クラウド移行の成果を最大限に高める方法【11/22 更新】


(この記事は2017年10月10日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 Get the most out of your cloud migration の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

 

 

前回の記事 では、マイクロソフトの IT 部門がクラウド移行に取り組む中で、その戦略が数回にわたって進化した経緯と、最終的にはハイブリッドのアプローチが功を奏した理由についてお伝えしました。

 

移行の結果、マイクロソフトではアプリケーション開発の迅速化、運用効率の向上、コスト削減を達成できましたが、そうした成果は 1 つひとつのケースで異なり、一定のトレードオフを伴います。マイクロソフトにおけるクラウド移行の取り組みを紹介するビデオ シリーズ「Expedition Cloud」から着想を得て、私もマイクロソフトの戦略の中から効率化、簡素化、コスト削減に関するヒントをいくつかご紹介したいと思います。

 

マイクロソフトの IT 部門の戦略

クラウド戦略を策定するにあたっては、アプリケーション ポートフォリオだけでなく、そのポートフォリオが現在の環境で使用しているものも考慮する必要があります。それによって、クラウド移行時に段階的に合理化、縮小、廃止を行い、最終的にコスト削減を達成できます。

マイクロソフトの IT 部門のクラウド戦略の策定について紹介する最新ビデオ (英語) の中で、マイクロソフト IT 部門のシニア サービス エンジニアを務める Mel Lowe は、移行プロセスを新居への引っ越しにたとえて説明しています。

「20 年、30 年の一軒家暮らしで家の中に物が溢れてきた状態から、素敵なマンションへ引っ越してコンパクトな暮らしにシフトするようなものです。しかし、家財一式を運んで、新しい住居に無理に押し込んだとしたら、邪魔になりますし、効率も良くありません。そこで、不要なものを処分する必要が出てくるというわけです」

マイクロソフトの IT 部門が管理していたポートフォリオは、その半分を基幹業務アプリケーションが占めており、クラウドへ移行するかどうか、どうやって移行するかを決める前に、エンジニアリングや分析が必要でした。この分析期間に、各種クラウド アプリケーション モデル (IaaS、PaaS、SaaS) について検討する必要が生じたのです。

 

サービスとしてのインフラストラクチャ (IaaS)

IaaS は、移行モデルの中で最も簡単で、最も短期間で済み、一般的に最も低コストです。マイクロソフトの IT 部門はまず、ビジネスに及ぼす影響が最も少ないシンプルなアプリケーションから試すことにしました。これらのアプリを Azure でテストするために、IaaS を使用して運用前のバージョンをそのまま移行 (リフト & シフト) しました。このクラウド環境は、仮想マシン (VM) のみを移行したものです。これにより、チームは低リスクで調査とテストを実施し、ハイブリッド環境におけるアプリの移行、管理、監視ポリシーを策定することができました。

 

サービスとしてのプラットフォーム (PaaS)

投資が予定されている既存アプリについては、Azure PaaS を使用することにしました。そのためには、アプリケーションのコードを Azure PaaS ソリューションに変換して、PaaS マシンに展開する必要がありました。 IaaS の場合と同様に、PaaS を使用することで、お客様の責任でデータセンターを保守する必要がなくなり、修正プログラムやアップグレードを適用する負担もなくなります。しかし、通常はアプリケーションの再設計がある程度必要になります。これ以外にも、PaaS のアプローチには、スケーラビリティ、回復性、Azure Active Directory による堅牢な ID 管理といったメリットもあります。

 

サービスとしてのソフトウェア (SaaS)

真のクラウド中心のモデルへの転換を実現するには、アプリケーションをクラウド専用の SaaS アプリとして設計する必要があります。マイクロソフトの IT 部門は、Dynamics CRM Online、SharePoint、Exchange などのコモディティ化したサービスにこの手法を採用し、ソフトウェアやアプリケーションのシステム コンポーネントをすべてサービス プロバイダーで管理するようにしました。 SaaS のアプローチでは、基本的にアプリケーションをベンダーからレンタルすることになり、サブスクライブしたサービスはお客様の基幹業務アプリと統合することができます。独力でクラウド向けにアプリケーションの再エンジニアリングを行うには、より多くの投資が必要になりますが、新しい機能を追加したり、効率化したりできるため、長期的にはコスト削減につながります。

 

コンテナー

また、さらなる効率化を見込める新しいアプリケーション アーキテクチャ モデルもあります。コンテナー モデル (英語) は、アプリを標準化されたソフトウェア コンテナーにパッケージ化する手法です。ソフトウェア コンテナーには、移植性が高く、すばやく展開できるというメリットがあります。マイクロソフトの IT 部門は概念実証として、Azure で実行されている Docker コンテナーに複数のアプリケーションを移植しました。その結果、インフラストラクチャ全体が 4 分の 1 に縮小されました。

マイクロソフトは現在、クラウドの完全導入を順調に進めています。既に何万台もの VM を移行し、ポートフォリオの大部分をクラウドで実行しており、自動化の拡大、サポート コストの削減、インフラストラクチャ インシデントの減少といった成果を挙げています。クラウド移行の成果を最大限に高める方法については、電子ブック『エンタープライズ クラウド戦略 (英語)』をご覧ください。

 

皆様は、さらなる効率化を図ると同時に、アプリケーションの簡素化とコストの削減を実現するために、どのような計画を策定しましたか。ぜひ体験談をマイクロソフト パートナー コミュニティ (英語) までお寄せください。

 

 

 

 

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