お客様のアプリをインテリジェント アプリに転換すべき理由


執筆者: James Staten (Chief Strategist, Cloud + Enterprise)

このポストは、6 月 9 日に投稿された Why your customer-facing apps need to shift to intelligent apps の翻訳です。

 

皆様の企業では、「データ活用」、「データ分析」と言いながらも、ダッシュボードにデータを出力しているだけだったり、ワークフローの変更を頭の中で検討しているだけだったりしませんか? もしそうだとしたら、せっかくのビジネス チャンスを失っていることになります。最悪の場合、競合他社に大きな後れを取ってしまうことにもなります。企業向けの分析機能やビジネス インテリジェンス (BI)、アプリケーション開発のあり方が大きく変化を遂げつつある今こそ、企業はそれらを活用すべきなのです。

マイクロソフトではあらゆる調査結果に注目しています。たとえば、Gartner (英語) は、2020 年にはセンサーや冷蔵庫 (英語)、テレビ、自動車 (英語)パイプライン (英語)、スマートフォンを利用した心電図モニター (英語) といった 210 億の「モノ」が何らかの形でインターネットに接続され、24 時間 365 日データを送るようになると予測しています。また、CSC (英語) は、同じく 2020 年に全世界で生成されるデータ量は 2009 年の 44 倍に達すると予測しています。

ビジネス リーダーはもはやレポートを見るだけでは満足できなくなっています。さらに忘れてはならないのは、ニーズの変化に企業が対応するのを顧客はのんびりと待っていてはくれないということです。また、顧客は企業に直接働きかけたいとも考えています。今企業が目指すべきは、成果につながるあらゆるデータを活用した「インテリジェント アプリケーション」であり、状況の変化が発生した瞬間にそれに対応することなのです。

先日私は、マイクロソフトの分析パートナーの Saama が主催する Intuition 2016 (英語) カンファレンスで、このテーマについて講演する機会がありました。そのようすは以下のとおりです。

企業はつい最近まで、集約型のオンプレミス データ ウェアハウスで完全に構造化された SQL データを管理し、IT 担当者が同様に構造化されたレポートを作成していました。場合によっては、ダッシュボードも活用していました。

しかし、もうこれでは通用しません。画一的なデータ (英語) の時代は終わったのです。

今日のデータは、いわば「三脚いす」です。法規制やコンプライアンス上の理由から、企業は特定のデータをオンプレミスで保持しています (今後はほぼ間違いなく常にそうなるはずです)。それはともかく、オンプレミスの SQL データベースは消滅することはありません。実際に多くの企業で利用は増えつつあります。

また、Web サイトやスマートフォン、IoT デバイスなどのファイアウォール外部から入ってくるデータは、これまでにないペースで増加しています。さらに、ますます多くの企業が、意思決定者向けのインサイトを補強するなどの目的で、天気、犯罪統計、企業レポート、人口統計データ、不動産データといったあらゆる種類のパートナー企業のデータや公開されているデータセット (英語) を活用するようになっています。

分析手法を刷新し、改めて成果を重視するには、上記のようなあらゆる種類、あらゆるソースのデータをオンプレミスとオフプレミスの両方から収集し、それ以外にもマイクロソフトの Cortana Intelligence Suite、各業界に特化した Saama のハイブリッド ソリューション Fluid Analytics (英語)、Azure Marketplace で公開されている多数の高度なツール (英語) を活用する必要があります。

ニューハンプシャー州にある Dartmouth Hitchcock Medical Center では、一足先に未来の世界 (英語) を実現しています。Dynamics CRM、Azure Machine Learning、インタラクティブな Power BI の視覚化機能、モバイル アプリケーション開発ツールなど、マイクロソフトのクラウド テクノロジを活用して、ImagineCare (英語) と呼ばれるオーダーメイドの医療プログラムを短期間で構築しました。このソリューションのポイントは、ハイブリッドのデータセットを集約し、Azure ML のアルゴリズムによって重要な顧客満足度や医療ワークフローに関する問いへの答えを得て、その答えを RESTful API (Azure ML から自動的に出力) で直接アプリケーションに渡している点です。コンタクト センターでは、24 時間 365 日体制でリアルタイムにモニタリングしているオンプレミスの患者データを集約し、医療関係者が血圧の急上昇や体重増加などの注意すべき徴候がないか見守っています。血圧計や体重計などの各種機器は、クラウドを通じて接続されています。患者はフィットネス バンドやスマートフォンを通じてリマインダーを受け取り、医師たちは文字どおり声で患者の状態をアプリケーションにたずねることができます。

Hitchcock

何らかの問題の兆候が現れた場合は、担当医はリアルタイムでアラートを受け取ることができます。必要な関連情報はスマートフォンやリスト バンドを通じて最新の状態に維持されます。こうした取り組みの結果、患者の健康状態が改善されました。

投資額は決して高くはありません。別の事例を紹介しましょう。Rockwell Automation (英語) は、Azure IoT SuiteCortana Intelligence Suite、Power BI (下図参照) による予測分析を活用し、石油・ガス業界を支援するソリューションによって 1 日あたり 30 万ドルのコストを削減しています。

FleetMgt

Azure クラウド内にソリューションを構築することで、オンプレミス データと外部データを集約 (すべてを Azure クラウド内に移動する必要はなく、他のクラウド プラットフォームなどを併用) できるほか、分析機能を柔軟にスケーリングし、Hadoop、Spark、Saama (英語) などの業界最高レベルの分析ツールを利用することができます。構築済みまたはカスタマイズされた R や Python のアルゴリズムが Cortana Intelligence Gallery (英語) に公開されているため、分析処理に活用できます。

もはやインテリジェント アプリケーションの構築に乗り出さない理由はありません。皆様の企業ではまだ着手していないとしても、競合他社の中には既に取り組んでいる企業が間違いなく存在します。

皆様が次に会議を開く際には、ぜひ「インテリジェント アプリケーションを活用して顧客の満足度とロイヤルティを高める方法」という議題を追加してみてください。既に取り組みを始めているという方は、ページ下部のコメント欄で話をお聞かせください。皆様からのご報告をお待ちすると共に、先進的な取り組みのお手伝いをしたいと考えております。

 

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