Windows Server および SQL Server ライセンスの SPLA から CSP への移行【8/26更新】


(この記事は 2018 年 8 月 8 日に Hybrid Cloud Best Practices Blog に掲載された記事Moving Windows Server and SQL Server licenses from SPLA to CSP の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

以前お知らせしたとおり、Windows Server および SQL Server ライセンスを、CSP パートナー様がお客様に代わってパートナー センターで直接購入できるようになりました。これは、パートナー センターの新機能によるものです。詳しくはこちらのページ (英語) をご覧ください。

この新機能により、パートナー様は、Windows Server SQL Server をインストールした SPLA ライセンス VM Azure に移行するにあたり、SPLA ライセンスから CSP への切り替えを、最小限の労力で行えるようになりました。また、Azure Reserved VM Instances と組み合わせることで、コストの節約も容易になります。

現在提供されている製品は以下のとおりです。

  1. Windows Server Standard 8 コア ライセンス パック + CAL
  2. SQL Server Standard 2 コア ライセンス パック
  3. SQL Server Enterprise 2 コア ライセンス パック
  4. Windows Server RMS CAL

 

今後、その他のオンプレミス版マイクロソフト製品も追加される予定です。

SPLA ライセンスの場合、Windows Server SQL Server のコア ベースのライセンスをパブリック クラウドで使用することはできません。各種マイクロソフト製品のパブリック クラウドでの SPLA ライセンス利用については、「サービス プロバイダー製品使用権説明書 (SPUR)」の「DCP 対象」プロパティで規定されています。Windows Server SQL Server の場合、このプロパティは「SAL エディションのみ」に指定されています。つまり、SAL 以外の SKU (プロセッサ ベースまたはコア ベース) には「DCP 対象」の権利は含まれず、Azure などのパブリック クラウドでは使用できません。

Windows Server DCP の権利

SQL Server DCP の権利

SPUR DCP の定義

マネージド サービスを利用されているお客様の VM を、パートナー様のデータセンターから Azure に移行する場合、SPLA Windows Server SQL Server のコア ベースのライセンスを移行後も継続することはできません。選択できるオプションは、次のとおりです。

  1. Windows Server SQL Server の従量課金 (PAYG) ライセンスが含まれる Azure Marketplace イメージを使用して、1 時間あたりのコア数ベースの料金を支払う。
  2. パートナー センターの新機能を使用して、お客様の代わりに 1 年間または 3 年間の Windows Server または SQL Server ライセンスを購入する。

 

 

1 つ目のオプションは時間単位の請求のため、柔軟性は高くなりますが、ソフトウェア サブスクリプションを前払いする 2 つ目のオプションの方が、コスト効率と予測性が高くなります。いずれのオプションも SPLA の月額請求とは異なるので、時間単位の請求と、1 年間または 3 年間の前払いのどちらがパートナー様のシナリオに適しているかをご判断ください。

Windows Server ライセンスをパートナー センターで購入した場合、VM Azure 以外で実行するためには、(物理) サーバーにアクセスするユーザーまたはデバイスごとにクライアント アクセス ライセンス (CAL) が必要です。VM Azure で実行する場合は、Windows Server 向け Azure Hybrid Benefit が適用されるため、CAL は必要ありません。

ソフトウェア サブスクリプションの料金は、パートナー センターの個別の価格表に記載されています。

: 通常の Azure サービスと同様に、通貨はパートナー様ではなくお客様の所在地に基づき適用されます。たとえば、所在地がオランダにあるパートナー様が、パートナー センター アカウントを使用して、ノルウェーのお客様に Windows Server ライセンスを販売する場合、請求時の通貨はユーロではなくノルウェー クローネになります。

Windows Server 向け Azure Hybrid Benefit

 

お客様の代わりにパートナー センターで購入した Windows Server ライセンスは、Windows Server 向け Azure Hybrid Benefit (AHB) を利用することで、Azure Windows Server VM に使用できます。Windows Server 向け Azure Hybrid Benefit を適用した Windows Server VM の料金は、同サイズの Linux VM の料金と同じです。

パートナー センターで購入した Windows Server ライセンスには、通常の Windows Server 向け Azure Hybrid Benefit のルール (英語) が適用されます。ルールは次のとおりです。

  1. 必要なコア ライセンスの数は、(ハイパー スレッディングの有無を問わず) VM コアの数に基づいて決定されます。
  2. Azure Hybrid Benefit を使用するには、お客様あたり 16 コア以上の Windows Server ライセンス (2 つ以上の 8 コア ライセンス パック) が必要です。
  3. 16 コア ライセンスを使用すると、最大 8 コアの VM 2 台または 16 コアの VM 1 台を実行できます。
  4. 8 コア未満の VM にも 8 コア ライセンスを割り当てる必要があります。
  5. Windows Server 向け Azure Hybrid Benefit を適用した VM の料金は、同サイズの Linux VM の料金と同じです。
  6. Azure ポータル、PowerShellARM テンプレートのいずれかを使用して、Azure Hybrid Benefit が有効な VM を作成することができます。既存の Azure VM に対して Azure Hybrid Benefit を有効にすると、Windows Server ライセンスを PAYG から AHB に切り替えることができます。VM の一覧でフィルターを適用して、AHB を使用しているすべての VM を表示できます。各トピックについては、こちらのページをご覧ください。
  7. 既存の VM Azure に移行する場合、Windows Server のライセンス認証が必要です。こちらの記事 (英語) の手順に従って、移行後に Azure KMS サーバーに切り替えてください。

 

詳細は、Azure Hybrid Benefit についてのよくあるご質問をご覧ください。

 

SQL Server 向け Azure Hybrid Benefit

 

お客様の代わりにパートナー センターで購入した SQL Server ライセンスは、SQL Server 向け Azure Hybrid Benefit (AHB) を利用して、Azure SQL Database に使用することができます。これにより、vCore 購入モデルの Single Database または Elastic Pool と、Azure SQL Database Managed Instance (vCore 購入モデルのみで提供) のコストを削減できます。コンピューティングの料金のみを支払うため、SQL Server ライセンスの料金を 2 重で支払うことはありません。

パートナー センターで購入した SQL Server ライセンスには、通常の SQL Server 向け Azure Hybrid Benefit のルールが適用されます。ルールは次のとおりです。

  1. SQL Server Standard 1 コア ライセンスにより、汎用レベルの Azure SQL Database 1 vCore の権利が付与されます。
  2. SQL Server Enterprise 1 コア ライセンスにより、汎用レベルの Azure SQL Database 4 vCore または Business Critical レベルの Azure SQL Database 1 vCore の権利が付与されます。

 

なお、SQL Server 向け Azure Hybrid Benefit は、Azure SQL Database に適用されます。SQL Server をインストールした Azure VM SQL Server ライセンスを使用する場合は、ライセンス モビリティの特典を利用することで、SQL Server の料金を 2 重に支払う必要がなくなります。VM あたりの SQL Server コア ライセンスの数は 4 つ以上です。Azure VM SQL Server Standard をインストールするには、Enterprise エディションと同様に、十分な数の SQL Server Standard コア ライセンスが必要です。

手順

 

パートナー センターで購入した Windows Server ライセンスを使用して、サンプルの Windows Server VM を作成する手順をご説明します。

1. パートナー センター ポータルにアクセスし、一覧からお客様のアカウントを選択して、[Software][Add products] の順に選択します。

 

2. [Segment: Commercial][Type: Software subscriptions][Terms: 1 Year/3 Years] をそれぞれ選択します。

3. 必要なライセンスの数を選択し、[Add to cart] をクリックします。

 

 

4. 次に、[Review][Buy] の順にクリックします。

購入した Windows Server ライセンスを新規の VM に対して使用する方法は、次のとおりです。

  1. Azure ポータルで、任意の Windows Server イメージを使用して新規の VM を作成します。
  2. [Already have a Windows license?] の質問に対して [Yes] を選択し、有効なソフトウェア アシュアランス付きの Windows Server ライセンスの数が足りていることを確認します。パートナー センターでライセンスを購入した場合には、ソフトウェアのサブスクリプション期間中はソフトウェア アシュアランスが含まれます。

 

    

     3. 通常どおり、VM 作成 UI の操作を続行します。

    

     4. VM 設定の [Configuration] メニューに移動し、[Use existing Windows license] [Yes] に設定されていることを確認します。

既存の Windows Server VM の場合の手順は、次のとおりです。

  1. Azure Hybrid Benefit を適用せずに作成した VM に対して Azure Hybrid Benefit を有効にする場合は、VM [Configuration] ページで [Yes] を選択します。


   

 

     2. Azure Site Recovery を使用して移行対象の VM Azure Hybrid Benefit を有効にするには、こちらのガイドをご確認ください。

     3. 対象の VM を自社環境から Azure に移行し、社内の KMS サーバーを使用して既にライセンス認証を行っている場合は、ゲスト OS 内で以下のコマンドを実行して、Windows のライセンス認証用 Azure KMS サーバーを設定します。

 

 

購入した Windows Server ライセンスを、新規の Azure SQL Database で使用する方法は、次のとおりです。

  1. Azure ポータルにアクセスし、新規の Azure SQL Database の作成を開始します。
  2. [Pricing tier] メニューで [vCore-based purchasing options] を選択し、[General Purpose] または [Business Critical] レベルを選択します。

 

    

     3. SQL Server 向け Azure Hybrid Benefit を有効にするには、[Save money] オプションで [Yes] をクリックし、有効なソフトウェア アシュアランス付きの SQL Server ライセンスの数が足りていることを確認します。パートナー センターでライセンスを購入した場合には、ソフトウェアのサブスクリプション期間中はソフトウェア アシュアランスが含まれます。

 

4. 通常どおり、SQL Database 作成 UI の操作を続行します。

     5. Azure Hybrid Benefit を適用せずに作成した SQL Database に対して Azure Hybrid Benefit を有効にする場合は、データベース設定の [Configure] ページで [Yes] を選択します。

 

 

SQL Server をインストールした新規の Windows Server VM に対して、購入した SQL Server ライセンスを使用する方法は、次のとおりです。

  1. パートナー センター ポータルにアクセスし、お客様のアカウント ページの [Software] メニューに移動します。
  2. SQL Server のバージョンと言語を選択します。

 

  1. [Get keys and downloads] をクリックします。
  2. SQL Server ISO をダウンロードします。SQL Server のインストールには、プロダクト キーは必要ありません。インストーラーに組み込まれています。
  3. 標準の Windows Server イメージを使用して、新規の VM を作成します。従量課金制の使用状況に応じて SQL Server ライセンスの料金が請求されるため、SQL Server Azure Marketplace イメージは使用しないでください。
  4. 既存の Windows Server ライセンスを利用する場合は、VM 作成時に Windows Server Azure Hybrid Benefit を有効にします。
  5. 通常どおり、新規 VM 作成 UI の操作を続行します。
  6. パートナー センターからダウンロードした SQL Server インストール メディアを使用して、その VM SQL Server を手動でインストールします。

 

 

SQL Server をインストールした新規の Linux VM に対して、購入した SQL Server ライセンスを使用する方法は以下のとおりです。

  1. サポート対象の Linux プラットフォーム用の標準の Linux テンプレートを使用して、Azure に新規の VM を作成します。従量課金制の使用状況に応じて SQL Server ライセンスの料金が請求されるため、SQL Server Azure Marketplace イメージは使用しないでください。
  2. 通常どおり、新規 VM 作成 UI の操作を続行します。CSP では、SQL Server BYOL イメージ現時点では利用できません。


 

    1. 対象の Linux VM SQL Server 手動でインストールします。Linux への SQL Server のインストールには、インストール メディアやプロダクト キーは必要ありません。
    2. 最後に、パートナー センターから購入した SQL Server ライセンスのエディション (Standard または Enterprise) を選択します。

     


     

    既存の SQL Server 環境をオンプレミスから Azure に移行し、パートナー センターで購入した SQL Server ライセンスを使用する場合、以下の 3 つのオプションがあります。

    1. Azure Site Recovery または同様の VM のリフト & シフト ツールを使用して、自社環境の VM Azure に移行し、必要に応じて Windows Server 向け Azure Hybrid Benefit を有効にする。
    2. 上記の説明に従って、新規の VM をデプロイして SQL Server をインストールする。Azure Database Migration Service または同様のツールを使用して、既存の SQL Server データベースを移行する。
    3. Azure SQL Database または Azure SQL Database Managed Instance を作成し、SQL Server 向け Azure Hybrid Benefit を有効にする。Azure Database Migration Service または同様のツールを使用して、既存の SQL Server データベースを移行する。

    パートナー センター アカウントの新機能をご利用いただくことで、自社環境から Azure への移行に加えて、SPLA から CSP へのライセンスの切り替えが容易になります。さらに、Azure Reserved VM Instances や今後リリース予定の Azure SQL Database の予約容量と組み合わせることで、Azure にワークロードを移行した後のコストを最大限に節約することができます。

     

     

     

     

     

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