改革の経緯とソフトウェア資産管理の将来 【2/10 更新】


(この記事は2017年11月27日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 The case for change and the future of Software Asset Management の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

 

マイクロソフトのソフトウェア資産管理 (SAM) チームは、今まさに改革を成し遂げようとしています。そして、かつてはコンプライアンスの監視役と見なされていた SAM は、デジタル トランスフォーメーションを戦略的に推進 (英語) し、信頼できるパートナーへと進化しつつあります。

 

マイクロソフトの主な使命は、お客様が IT 投資の価値を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑え、資産を有効活用できるように支援することです。そのために、従来のライセンス中心のしくみを新しいビジネス モデルに移行し、パートナー様のエコシステムとお客様の両方に戦略的なメリットがもたらされるように取り組んでいます。

その一例が、7 月に Microsoft Inspire (英語) で発表した Intelligent Asset Manager (IAM) のリリースです。今回は、マイクロソフトが進めている改革の概要と、これらの改革がパートナー様やお客様にとって重要な理由をご説明します。

 

SAM の進化の過程

詳しい説明に入る前に、これまでの経緯を簡単にご紹介しましょう。この 10 年間、SAM チームはパートナー チャネルを構築し、専門知識を蓄積することで、お客様と協力してお客様の IT 環境を理解してきました。数年前までは、お客様がコンプライアンスを確保できるように支援すること、そしてお客様が購入したライセンスを確実に使用できるようにすることがマイクロソフトの目標でした。しかし、テクノロジ全体が急速に変化し、IT 環境の複雑化が進み、その結果としてセキュリティ リスクが増大し続けている中で、もっと他にもできることがあると気付いたのです。

そこで 2 年前から、お客様の変革を支援する新しい方法を模索してきました。お客様が的確かつ持続的な意思決定を行い、サイバーセキュリティのリスクを軽減し、最終的には投資を有効活用できるようにすることが、チームの新たな役割であると考えたのです。その一環として、成功の測定方法も変更しました。これは、マイクロソフトにとって非常に重要なことでした (詳細については、ゼネラル マネージャーの Patama Chantaruck によるこちらのプレゼンテーション (英語) をご覧ください)。

しかし、この規模で改革を成し遂げることは容易ではありません。パートナー様やお客様には実際に問題が発生しており、SAM のあらゆる面が複雑化しています。同時に、適切な IT 資産管理の潜在的価値はかつてないほど高まっています。パートナー様がお客様とかかわる方法を変革するためには、こういった複雑さに対処する必要がありました。

 

Intelligent Asset Manager (IAM) の価値

IAM の目的は、コストのかかる従来のライセンス中心のモデルや、ツールが溢れているばかりでソリューションが存在しない現状といった主要な課題を解決し、パートナー様がお客様に大きな価値を提供できるように支援することです。そのためには、パートナー様が単なるライセンスのエキスパートから幅広い分野で信頼されるアドバイザーへと変身できるように、刷新を図る必要がありました。

この目的を達成するために、IAM は 2 つの重要な分野における改善に焦点を当てています。

 

  1. ライセンスの複雑さを軽減する

多くのパートナー様にとって、有効ライセンス ポジション (ELP、Effective Licensing Position) の作成は重要な役割の 1 つであり、大きな存在理由でもあります。と言うのも、ソフトウェアの発行元は長年、こうした複雑な課題の管理をパートナー様に委託してきたからです。しかし、パートナー様が信頼されるアドバイザーとしての役割を広げられるようにするためには、マイクロソフトがライセンスの複雑さを軽減し、ELP 作成プロセスを提供する必要がありました。

IAM では、一元的な ELP 作成サービスが提供されるため、一貫性が向上し、徐々に複雑さが軽減されます。これにより、パートナー様のリソースが解放され、高品質のインベントリを有用なインサイトに変えることに専念できるようになり、最終的にはお客様のデジタル トランスフォーメーションを促進できます。

 

  1. ツールではなくソリューションを提供する

私がこの一連の役割を引き受けた時点で、世間では驚くほど多数の SAM ツールが使用されていました。その中には、市販のツールもあれば、パートナー様固有の知的財産もありました。どのツールも多大な労力の賜物です。しかし、ベンダー、IT インフラストラクチャ、地域を問わず、あらゆる SAM の課題に効果的に対処できる単一のツールは存在しませんでした。

そこで、すべてのパートナー様やインベントリ ツールに対応するインベントリ標準を策定しました。この標準は、情報の伝達や譲渡を効率化するものです。パートナー様が視覚的な分析データを提供し、具体的な推奨事項を提案できるようになることで、お客様は IT 環境を包括的に把握し、十分な情報に基づいて意思決定を行うことができます。

 

私は、SAM の進化と、IAM がお客様とのかかわりにもたらす価値に大きな期待を寄せています。このトピックについては、さらに詳しくご説明する予定です。IAM に関する今後の更新にご期待ください。

 

SAM の将来についてご意見がありましたら、ぜひマイクロソフト パートナー コミュニティ (英語) でお聞かせください。

 

 

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