催中の Red Hat Summit において、企業のお客様の現在と未来に向けた選択肢やエコシステムに対する取り組みについて、いくつかの新しい発表を行っています。マイクロソフトの取り組みにより、企業のお客様はオープンかつ柔軟なエンタープライズ対応のクラウドを活用し、デジタルによる変革を促進できるようになります。また、開発者の皆様は任意の言語、ツール、プラットフォームを利用して、クラウドを活用した独自のアプリケーションを作成できるようになります。

まず、.NET Core 1.0 と ASP.NET Core 1.0 の一般提供開始 (英語) が発表され、.NET が Windows、Linux、Mac OS X 向けの最先端のアプリケーションを作成するためのプラットフォームへと転換されました。これは、マイクロソフトとコミュニティの連携を表す重要な事例であり、.NET Core 1.0 の開発に協力する 1,300 社以上の企業、18,000 人以上の開発者から成るオープン ソース エコシステムが成し遂げた大きな成果です。この新しいバージョンには、.NET Standard Library の初回リリースが含まれます。.NET Standard Library を利用することで、サーバー、クラウド、デスクトップ、Windows、iOS、Android などのあらゆるデバイスで動作するアプリケーションを開発するためにコードやスキルを再利用できます。.NET Core 1.0 のリリースに伴い、本日 Red Hat も、.NET のメリットを Red Hat エコシステム全体に展開するべく Red Hat Enterprise Linux で .NET Core 1.0 を積極的にサポート (英語) することを発表しています。

また、これに関連してさらに嬉しいお知らせがあります。まず、本日より Unity、Red Hat、JetBrains が名を連ねる .NET Foundation 技術運営グループに Samsung が加入します。また、Eclipse Che チームと Red Hat は、VS Code のリッチな編集機能を利用できるようにするオープン プロトコル、Visual Studio Code の言語サーバー プロトコル (英語) を導入することを発表しました。これは、オープン ソース プロジェクトに対する VS Code の貢献がツールや言語のプロバイダーに受け入れられている証であり、開発者が好みの言語とツールを自由に組み合わせられる柔軟性が実現されます。

また今週は、いくつかの製品が新たにリリースされます。木曜日には、Red Hat Enterprise Linux で動作する SQL Server 2016 のデモを予定しています。SQL Server 2016 on Linux にはプライベート プレビューの段階から強い関心が集まっており、この製品の開発によって、SQL Server 2016 がもたらすミッション クリティカルなエンタープライズ クラスのメリットが Red Hat ユーザーにも拡大されます。このデモは一般セッションのライブ ストリーム (英語) でご覧になれます。セッションは 6 月 30 日 (木) 午後 1 時 45 分 (太平洋時間) / 7 月 1 日 (金) 午前 5 時 45 分 (日本時間) 開始です。さらに、Red Hat と 21Vianet のパートナーシップにより、本日 Red Hat Enterprise Linux のサポートが 21Vianet の運用する中国版 Azure に拡大されます。これにより、中国の Red Hat ユーザーは初めて中国版 Azure を利用できるようになり、主要なグローバル市場においてクラウドのスケール、サポート性、俊敏性が新たなレベルへと引き上げられます。中国版 Azure では、半数以上の VM で Linux が実行されています。そのため、先日中国版 Azure での CoreOS Linux の提供開始 (中国語) を発表したように、マイクロソフトは今後もこの方面でオープン ソース機能への取り組みを継続してまいります。

Red Hat Summit では、この他にもオープン ソースに関する継続的な取り組みや動き、Red Hat とのパートナーシップによる成果をご紹介しています。たとえば、新たに発表された CloudForms 4.1 では、状態分析、指標、チャージバック、廃棄など、Azure のサポートが大幅に強化され、Azure は CloudForms で他のどのクラウド製品よりも完全にサポートされるようになりました。また、GitHub では簡単に使える新しい Azure Resource Manager テンプレートの提供が開始されました。このテンプレートを使用すると、Azure での Red Hat Enterprise Linux に Red Hat OpenShift を簡単にデプロイ (英語) し、Red Hat のセルフサービス型のコンテナーベース プラットフォームを使用して、Azure でアプリケーションを迅速に開発、ホスト、スケーリングできるようになります。

これらの発表はすべて、Red Hat との強力なパートナーシップの成果であり、Xerox、富士通、東京大学、サンパウロ市環境局、Throwback Entertainment といった、世界各国の組織のお客様にご利用いただいています。このパートナーシップは、お客様のビジネスにデジタル変革をもたらすお手伝いをするうえで、マイクロソフトにとってもお客様や業界にとっても重要なものです。また、Docker (英語)、Mesosphere、Bitnami、CoreOS、Pivotal、FreeBSD、Jenkins、DataStax など、他の信頼するパートナーと共に進めてきた取り組みについても、マイクロソフトがあらゆるビジネスを支えるエンタープライズ クラウド プロバイダーとして、業界全体やコミュニティと協力し、デジタルによる変革の時代にお客様がより多くの成果を生み出せるように支援していることを表しています。

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