Azure仮想マシンの配置場所について


こんにちは。Azure担当の佐々木 (@ksasakims) です。

私が所属しているチームのブログができましたので、今後はいろいろ書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

最初の投稿は、昨日Qiitaに書いたやつをリンクしようかと。これです↓

Azure仮想マシンは「仮想ネットワークに配置」すべし

Azure仮想マシンを作る際、その配置場所として「リージョン」「アフィニティグループ」「仮想ネットワーク」が選べると思いますが、これからは「仮想ネットワーク」一択ですぜというお話です。是非ご一読ください。

 

ところで、アフィニティグループは…

さて、Qiitaのリンクだけでは何なので、少し記事の内容を補足しておきましょう。Qiitaに書いた記事中では意図的にバッサリ無視している、「アフィニティグループ」の話です。

以前からAzureを利用されている方なら、「アフィニティグループ」というものを作ったことがあるのではないかと思います。クラウドサービスや仮想マシン、ストレージアカウントの配置場所として今でも指定可能です。また、かつては「仮想ネットワーク」も作成時にアフィニティグループと関連付ける必要がありました。

結論から申し上げると、現在ではアフィニティグループの指定にかつてのような効果はありません。今後主流になっていくと思われる、Azure Resource Managerを使った新しい配置方法を利用する場合、アフィニティグループをリソースの配置場所として指定することはできなくなっています。

 

DLAアーキテクチャとアフィニティグループ

なぜ「現在ではアフィニティグループの指定にかつてのような効果はない」のか、Azureデータセンター内のネットワーク構成を知ると分かりやすくなります。以下、TechEd 2013でMark Russinovichが講演したセッション、WAD-B402のスライドを引用しながら説明しましょう。

まず、「アフィニティグループ」という概念は、Azureデータセンターの第1世代ネットワーク「DLA」の時代に導入されました。

DLAでは、たとえば左端と右端のラック間の通信は、てっぺんのDC Routerまで遡って行うことになります。それよりは、同じAggregation switch配下にいる隣のラックのほうが、ネットワーク的に近いことになります。このセッションでは、アフィニティグループの役割について、こう述べられています。

  • Affinity groups first defined to optimize network access in DLA architecture.
    • Forced placement of storage accounts and cloud services under the same Aggregation switch
    • Minimized traffic up to data center router

佐々木勝手訳:

  • アフィニティグループは当初、DLAアーキテクチャにおけるネットワークアクセスを最適化するために導入された。
    • クラウドサービスとストレージアカウントを同じアグリゲーションスイッチ配下に収容
    • DCルータ経由のトラフィックを最小化

Quantum 10の導入

ところが、このDLAアーキテクチャというのは、2012年ぐらいに "Quantum10" (Q10)というのに置き換えられてしまいました。第2世代ネットワークとして登場したQ10は、もう1世代進化してQ10v2となりました。

このフラットなネットワークアーキテクチャのおかげで、仮想マシンが動作するCompute Clusterと、そのVHDファイルが格納されるStorage Clusterは、どこにあってもネットワーク的にはほぼ同じ距離にある、という形になっています。そのため、「現在ではアフィニティグループの指定にかつてのような効果はない」わけです。

このネットワークアーキテクチャの進化が好例ですが、Azureはどんどん進化していきます!これからも目が離せませんね。

 

関連情報

https://channel9.msdn.com/Events/TechEd/NorthAmerica/2013/WAD-B402

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