AI を活用したソリューションによってサービスを強化[10/9 更新]


(この記事は2017  年 8 月 22 日にMicrosoft Partner Network blog に掲載された記事 Extend Your Services with AI-Powered Solutions の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

 

 

近年、AI や認知サービス関連の画期的なテクノロジは市場を大いに沸かせ、お客様の注目を一身に集めています。これにより、効率性の向上、インサイトの獲得、イノベーションを行うための新たな戦略に再び取り組むチャンスが生まれました。

 

Barry Briggs (英語) と共同で執筆した『Enterprise Cloud Strategy』の中で述べたように、AI の復活を支えた大きな要因は、クラウドによって膨大なストレージ容量と処理能力を利用できるようになったことです。マイクロソフトのテクニカル フェローであり、Microsoft Research Cambridge Lab の研究所長を務める Christopher Bishop (英語) が言うところの「コンピューティング史上最も重要な変革」の原動力は、クラウド規模でデータ分析が可能になったことに間違いありません。

Bishop によると、この変革のきっかけは次の 2 つの重要な変化だと言います。

  • 人間が開発したソフトウェア ソリューションから、データから学習するソリューション (機械学習) への転換
  • 論理としての計算という考え方から、可能性を通じて不確実性を表現する計算 (予測分析と機械学習) という考え方への転換

 

IDC の調査 (英語) によると、デジタル トランスフォーメーションの取り組みに対する投資は 2019 年までに 2.2 兆ドル (今年の約 60% 増) に達します。また、2018 年には開発チームの 75% (英語) が 1 つ以上のアプリケーションに認知機能と AI 機能を組み込むことが予想されます。これは、マイクロソフト パートナー様にとって、自社のサービスを活用または拡大する絶好のチャンスです。

 

研究成果とプラットフォームの活用

マイクロソフトは、めざましく発展する AI 研究の成果と強力なクラウドを活用して、企業や開発者が独自の製品やサービスに AI を柔軟に組み込むことができるプラットフォームを提供しています。Microsoft Cognitive ServicesAzure Machine LearningBot Framework (英語) などのツールやサービスは、魅力的な AI サービスを構築するための研究成果を反映した優れたプラットフォームです。パートナー様は、コンピューター ビジョンや自然言語処理といった AI 分野のテクノロジを統合し、データや経験から学習するエンドツーエンドのシステムを構築することができます。

Microsoft Research AI (英語) は、優れた研究成果を公表し、多数のプロジェクトを通じて実用的なアプリケーションを開発しています。たとえば、AI によってテキストの内容を理解するマシン リーディング (英語) のプロジェクトは、カスタマー サポートや CRM に応用できる可能性を大いに秘めています。医療分野では、マシン リーディング システムを活用して、医師が病気に関する情報をすばやく見つけたり、システマティック レビュー (特定の研究課題について、既存の論文をくまなく調査・分析すること) にかかる労力を軽減したりできる可能性があります。

 

IoT と機械学習の融合

ビッグ データや機械学習と IoT が融合することで、膨大な数の IoT デバイスから新たなインサイトが得られ、結果として膨大な量のデータも生成されます。ここに、パートナー様のビジネス チャンスが生じます。

以前は製造業に主眼を置いていた IoT ですが、今や IoT デバイスは至るところに存在します。IoT データを分析し、その結果に対応するための新しい手法が生まれたことで、まったく新しいビジネス モデルが実現しています。

ガートナーによると、全世界の IoT デバイスの数は年内に 84 億台 (英語) に達する見込みです。さらに、IDC の予測 (英語) によれば、2019 年には、成果を収める IoT プロジェクトはすべて認知機能または AI 機能を活用したものになります。パートナー様にとっては、これまでにない規模のデータを活用して IoT のインサイトを提供する新しいソリューションを構築できる大きなチャンスです。

これらのインサイトを特定の業界や業種で活用するためには、パートナー エコシステムが必要です。たとえば、自動運転を可能にするために、交通量や道路状況、車両性能などを認識するセンサーを搭載した自動車をご存知でしょう。この自動車は、IoT を活用したもので、機械学習アルゴリズム、コンピューター ビジョン、その他のセンサーの情報を活用して状況を判断し、センサーの情報に対応します。さらに、クラウドから得たリアルタイムの情報を組み合わせることで、目的地に短時間で安全に到着できるルートを決定します。

 

ボットの活用

自然言語によって人間とコミュニケーションを取り、人間の代わりに自動的に行動するアプリケーションは「ボット」と呼ばれます。新しい形の顧客関係を実現し、顧客との距離を縮める効果が期待されています。膨大な量のデータが保存されている状況では、顧客が目的の情報を探すことが困難になる場合があります。そんなとき、必要な情報がある場所をボットにたずねれば、複雑なリンクをたどる必要もなくなります。Business Insider (英語) の予測によると、ビジネス向けボットは今年最大のテクノロジ トレンドの 1 つになる見込みです。

ボットを企業のデータ ソースに接続することで、ユーザーがすばやくタスクを実行できるだけでなく、データの新たな活用方法も生み出されます。先日、マイクロソフト パートナーでイベント アプリ プロバイダーの Eventbase がイベント向けボットの「Abby」を発表 (英語) しました。Abby は、会話形式のユーザー エクスペリエンスを提供するように設計されており、イベント参加者が広い会場内を目的地まで移動できるようにサポートします。また、ユーザーの好みや状況を理解して、それに応じたコンテンツを提供したり、お勧めのセッションを提案したりします。

 

医療分野における AI

Microsoft India は、L V Prasad Eye Institute と共同で (英語) Microsoft Intelligent Network for Eyecare (MINE) を立ち上げました。これは、AI を活用して回避できる失明をなくし、目の治療サービスを全世界に提供することを目標に掲げ、有志の企業、研究機関、教育機関で構成される国際コンソーシアムです。パートナー機関の協力を得て、世界中の多様な患者データを基に視覚障害や目の病気を予測する機械学習モデルの構築に共同で取り組むことを目指しています。

中国では、医療用 AI のスタートアップ企業 Airdoc (英語) が、Microsoft Azure のクラウド サービス、Microsoft Cognitive Services、Microsoft Cognitive Toolkit (英語) を活用し、患者の網膜の写真から糖尿病性網膜症の発症を迅速かつ正確に発見するテクノロジを開発しました。この病気は糖尿病の合併症で、適切な治療を行わなければ失明につながる可能性もあります。

マイクロソフトは先日、Microsoft Cognitive Toolkit バージョン 2.0 をリリースしました。この無料のオープンソース ツールキットは、人間の脳の学習方法を参考にして、ディープ ラーニング アルゴリズムのトレーニングを行うものです。Cognitive Toolkit に加えて、開発者の皆様は Microsoft Azure のクラウド アプリケーション スイートにもアクセスし、Microsoft Cognitive Services の機械学習 API などを活用できます。

予測分析プロバイダーの Cognisess (英語) は、Azure と Microsoft Cognitive Services を活用し、企業が従業員や採用希望者の将来的な業績、維持可能性、人材開発のニーズを予測できる業績分析プラットフォームを開発しました。この機械学習と AI を活用したソリューションでは、8 種類の能力分野と 100 種類以上の属性について、何百万ものデータ ポイントの計算を実行することができます。

 

マイクロソフトは、AI、機械学習、IoT の進歩を加速させると共に、これらのテクノロジをさらに利用しやすくして、ビジネス チャンスをパートナー様と共有することを目指しています。

皆様は、クラウド規模の膨大な量の情報の中から顧客が必要な情報を見つけられるように、どのように機械学習や IoT、認知サービスを活用していますか。ぜひマイクロソフト パートナー コミュニティ (英語) でご意見をお聞かせください。

 

 

 

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