Microsoft Azure IoT Suite – あなたの「モノ」をクラウドにつなぐ


 このポストは、11 月 9 日に投稿された Microsoft Azure IoT Suite – Connecting Your Things to the Cloud の翻訳です。

モノのインターネット (IoT) はさまざまな関心を生んでいるだけでなく、企業各社が新しいデバイスやサービスを開発したり、新たな活用方法を模索する中で段々と実用化されつつあります。

マイクロソフトでは、IoT の出発点は皆様の身の回りの「モノ」にあると考えています。企業の皆様は Azure のサービスとソリューションを活用することで、社内にある既存の IoT デバイスやこれから導入する IoT デバイスを通じて、大きなビジネス成果を生み出していただけるようになります。

Azure はお客様の IoT ソリューションにおいて非常に重要な役割を果たしています。具体的な例は以下のとおりです。

  • Azure は世界中で利用されている無限にスケーリング可能なコスト効率の高いサービスであり、IoT デバイスに対応し、業界標準のプロトコルとセキュリティ アプローチによる安全な接続を提供。

  • テレメトリの収集、コマンドの送信、地理的に分散されたデバイスの管理を一元化。

  • 高度な分析機能により、IoT データから重要なインサイトを発見し、さらに数百万規模のデバイスから同時に収集されるテレメトリの状況をリアルタイムに監視できるようにサポート。

  • IoT を有効活用するために必要となる多種多様なサービスや、Azure IoT Suite とのやり取りを簡素化するオープン ソース クライアント ライブラリを提供。

  • IoT のプロビジョニングとビジネス活用を短期間で実現できるように設計された、Azure IoT Suite の事前構成済みソリューションの基盤を構築。

マイクロソフトは、この数か月から数年にかけて IoT の活用が企業や商用アプリケーションに大きなビジネス チャンスをもたらし、つながりによる資産という新たな形態が企業の事業活動を変革し、まったく新しいビジネス モデルを生み出すと見ています。Rockwell Automation (英語)ThyssenKrupp Elevator (英語)富士通 (英語) などの企業は既に、ビジネス価値を実現するために Azure IoT Suite を利用しています。

IoT の可能性は無限に広がっていますが、それがかえってお客様が導入を始めるときのジレンマになることもあるようです。IoT の活用に早くに乗り出したお客様との共同作業の経験から、私たちは、IoT でビジネス価値を実現するには「積み木型」のクラウド サービスが重要であることを学びました。また、クラウドにあまり詳しくなく、ソフトウェアの専門家もいないお客様でも、あらゆる機能を備えた構成済みのソリューションを数分でデプロイできるようにすることも重要だと気付きました。これが、マイクロソフトが Azure IoT Suite を開発した理由です。

 

Azure IoT Suite の概要

Azure IoT Suite (英語) は、すぐに利用でき、IoT によってビジネス価値を実現できるように設計された革新的なサービスです。プロトタイプを作成して検討する場合でも、完全なスケールでの導入に投資する場合でも、Azure IoT Suite なら完全な機能を備えた構成済みのソリューションを数分でセットアップして実行することができます。セットアップに何日も何か月もかかるといったことはありません。このサービスではクラウドで実行される各種の「仮想デバイス」が提供され、物理デバイスに接続しなくてもソリューション全体がエンドツーエンドで動作しているようすを端から端まで確認することができます。

Azure IoT Suite は、サービスのデプロイメントや調整の面倒な手間を考慮した、完全にエンドツーエンドのソリューションを提供します。そのため、すぐに利用を開始できるだけでなく、お客様のニーズの進化に合わせてソリューションを簡単にカスタマイズすることも可能です。こうした両面において最適なサービスを提供しているのです。

また、オープン ソースのクライアント ライブラリのセットとして、さまざまな OS やデバイスで実行できる Azure IoT デバイス SDK (英語) も提供しています。これらのライブラリは利便性が高く、Azure IoT Suite 以外とのやり取りにも使用でき、お客様のニーズに合わせて変更することも可能です。手順を追ったガイドとサンプル コードも提供されていますので、Azure IoT Suite とやり取りする実際のデバイスでプロトタイプを簡単に構築できます。

 

Azure IoT ソリューションの構造

Azure IoT Suite で提供される最初の構成済みソリューションは、リモート監視ソリューションです。これは、デバイスからのテレメトリを監視し、継続的にテレメトリの特定の条件を検出し、それに応じた処理を実行するという一連の作業を簡素化します。

このリモート監視ソリューションをデプロイすると、下記の Azure サービスのインスタンスが作成されます。

  • IoT Hub: IoT のニーズに合わせて導入された新しいサービスです。Azure IoT ソリューションの中核となるもので、「モノ」を接続する先のクラウド ゲートウェイとしての役割を持ちます。1 台のハブで数百万規模の接続に対応し、大量のデータを処理することができます。また、クラウドから既知のデバイスへの逆方向の通信にも対応しているため、コマンドや制御機能によるデバイスの操作が可能です。IoT Hub では複数のプロトコルを使用でき、HTTP や AMPQ のほか、無料のオープン ソース MQTT プロトコル ゲートウェイを使用した MQTT にも対応しています。さらに、デバイスごとの認証をサポートし、ソリューションのセキュリティを確保するうえで重要な役割を果たします。

  • Stream Analytics: 完全に管理されたリアルタイム分析 (複雑なイベント処理) サービスとして、異常の検出や IoT デバイスからのデータのアーカイブを可能にします。デバイスから IoT Hub に送られたデータを利用でき、一時的なセマンティクスによるストリーム処理ロジックを SQL に類似したシンプルな言語で作成して適用できます。この処理結果は Event Hub、Power BI、またはその他の各種ストレージ サービスに渡せます。テレメトリ データをストレージ コンテナーに転送するような簡単な処理も、データの集約で画面が固まるほど複雑な処理も実行可能です。リモート監視ソリューションでは、Stream Analytics の複数のジョブを作成して、ソリューションのさまざまな面を活用することができます。

  • Blob ストレージ: デバイスからクラウドに送信されたデータを、最もコスト効率よく保存できる場所です。

  • DocumentDB: Azure IoT Suite では、デバイスの構成、状態、セキュリティなど、プロビジョニングされたデバイスのメタデータの管理に DocumentDB を使用します。半構造化モデルを使用することにより、さまざまなデータ スキーマを持つ多様なデバイスを簡単に組み合わせることができます。

  • Web Apps: Web アプリケーションをホストする目的でデプロイされます。Web アプリケーションは、デバイス データ ダッシュボードの確認、デバイスの構成、デバイスへのコマンド送信、ビジネス ロジックの作成と更新、特定のしきい値に到達したときにテキスト メッセージを送信するなどのイベント駆動型のアクションの管理などに使用します。デバイスのテレメトリ ストリームが特定のパターンに合致したことを Stream Analytics で検出するには WebJobs を使用します。このとき、Logic Apps のワークフロー プロセスをトリガーするなどのアクションを取ることができます。

  • Logic Apps: IoT ソリューションを既存のインフラストラクチャに統合し、ワークフロー プロセスを自動化します。Logic Apps では何らかのトリガーによって開始され一連の手順を実行するワークフローを設計できます。ビジネス プロセスと連携する強力な各種コネクタを使用して、ワークフローにさまざまなルールやアクションを適用できます。

  • 完全なソース コード: Web Apps 用にデプロイメント テンプレートなどのソース コードが提供されており、必要に応じてさまざまに活用できます。

  • 各種仮想デバイス: ソリューションを一式揃え、エンドツーエンドの機能のデモを最初から実行できるように用意されています。これらの仮想デバイスは、お客様のシナリオにより細かく適合するように変更できます。また、所有する実際のデバイスを最初から接続することも可能です。

Azure IoT Suite の将来

Azure IoT Suite は、一般的な IoT シナリオに沿った完全な機能を備えたソリューションを実現するために必要なサービスを構築、管理し、お客様を支援します。信頼性の高いクラウド プラットフォームと技術的な専門知識に基づいた IoT 専用ソリューションにより、お客様は IoT プロジェクトをビジネス ニーズに合わせてカスタマイズする作業に専念することができます。Azure IoT Suite の最大の特長は、何よりもまずお客様のビジネス ニーズの進化に合わせてソリューションも進化させることができる点です。お客様の実装環境が高度化するにつれて、必要に応じて簡単に変更、再構成、拡張することができます。Azure IoT Suite はスタート地点であり、ゴールは決まっていません。IoT の可能性は無限なのです。

モノのインターネットに対するマイクロソフトのアプローチや、Azure IoT Suite の詳細については、こちらのページをご覧ください。

 

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