CSP の StorSimple【3/22 更新】


(この記事は 2017  年 2  月 27  日にHybrid Cloud Best Practices blog に掲載された記事 StorSimple in CSP の翻訳です。最新情報についてはリンク元のページをご参照ください。)

 

2017 年 2 月より、すべての CSP パートナー様に Azure StorSimple ソリューションをご利用いただけるようになりました。Azure StorSimple はマイクロソフトのハイブリッド ストレージ ソリューションです。物理デバイスまたは仮想アプライアンスとしてデプロイ可能で、Azure Storage で低アクセス データ (Cool Data) を格納します。StorSimple ストレージには iSCSI プロトコルや SMB プロトコルでアクセスできるため、既存のイーサネットを SAN として使用できます。StorSimple の機能の詳細については、Microsoft Ignite のセッション (英語) をご覧ください。

 

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これまで StorSimple のご利用は、Enterprise Agreement から Azure を購入いただいたお客様のみに限定されていました。StorSimple の概要は、以前のブログ記事 (英語) でご確認いただけます。今回から CSP でも StorSimple を利用いただけるようになりました。CSP の StorSimple の詳細についてはこちらをご確認ください。

StorSimple では、クラウド ストレージを使用してオンプレミス ソリューションを拡張し、オンプレミス ストレージとクラウド ストレージにわたってデータを自動的に階層化します。ローカル スナップショットとクラウド スナップショットを利用した統合型のデータ保護により、大規模のストレージ インフラストラクチャは必要ありません。クラウドがオフサイト拠点として機能するため、アーカイブや災害復旧もシームレスに実施できます。詳細については、StorSimple のドキュメントをご確認ください。

StorSimple では、ストレージ階層化を使用してさまざまなストレージ メディアに保存されているデータを管理します。現在作業中のデータはオンプレミスのソリッド ステート ドライブ (SSD)、使用頻度の低いデータはハード ディスク ドライブ (HDD) に保存され、アーカイブ データはクラウドに送られます。また、StorSimple は重複除去と圧縮を使用して、データが消費するストレージ量を削減します。

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一部の StorSimple ボリュームをローカルに固定して、プライマリ データをクラウドに階層化せずにローカルのデバイスに残すこともできます。これにより、クラウドをバックアップに利用しながら、クラウドのレイテンシの影響を受けやすいワークロード (SQL や仮想マシンのワークロードなど) をローカルの固定ボリューム上で実行できます。

StorSimple のデータ保護機能では、オンデマンド バックアップやスケジュールされたバックアップをローカルやクラウドに保存します。バックアップは増分スナップショットの形式で実行されるため、すばやく作成・復元できます。StorSimple は、VeeamVeritas のバックアップ ソリューションのバックアップ先として使用可能です。クラウド スナップショットは、セカンダリ ストレージ システムを置き換え、必要に応じてデータセンターや代替サイトにデータを復元するために使用できるので、災害復旧シナリオにおいて非常に重要です。StorSimple は Azure Site Recovery との統合も可能です。

 

StorSimple には、次の 5 つのモデルが用意されています。

  1. StorSimple 1200 (StorSimple Virtual Array、SSVA): オンプレミス環境の Hyper-V または VMware の仮想マシン内にデプロイされる仮想 StorSimple デバイス。最大容量は 64 TB です。現在 CSP では、この StorSimple モデルのみご利用いただけます。
  2. StorSimple 8010 (以前の 1100): Azure Standard Storage の Azure VM 内にデプロイされる仮想 StorSimple デバイス。最大容量は 30 TB です。
  3. StorSimple 8020: Azure Premium Storage の Azure VM 内にデプロイされる仮想 StorSimple デバイス。最大容量は 64 TB です。8010 と 8020 の詳細な比較についてはこちらをご覧ください。
  4. StorSimple 8100: オンプレミス環境にデプロイされる物理 StorSimple デバイス。800 GB の SSD と 14 TB の HDD を搭載しています。使用可能容量の合計 (ローカルとクラウド) は最大 200 TB です。
  5. StorSimple 8600: オンプレミス環境にデプロイされる物理 StorSimple デバイス。2 TB の SSD と 36 TB の HDD を搭載しています。使用可能容量の合計 (ローカルとクラウド) は最大 500 TB です。8100 と 8600 の詳細な比較についてはこちらをご覧ください。

 

 

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こちらに記載されているとおり、物理 StorSimple デバイスは CSP ではご利用いただけません。また、StorSimple 8010/8020 イメージも CSP マーケットプレースではまだ入手できません。そのため、現在 CSP パートナー様が提供可能なモデルは、オンプレミスの仮想 StorSimple アプライアンスである 1200 (SSVA) のみとなります。

 

ビジネス モデル

CSP での StorSimple ソリューションの総料金は、次の 5 つから構成されています。

  1. StorSimple アプライアンスの月額サブスクリプション料金: 現在の定価は、アプライアンスあたり 125 ドルです。
  2. クラウド ストレージの料金: StorSimple は Azure で最も安価なストレージ オプション (ブロック BLOB ストレージ) を使用します。料金は 1 TB につき 10 ドル~です (クール LRS ブロック BLOB)。
  3. ネットワーク トラフィックの料金: Azure データセンターの受信データ転送は無料です (クラウドへの階層化、バックアップなど)。送信データ転送 (クラウド バックアップからの復元、クラウドからローカル ストレージへの階層化) の料金は 1 TB につき 88 ドル~となります。
  4. StorSimple Virtual Array VM を実行するハードウェア (Hyper-V または ESXi ホスト)
  5. パートナー料金 (デプロイと構成、技術サポートなど)

 

上記には、Azure CSP パートナー割引が適用されていません。そのため、パートナー様の料金はこれよりもお安くなります。2 月以降、「StorSimple 管理容量の料金」は廃止されます。

CSP パートナー様が提供するハイブリッド ストレージ ソリューションは、たとえば以下のようになります。

  1. 1 台の 2U ハイパー コンバージド サーバー (12 コア シングル CPU、24 GB の RAM、無料の Microsoft Hyper-V Server 2016 (英語))
  2. 10 台のローカル SSD ドライブ (各 1.6 TB、デュアル ミラーリングの記憶域スペース): 8 TB の高速なローカル ストレージ
  3. 12 台のローカル 2.5 インチ SATA ドライブ (各 2 TB、トリプル ミラーリングの記憶域スペース): 8 TB の信頼性の高いローカル ストレージ
  4. 10 GbE イーサネット接続、RDMA
  5. 2 台の StorSimple 1200 Virtual Array (それぞれに 4 個の vCPU、8 GB の RAM、8 TB のダイナミック仮想ディスク): 1 台は SATA ドライブの SMB (NAS) 用、1 台は SSD ドライブの iSCSI ストレージ用

 

上記のソリューション例では、6.4 TB の高速な iSCSI ストレージと 6.4 TB の信頼性の高い SMB ストレージを提供できます。クラウドへの階層化により、どちらのストレージも最大 64 TB まで拡張可能です。すべてのデータが自動でクラウドにバックアップされるため、障害が発生しても回復できます。全体のストレージ サイズは、クラウド ストレージを含めると 128 TB (2 × 64 TB) になります。2U サーバーで 128 TB ものストレージが使用できます

 

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このソリューションをすべてのブランチ オフィスにデプロイし、Azure の StorSimple デバイス マネージャーで一元管理できます。各デバイスは、他の一般的なサーバーでも簡単に置き換えられ、数時間以内にクラウド バックアップからデータを完全に回復することができます。

 

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開始の手順

まず、Azure CSP サブスクリプション内に新しい StorSimple デバイス マネージャーを作成します。ストレージに関する追加オプションを構成するには、次のステップでストレージ アカウントを作成します。

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新しいストレージ アカウントを作成します。最も安価なオプションである BLOB ストレージ アカウント タイプ、クール LRS を使用します。セキュリティ強化の観点から、Storage Service Encryption を有効にすることをお勧めします。

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StorSimple デバイス マネージャーのオプションに移動し、[Virtual Array] ボタンをクリックして、新しい仮想アレイを作成します。VM イメージのダウンロード用リンク、技術要件、一意の登録キーが表示されます。

 

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ハイブリッド ストレージをデプロイするには、Hyper-V (2008 R2 以降) または ESXi (5.5 以降) の物理ホストが必要です。SSVA を新しい物理サーバーにインストールする場合は、無料の Microsoft Hyper-V Server 2016 (英語) をお勧めします。

新しい VM を作成します (4 個以上の vCPU、8 GB 以上のスタティック RAM、500 GB ~ 8 TB のダイナミック仮想ディスク)。仮想ディスク イメージをダウンロードして接続します (Hyper-V 用 VHDX または VMware 用 VMDK)。ハイブリッド ストレージ容量全体の 10% 以上をローカル ドライブに設定する必要があります。

VM を立ち上げ、完全に起動してから、Web ブラウザーを使用して StorSimple のローカル Web UI に接続します。

 

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SMB シナリオ用の詳細な手順はこちら、iSCSI シナリオ用はこちらで公開されています。手順に従うだけで簡単に完了できます。

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SMB でストレージ (NAS) にアクセスする場合は [File server]、通常の iSCSI を使用する場合は [iSCSI server] を選択します。単一の SSVA では、両方を同時に扱うことはできません。

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構成作業の最後に、Azure ポータルで仮想 StorSimple アプライアンスを確認します。

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これで構成作業は完了です。Azure ストレージ アカウントを選択し、初期構成で選択したストレージの種類に応じて SMB 共有ボリュームや iSCSI ボリュームを作成します。

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1 つの SSVA で障害が発生した場合、新しい VM と SSVA をすぐにデプロイして、既存の StorSimple デバイス マネージャーに接続し、フェールオーバーを開始できます。古い SSVA の最新の完全バックアップがクラウドからダウンロードされ、新しい SSVA に適用されます。

正常に動作しない場合は、StorSimple のローカル Web UI から組み込みの診断テストを実行してください。

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今回の記事は以上です。ぜひハイブリッド ストレージをご活用ください。

 

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