企業のビジネスを変革する【6/16 更新】


(この記事は2018年3月12日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 Transforming the business of business の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

 

 

このたび、Barry Briggs 氏と James Farhat 氏と私が共同執筆した無料の電子ブック『Designed to Disrupt (破壊的変革への設計、英語)』が公開されました。本書では、IT リーダーやビジネス リーダーの皆様が、デジタル トランスフォーメーションにおける新たなビジネス チャンスを見いだし、収益化を目指すうえで知っておいていただきたいことをまとめています。

以前に執筆した電子ブックでは、クラウド コンピューティングへの移行を推進する動きや、アプリケーションの開発と管理に関する IT 部門向けの新たな手法について詳しく解説しました。今回は、クラウド コンピューティングへの移行の進展に伴い、それが企業にとってどのような意味を持つかということに焦点を当てています。

世界経済フォーラムの調査によると、デジタル トランスフォーメーションが産業と社会にもたらす経済効果は、主要 10 業界だけでも 2025 年までに 100 兆ドルに達すると予測されています。組織の効率化が進むだけでなく、ビジネスのあり方が大きく変わると言われている「第 4 次産業革命」の幕開けです。

つまり、今まさに、新たな可能性を描き、それを実現する絶好のチャンスが訪れているのです。

クラウドは革命的な変化を引き起こすきっかけになります。しかし、顧客とのかかわり方を進化させ、従業員の生産性向上を支援し、事業運営を最適化し、製品を刷新するための革新的なアイデアや戦略を提案できるかどうかは、皆様方企業の裁量次第です。

消費者は既に、スマートフォンを利用した配車サービスや、家庭またはモバイル デバイス向けの映画ストリーミング サービスなど、企業が刷新を始めた製品やサービスを利用しています。

 

最適化から破壊的変革へ

クラウドによってビジネス プロセスの最適化や効率化が重点的に行われるようになり、すばらしい成果を挙げています。しかし、新しいビジネス モデルの誕生や収益源の獲得に必ずしもつながっているわけではありません。要するに、データとクラウド サービスを融合したときに実現する世界を想像したり、クラウド サービスと他のサービスを連携して今までにない新しいソリューションを構築する方法のビジョンを描いたりといった、市場の現状に破壊的変革をもたらす視点が欠けているように思うのです。

 

電子ブック『Designed to Disrupt』では、この新たな視点への取り組みを「what-how-why」アプローチと名付けました。従来の「what-why-how」という思考法を発展させたものです。従来のアプローチでは、変革を起こそうとしているプロセスを「what (何を変革するか)」として表し、「why (なぜ変革するのか)」を考えることでメリットを見極め、新しいプロセスを実現するために「how (どう変革するか)」を練り上げていました。クラウドの強みは、反復作業、パイロット運用、アイデアの検証、実験、ビジョンの策定すべてをすばやく実行できる点にあります。いずれも、自社のビジネスにクラウドを活用する方法を確認するうえで必要なことです。これを念頭に置き、まず変革を起こそうとしているプロセスに当たる「what」から考え始めます。次に、プロトタイプの作成やビジョンの策定を行う「how」のステージに進み、問題解決の新たな手法を取り入れることで期待されるメリットや想定されるコストを把握します。その結果、有望なソリューションによってもたらされる影響を明らかにすることができます。これが、「why」のステージです。クラウドでは、費用をかけずに速やかに実験を行えます。新規のサーバー ラックの費用を見積もったり、ソフトウェアの新規ライセンスについて協議したり、新しいソリューションの開発チームを立ち上げたりする必要はありません。無理なく自然にビジョンを描くことができるのです。

 

デジタル トランスフォーメーションはビジネスにおける IT のギャップを埋める架け橋であり、IT は変革のエンジンとなります。

クラウド テクノロジについて深く理解すれば、プロトタイプを迅速に作成して概念実証を実施し、価値をさらに高めることができます。また、関連性の高いユース ケースや類似のユース ケースと、その応用の仕方が見えてくるようになります。さらに、目指しているソリューションの価値が、当初の目標に基づいて生み出されるだけでなく、取り組みを進めていくうちにも見いだされていきます。従来のビジネス モデルでは、ソリューションの価値は初期の開発段階でほぼ決まりますが、その感覚が染みついている人にとっては、とても信じられず、見通しが甘すぎると感じられるかもしれません。しかし、飛躍的な成果を上げられるようになるため、ビジネスの別の分野に広く応用できるようになるのです。

 

IT = ビジネスに不可欠

デジタル トランスフォーメーションはビジネスにおける IT のギャップを埋める架け橋となり、IT は変革のエンジンとなります。新しいビジネス モデルの話になると、「あらゆる企業がソフトウェア企業になる」とよく言われます。テクノロジに詳しい世代が職場に増え、迅速なプロビジョニングやセルフサービスへの要望が高まることで、組織の至るところからアプリケーションが生まれるようになります。

このような変革の最前線にある企業は、IT 部門が変化に適応しようとしてビジネスに欠かせない存在となっていくことで、独自の地位を確立していきます。『Designed to Disrupt』では、実際にこのような適応を遂げた企業の事例をご紹介しています。こうした企業は、デジタル トランスフォーメーションにおける次の 4 つの柱でイノベーションを実現しています。

 

  • 顧客とつながる – 顧客満足度を高める新しいエクスペリエンスを提供する
  • 従業員を支援する – 生産性を改善し、データ主導型の文化を育む
  • 事業運営を最適化する – プロセスを変革し、新たなスキルを学ぶ
  • 製品を刷新する – 新たな製品とビジネス モデルを開発する

 

この電子ブックでお伝えしたいのは、クラウドを活用して破壊的な変革を起こせるかどうかは、どれだけビジネスを重視したアプローチをとるかにかかっているということです。ビジネス変革のメリットを簡単にまとめると、次のようになります。

 

  • 新しいビジネス チャンスへの迅速な対応
  • 新規市場への参入、新たなパートナーシップの拡大
  • ビジネスの継続性の向上と俊敏性の強化による、ビジネス プロセスの ROI の最大化
  • 新たな形態のビジネス オートメーションへの対応
  • 総保有コストの削減
  • 法規制の遵守に対する、独立した一貫性のある統合アプローチの確立

 

 

世界中の 1,000 人を超える CEO を対象に、PricewaterhouseCoopers が実施した最新の調査によると、デジタル テクノロジによる変革が何よりも大きな変化になると確信している CEO 86% に上ります。『Designed to Disrupt (英語)』に記されているガイダンスや事例をご覧になり、皆様それぞれのビジネスに応用していただければ幸いです。

クラウドの利用を開始した後は、そこにアイデアを盛り込むだけです。

マイクロソフト パートナー コミュニティ (英語) で皆様のご意見をお聞かせください。

 

 

 

 

 

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