AzureConでの発表内容 - マイクロソフト製アプリケーションを Azure で実行する


このポストは、10 月 5 日に投稿された Microsoft Applications on Azure の翻訳です。

 

マイクロソフトは、お客様のアプリケーション計画に対するクラウド ファーストのアプローチとして、マイクロソフト アプリケーションを簡単かつ安全にパブリック クラウドにデプロイできるように、ここ数年にわたって Azure に多くの投資を行ってきました。先日開催された AzureCon は、こうした分野で行ってきた最新の機能強化についてお伝えできる良い機会となりました。たとえば、Windows Server のコンソール出力、Azure Security Center、Azure File Storage の一般提供開始、Azure ExpressRoute での Office 365 および Skype for Business への接続などを発表しましたが、これらはマイクロソフト製アプリケーションで Azure クラウドの俊敏性と拡張性を簡単に利用できるようにするために構築してきたさまざまな機能やポリシーの流れを受け継いでいます。GE HealthcareblinkboxトヨタLufthansaTelenorテルアビブ市シアトル市ChronodriveSerkoSaab (リンクはすべて英語) といった企業は、マイクロソフト製アプリケーションを Azure にデプロイしている数多くのお客様の一例です。

デプロイと管理の容易さ

Azure のデプロイメントにおける最大のメリットの 1 つは、簡単に利用を開始できるという点です。マイクロソフトは、すぐに利用可能なインフラストラクチャによる俊敏性と、アプリケーションを迅速にデプロイ、構成できる環境の融合を目指して取り組んでいます。これを実現するため、複雑なアプリケーションを簡単にデプロイするためのソリューションを開発し、他のクラウド プロバイダーよりも充実したオプションを提供しています。

  • SharePoint 2013: 先日、SharePoint プロダクト チームの協力により VM 9 台構成の高可用性 SharePoint ファーム (英語) のデプロイメントが Marketplace からリリースされました。SharePoint チームにより定義されたベスト プラクティスに従って SharePoint、SQL Server AlwaysOn、Windows Server イメージ (Active Directory 用) が使用されており、既存の VM 3 台構成のソリューション (英語) を強化したものとなっています。どちらも、DSC および Azure の拡張テクノロジを使用して SharePoint をシームレスにデプロイできます。こちらの GitHub リポジトリ (英語) で随時テンプレートが公開されていますので、お客様のニーズに合わせて拡張して活用することができます。
  • SQL Server: SharePoint と同様に、SQL Server を迅速にデプロイするためのさまざまなオプションも Azure Marketplace で提供されています。プレリリース バージョンの SQL Server 2016 も含め、バージョンや Service Pack のレベル、製品レベル (Enterprise/Standard/Web) の異なる 25 種類のオプションが揃っているので、すぐにご利用を開始していただけます。また、1 クリックで利用できる複数 VM 構成の SQL Server AlwaysOn HA デプロイメント (英語) も提供されています。これらは SQL Server チームが作成、構成したものです。利用開始までの所要時間を短縮でき、お客様自身で構成したり他のクラウド ベンダーにイメージの作成を依頼したりすることによる構成ミスを最小限に抑えることができます。既定では、このイメージは Premium Storage を使用してデプロイされるため、Azure VM のパフォーマンスを最大限に活用できます。
    自動デプロイメントに加えて、Azure Virtual Machines で実行される SQL Server では、自動修正機能や SQL 独自の診断機能、暗号化機能付きの自動バックアップといった自動管理機能一式が VM デプロイメントに実装されます。上記の点すべてを兼ね備えていることにより、Azure は SQL Server を実行するうえで最適なクラウドとなっています。

  • Azure SQL Database: VM での SQL Server のサポートのほかに、Azure プラットフォームでは完全に管理された SQL データベースもサポートしています。最新の SQL Server 機能を備え、SLA で 99.99% の可用性を保証しているほか、自己修復、自動フェールオーバー、地理レプリケーションといった機能を提供しています。
  • Dynamics AX: Azure での Dynamics AX のデプロイメントを簡素化、標準化するために、Dynamics チームは Microsoft Dynamics Lifecycle Services (LCS) (英語) という Azure ベースのポータルを作成しました。このポータルでは、Dynamics AX 2012 のデプロイ、更新、管理をライフサイクル全体でサポートします。デプロイメントが簡単になるだけでなく、他のクラウド ソリューションとは異なり、デプロイする AX ソリューションを見極め、詳細に定義、設計することができます。
  • Dynamics NAV/GP: Dynamics NAV 2015 (英語)Dynamics GP 2013 R2 (英語) で提供されているイメージは、Marketplace から入手して簡単にデプロイすることができます。事前構成済みのため、すぐに利用可能です。SQL や SharePoint と同様に、これらのイメージも Dynamics チームのエンジニアが、自らが定義したベスト プラクティスに基づいて作成しました。
  • BizTalk Server: BizTalk Server のベスト プラクティスに基づき BizTalk チームが作成した 6 種類のイメージを利用できます。これらは簡単に利用を開始できます。
  • HPC Pack: 事前構成済みですぐにデプロイして使用できる HPC Pack 2012 R2 イメージ (英語) も Azure Marketplace で用意されています。GitHub で公開されている強力な QuickStart テンプレート (英語) と組み合わせて使用できます。
  • Windows ベースのその他のテンプレート: 上記のデプロイメント ソリューションに加えて、Azure には 110 を超える協力者により作成された 160 以上のデプロイメント テンプレートがあり、協力者のコミュニティはさらに成長を続けています。これらのテンプレートには、DSC プル サーバーの作成、IIS のデプロイメント、Windows での Chef の起動、Windows での Puppet の利用、HPC クラスターの作成、WinRM の構成など、Windows Server に関する多くの構成ソリューションが含まれています。QuickStart テンプレート (英語) は、GitHub (英語) で大規模なリポジトリがホストされています。

ハイブリッド環境

クラウドにデプロイしているお客様の多くが展開しているのは、実はハイブリッド IT です。Microsoft Azure は包括的なハイブリッド シナリオに対応し、お客様がパブリック クラウドと、プライベート クラウドやホストされたクラウドにまたがって自社のソリューションをデプロイできるよう支援しています。そのための世界規模の接続サービスとして、成長を続ける ExpressRoute パートナー エコシステムを提供していますが、接続関連のサービスはそれだけではありません。以下で説明する接続サービスやソリューションなどにより、Azure はマイクロソフト製アプリケーションを実行するハイブリッド クラウド インフラストラクチャとして最適な環境となっています。

  • SQL Server Stretch Database: SQL Server 2016 (現在は CTP2) で提供中の特に注目を集めている機能の 1 つが Stretch Database です。この Stretch Database を使用すると、SQL Server の実行中に履歴データを Azure SQL Database に保存でき、アプリケーションに変更を加えることなく、低コストかつ簡単にデータをアーカイブすることができます。詳細についてはこちらのページ (英語) を参照してください。
  • Azure Site Recovery: この Azure のハイブリッド サービスは、サイト間やオンプレミスと Azure 間の災害復旧を可能にします。複製元として Hyper-V または VMware ベースのインスタンスを使用できます。また、Azure Site Recovery はマイクロソフト製アプリケーションをきめ細かくサポートしているため、SharePoint、Dynamics AX、Exchange 2013、SQL Server、IIS アプリケーションなどのハイブリッド環境のマイクロソフト製アプリケーションをサポートする唯一の災害復旧機能でもあります。この独自のサービスにより、Azure はマイクロソフト ユーザーにとってほかにはないハイブリッド エクスペリエンスを提供しています。詳細についてはこちらのページ (英語) を参照してください。
  • Azure ExpressRoute と Office 365: 先日発表されたとおり、Azure ExpressRoute サービスでオンプレミスのデプロイメントと Azure および Office 365 のアプリケーションを接続できるようになり、最も完成されたハイブリッド シナリオを実現できるようになりました。また、近日中に CRM Online にも対応する予定です。ExpressRoute では、マイクロソフトのクラウド サービスへの高パフォーマンス、高スループットの安全なプライベート ネットワーク接続を確立できます。
  • SQL Server のバックアップ機能と AlwaysOn セカンダリ: オンプレミスと Azure のどちらにデプロイされているかにかかわらず、SQL Server インスタンスではバックアップ先として Microsoft Azure のストレージを使用でき、柔軟で信頼性が高くほぼ無制限のサイト外ストレージを実現できます。Azure へのバックアップが可能なため、バックアップや復元のポリシーを簡素化できます。また、Azure BLOB のスナップショットからのポイントインタイム リストア機能を利用したり、Azure Key Vault を使用してバックアップを暗号化しセキュリティを高めたりすることができます。詳細についてはこちらのページを参照してください。Azure で SQL Server のバックアップ機能をホストするほかに、AlwaysOn レプリカを直接 Azure にデプロイすることにより、読み取り専用レプリカを使用した直接の災害復旧が可能になり、Azure が持つ機敏なコンピューティング能力を活用できます。
  • Azure Active Directory Connect: Azure Active Directory は、Azure、Office 365、Dynamics CRM Online をはじめとするマイクロソフトのすべてのクラウド ソリューションに接続可能な単一の ID サービスです。Azure Active Directory Connect により、ハイブリッド環境から Windows Server Active Directory および Azure Active Directory の ID に接続して、ログインの際にオンプレミスとクラウドで共通の同期型ハイブリッド ID サービスを使用することができます。詳細についてはこちらのページを参照してください。

サポート

Azure は、インフラストラクチャから Azure Virtual Machines、マイクロソフト製アプリケーションまで、ハイブリッド環境のデプロイメント全体にわたるお客様の全社のテクノロジ スタックに対して、ワンストップのエンタープライズ サポートを提供する唯一のパブリック クラウド プロバイダーです。BizTalk Server、Dynamics AX、Dynamics CRM、Dynamics GP、Dynamics NAV、Microsoft Exchange、Microsoft Forefront Identity Manager、Microsoft Project Server、Microsoft SharePoint Server、SQL Server、System Center、Team Foundation Server など、さまざまなマイクロソフト製アプリケーションがサポートされます。サポート対象のアプリケーションとバージョンの詳細については、こちらのページでご確認ください。

開発/テストにおけるメリット

パブリック クラウドの利用を簡単に始める方法の 1 つが、開発/テスト ソリューションの活用です。Azure では、マイクロソフト製アプリケーション向けの優れた開発/テスト エクスペリエンスを提供しています。SharePoint、SQL、Exchange などの MSDN サブスクリプションで対応しているすべてのソフトウェアを、開発/テスト目的でデプロイすることができます。追加料金は一切不要です。Azure でマイクロソフト製アプリケーションを実行する際の MSDN 利用者のメリットについては、こちらのページを参照してください。また、MSDN 利用者の方に向けて Windows 8.1 Enterprise、Windows 7 Enterprise、Windows 10 Enterprise、Visual Studio Ultimate および Professional の各種イメージなどの、事前構成済みの VM イメージが用意されているため、Azure ですばやく開発やテストを行っていただけます。すべてのイメージに対してインフラストラクチャ料金の割引が適用されます。MSDN 利用者に提供されているイメージの一覧はこちらのページでご確認いただけます。

Azure での Bring Your Own License (BYOL) への対応

ここまで説明した Azure でマイクロソフト製アプリケーションをデプロイするための製品や技術的なソリューションのほかに、SharePoint や SQL Server などの広く使用されているマイクロソフト製品のライセンスをオンプレミスから Azure に移動できる、シンプルなライセンス モビリティも提供しています。マイクロソフトとのソフトウェア アシュアランス契約をお持ちのお客様は、対象のアプリケーションについてはライセンスを追加購入しなくても Azure にデプロイでき、柔軟な活用が可能です。詳細についてはこちらのページでご確認ください。Azure への Bring Your Own Licenses (BYOL) のサポートを拡張し、既にお客様がお持ちの Windows Server のライセンスを Azure でご利用いただけるよう現在準備を進めています。この Azure の新サービスの詳細についてはこちらのページ (英語) を参照してください。

マイクロソフト製アプリケーションをデプロイするうえで、デプロイメント、管理、開発/テスト、ライセンス管理のすべてにおいて、Azure は最高のクラウドとして独自のサービスを提供します。さらに、ハイブリッド シナリオに対応する多数のソリューションやサービスを通じて、オンプレミスと Azure をまたいだデプロイメントを可能にすると共に、クラウド ベースのバックアップや災害復旧、データベース拡張などのさらなるメリットも提供します。この記事の説明から、マイクロソフト製アプリケーションを実行するためのクラウドファーストのサービスに対する取り組みをご理解いただき、Azure VM でデプロイ可能な製品についてご検討いただけますと幸いです。

次回の記事もどうぞお楽しみに!
Corey

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