[パートナー事例] 次世代テンプレート型クラウド サービス「Taskalcloud」の提供で Office 365 をもっと直感的に~その開発ノウハウの蓄積でビジネスの幅を広げるアイシーソフト【7/25 更新】


月額課金方式でマイクロソフトのクラウド サービスを取り扱える CSP プログラム。そのパートナーとして活動しているクラウド リセラーが、どのようにクラウド ビジネスに取り組み、いかなる成果を上げているのか、興味を持たれている方も多いのではないでしょうか。そこで、クラウド ディストリビューターであるダイワボウ情報システム株式会社 (DIS) に複数の CSP パートナーをご紹介いただき、インタビューを行いました。今回ご登場いただくのは、株式会社アイシーソフト (以下、アイシーソフト)。取締役 クラウドビジネス本部長である吉田 健三 氏と、クラウドビジネス本部 営業マネージャーの橋澤 聡 氏に、お話をお聞きしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左より、取締役 クラウドビジネス本部 本部長 吉田 健三 氏、クラウドビジネス本部 営業マネージャー 橋澤 聡 氏

 

会社概要と Microsoft Office 365 ビジネス開始の経緯

 

―― まず御社の概要についてお教えください。

 

吉田 当社は「技術者が思う存分力を発揮できる会社をつくりたい」という想いを持つコンピューター技術者が集まり、2004 年に設立された会社です。設立以来、企業の受託システム開発を中心にビジネスを行ってきました。長年の経験を体系化し、得意分野に重点的に資源を配置することにより、近年ではコストを抑えた付加価値の高いサービスやシステムを提供できる、情報開発企業になっています。またユーザーが気付かなかったニーズを掘り起こす、コミュニケーション力の高い「わかる SE」の人材教育にも力を入れています。

 

―― Office 365 の取り扱いを始めたのはいつごろからですか。

 

吉田 2014 年 4 月に東京事務所を現在の場所に移転したタイミングで、マイクロソフト関連のビジネスを本格化し、Office 365 の取り扱いも開始しました。実はそれまで、マイクロソフト製品は扱っていませんでした。

 

―― なぜ Office 365 を扱うようになったのでしょうか。

 

吉田 私が当社に入社したことが、マイクロソフト ビジネスを本格化する契機になりました。私は富士ソフト株式会社に 20 年以上勤めた後、2014 年 3 月にアイシーソフトに入社したのですが、以前は東京でのマイクロソフト製品の推進などを手掛けてきました。転職直前の役職は MS 事業部の事業部長です。そのような経緯から、Office 365 にも取り組むことになったわけです。

 

―― 御社の Office 365 ビジネスの特長は。

 

吉田 Office 365 の導入支援を積極的に行うと共に、「Taskalcloud (タスカルクルー)」という次世代テンプレート型クラウド サービスも提供していることです。Taskalcloud の開発は、私が当社に入社した直後の 2014 4 月から開始しており、最初のバージョンは 2014 11 月に発表しています。

 

 

Taskalcloud の特長と顧客からの評価

 

―― Taskalcloud とはどのようなサービスですか。

 

橋澤 Office 365 は最近かなり使いやすくなりましたが、それでも日本企業にとって不足している機能があります。このような機能を補完しつつ、IT リテラシーがそれほど高くない人でも直感的に使えるようにするのが、Taskalcloud です。Office 365 の Microsoft SharePoint Online をベースに開発しており、ポータル サイトやスケジュール管理、組織改装アドレス、ワークフロー管理などの機能を提供しています。現在はバージョン 2 を開発しており、これは Microsoft Azure 上で動くようになります。

 

―― Office 365 のビジネスを手掛け始めた当初から、このようなサービスを開発しようと考えた理由は。

 

吉田 当社のような規模の会社が Office 365 のライセンスだけを提案しても、他の大手に顧客が流れてしまいます。また当社はもともと受託開発を行っていた会社であり、大手 SIer から仕事を依頼されることが多かったため、エンド ユーザーとの直接の接点もあまりありません。そこで「より簡単に使えるテンプレート」という、他社にはない特長を打ち出す必要があると考えました。

 

―― お客様のご評価は?

 

橋澤 お客様の中にもさまざまな IT リテラシーの方がいらっしゃいます。IT リテラシーの高い方は、Microsoft Outlook を使って自力で活用できますが、そうでない人はシンプルに使いたいと考えています。Taskalcloud は見た目がシンプルで、少ない操作で使えるため、このようなユーザーに向いています。しかもデータは統合されているため、異なる IT リテラシーのユーザーが混在していても、同じデータを利用できます。このような使い分けが簡単にできる点が評価されているようです。

 

吉田 お客様に合わせたカスタマイズも行っています。多少の変更であれば、柔軟に対応するようにしています。

 

―― 導入支援も手掛けているということですが、具体的にはどのようなことを行っていますか。

 

橋澤 Office 365 を導入して最初に使うのはメールです。そのためには Office 365 へのユーザー登録やメール移行が必要ですが、この作業を代行しています。当社の導入支援の最大の特長は、必要な作業の多くを自動化していることです。これによって品質を担保しながらコストを下げる一方で、対応スピードは上げています。作業に必要な期間は、ドメインがすぐに取得できるか否かや、ユーザー数によって左右されますが、必要事項さえ決めていただければ当社内の作業は、最短 2 日で完了します。これも他社との大きな違いだと思います。ただし、当社だけで作業が完結しない場合には、トータルのリード タイムがもう少し長くなる可能性もあります。

 

 

CSP パートナーになったことで得られたメリット

 

―― DIS CSP パートナーになったのはいつごろですか。

 

吉田 2015 年 7 月です。DIS からマイクロソフト ビジネスを一緒にやりましょうとお声掛けいただき、2015 年 3 月に DIS 主催の Office 365 協業パートナー説明会に参加したうえで、CSP パートナーになることを決めました。ただし、DIS とのお付き合いは 2014 4 月まで遡ります。Taskalcloud の開発を始めるにあたって Office 365 のライセンスが必要になったのですが、この時に DIS に相談したことで、お付き合いが始まりました。

 

―― DIS のパートナーになったことで良かったことは?

 

橋澤 担当者のレスポンスがよく、親身になって接してくださるので、とても助かっています。また、それまでは「仕入れて売る」とう商売をやったことがなく、ハードウェアの取り扱いもなかったのですが、DIS をパートナーにすることでこの種のビジネスも手掛けられるようになりました。DIS の他のパートナー経由で Office 365 を販売したお客様に対して、技術サポートをしてほしいというお話をいただくこともあります。ビジネスの幅は間違いなく広がっています。

 

―― CSP の月額販売にもメリットはありますか。

 

吉田 月額での販売はやはり売りやすく、ライセンスの追加も容易です。世の中の多くのサービスは月額なので、これらと同じ支払いサイクルに乗せられるのは、大きなメリットだと思います。特に中小企業のお客様は、月額課金を歓迎してくださるケースが多いようです。

 

橋澤 「いつでもやめられる」というのも、導入のハードルを下げています。ただ、これまで「増やしてほしい」という話は何度もいただきましたが、「減らしてほしい」という話はほとんどありません。CSP は当社のような規模の会社に、大きなチャンスをもたらします。大手と同じ売り方をしても勝てませんが、導入支援や Taskalcloud と組み合わせた差別化が月額課金の中で行いやすくなっているからです。

 

―― Office 365 の販売ライセンス数は?

 

吉田 これまで 1,500 ライセンスを販売しましたが、そのほとんどは今年に入ってからの数字です。当社は名古屋に本社がありますが、新規引き合いの多くは名古屋でのものです。東京では、Office 365 を既に導入しており、今後 SharePoint 活用を本格化するために Taskalcloud を導入したい、というケースが増えています。Taskalcloud の販売も最近になって伸び始めており、累計で約 1,000 ライセンスになっています。

 

橋澤 これまでコツコツやってきた結果が、去年から今年にかけて出てきたのだと思います。

 

吉田 Office 365 の取り扱いや Taskalcloud の開発は、本業である受託開発にもいい影響をもたらしています。当社は在庫管理や物流管理などの業務系システムの開発に強みを持っていますが、最近では Taskalcloud の開発ノウハウを活用し、Azure 上での受託開発も行っています。当社のように Office 365 Azure の活用ノウハウを持ちながら、名古屋の地元に根づいたビジネスを行っている会社は、お客様から重宝がられます。以前は大手 SIer の下に入る形で開発に参加することが多かったのですが、最近ではお客様と直接取り引きするケースも増えています。もちろん単価も上がっています。

 

―― 商流の川上にシフトできるようになったわけですね。

 

吉田 お客様との間に他の会社が入るケースでも、単価を上げやすくなっています。名古屋で Office 365 Azure を扱えるところはまだ限られているため、お客様から指名されることが増えたからです。

 

 

今後のビジネス戦略

 

―― 最後に、今後のビジネス戦略についてお聞かせください。

 

橋澤 Office 365 と Azure のビジネスは、現在ではまだ全体の 20 25% 程度ですが、この割合をさらに増やしていきたいと考えています。拡大のための戦略としては、既にお付き合いのあるお客様を大切にしながら、幅広い提案を行うというアプローチを採っていきます。Taskalcloud も Azure 上で動くようになったので、Azure との連携も強化していきます。

 

―― 具体的には。

 

橋澤 たとえば、LINE から Office 365 に予約を入れられる機能を Taskalcloud に盛り込むことを考えています。また Azure Face API を活用し、タブレットのカメラで生体認証を行うことも検討しています。Azure には他にもさまざまな機能があるので、これらを活用することで、サービスの幅を広げられるはずです。

 

吉田 Office 365 の CSP に合わせて、Taskalcloud の月額販売も開始しました。Taskalcloud の機能をバラ売りするという取り組みも始めており、カスタマイズにも積極的に対応しています。お客様からは、サービスに会社を合わせるのではなく、サービスを会社に合わせたいというご要望をいただくことが増えています。このようなニーズに柔軟に対応できる存在になりたいと考えています。

 

―― 本日はありがとうございました。

 

 

 

株式会社アイシーソフト

2004 年 3 月、「技術者が思う存分力を発揮できる会社をつくりたい」という想いを持つコンピューター技術者が集まって設立。名古屋に本社を置く、高い技術力と人間力を備えたエンジニア集団です。創業以来企業システムの受託開発を中心にビジネスを行ってきましたが、2014 年からはマイクロソフト クラウドを取り扱うビジネスも積極的に展開。Office 365 をより直感的に活用できる「Taskalcloud」の提供や、導入支援などを手掛けています。

 

 

 

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