マネージド サービスを通じて長野で一番の Microsoft CSP を目指す~ TOSYS が自ら実践するテレワークと、その経験に基づく提案内容とは【2/14 更新】


Microsoft Office 365 を活用したテレワークを自ら実践しながら、その成果をお客様にも提案する。このような活動を積極的に推進しているのが、長野県を拠点とする株式会社TOSYS (以下、TOSYS) です。同社は「Livestyle」というブランド名でクラウド サービスを展開、その中で Office 365 のマネージド サービスも提供しています。また Office 365 のみならず、EMS や Microsoft Azure の提案も行っており、顧客の幅広いニーズに応え続けています。

今回は TOSYS でクラウド サービスを手掛けるクラウドサービス部の松橋 寿朗 氏と三浦 一城 氏に、同社が提供するサービスの概要や自社で行ったテレワークの取り組み、今後の展望などについてお話をお聞きしました。

214-1

写真右より、株式会社TOSYS クラウドサービス部 マネージャー 松橋 寿朗 氏、株式会社TOSYS クラウドサービス部 係長 三浦 一城 氏

 

 

会社概要と「Livestyle」のサービス内容

 

―― まず御社の概要についてお教えください。

 

214-2松橋 TOSYS はコムシスグループの事業会社の 1 社で、主として情報通信工事や電気設備工事といった事業を行っている企業です。もともと NTT の設備工事を担当する会社として設立され、NTT の関連会社として電気通信システムの建設を担ってきました。2003 年に日本コムシス株式会社、サンワコムシステムエンジニアリング株式会社と共にコムシスホールディング株式会社を設立してその傘下に入り、2012 年に現在の株式会社TOSYS へと社名変更し、現在に至ります。光ファイバー敷設や無線基地局の建設、通信土木など、電気通信のあらゆる専門分野を有するほか、企業向け業務ソフトの開発も手掛けています。その中で私どもの部門は「Livestyle」というブランド名で、クラウド サービスを提供しています。

 

―― Livestyle ではどのようなサービスを行っているのですか。

 

松橋 当社のデータセンターを利用した「Hosted Exchange」や「Hosted SharePoint」、IaaS 基盤としてご活用いただける「Virtual Server」、運用管理を行う「Managed Service」などを、2006 年から提供しています。また 2015 7 月からは、Office 365 のマネージド サービスの提供も開始しました。CSP の契約も 2015 4 月に行っており、これは国内で 3 番目だと伺っています。主に長野および首都圏でビジネスを展開していますが、Office 365 のマネージド サービスは 2016 12 月時点で 74 社、そのほかのサービスも含めれば約 200 社のお客様にご活用いただいております。

 

―― お客様の規模は。

 

松橋 最も大きいところは約 3,500 名ですが、多くは 50 300 名規模のお客様です。

 

―― Livestyle の強みは。

 

松橋 Office 365 のライセンス提供のみならず、お客様のニーズに合わせてインテグレーションを行うことと、その後の運用や活用も含めてサポートできる点です。しかもこれらをワン パッケージとして、月額料金で提供しています。

 

―― なぜこのようなサービスを提供しようと考えたのですか。

 

松橋 Office 365 が持つポテンシャルを、お客様に最大限に引き出して欲しいからです。Office 365 には実にさまざまな機能があり、これらを徹底的に使い倒すことで大きなメリットが得られます。しかし Open ライセンスで導入している企業の中には「新しい機能をどう使ったらいいのかわからない」というところも少なくありません。私どもはこのような悩みに対して、他社事例やマイクロソフトの考え方などを整理して提示し、Office 365 をどんどん活用できるように支援しています。また Office 365 の標準機能だけでは不十分と思われる部分は、サード パーティの製品やサービスを組み合わせて提案することも可能です。たとえば、Office 365 のポータル ソリューションやセキュリティ対策ソリューションを提供するディスカバリーズや、Office 365 の機能をさまざまな形で強化しているネクストセット、電話会議をベースにしたユニファイド コミュニケーションを実現する「Blue Jeans」などの代理店になっており、必要に応じて提案できるようにしています。

 

TOSYS 社内で実践したテレワークで得られた成果

 

―― TOSYS 自らも、Office 365 を活用したテレワークを実践しているそうですね。

 

214-3三浦 クラウドサービス部内で Office 365 の利用環境を整え、2015 年 10 月からテレワークを開始しました。ここではオンプレミス システムや Microsoft Active Directory を一切使用せず、Office 365 だけで業務を行っています。実際にテレワークを実践してアンケート調査を行ったところ、90% が満足、80% が今後も継続的に実施したいと回答しました。また生産性に関しては、50% が以前と変化なしと答えています。

 

―― 変化なしが半分というのは、効果がなかったということなのでしょうか。

 

三浦 そうではなく、社外でも社内と同様の生産性が確保できたということであり、テレワーク導入の成功を裏付ける評価だと言えます。業務に必要な情報をすべて Office 365 に上げてしまえば、すぐにテレワークを実現できます。私自身、外出が多い営業職なのですが、Yammer でメッセージをやり取りすることで、社内にいるよりも話が盛り上がり、他の人の仕事の状況も把握しやすくなりました。また閲覧できるのが社内の人間だけなので、顧客情報を安全に扱えるのも大きなメリットです。営業が 20 30 名くらいいる組織であれば、Yammer でどんどんディスカッションすると、おもしろいことになるのではないかと思います。

 

松橋 テレワークによって業務内容が整理され、結果的に効率化が図れたことも、大きなメリットだと感じています。いつも社内で一緒に仕事をしているとあいまいになってしまうことも、Office 365 Planner で管理することで、見える化できるようになります。

 

三浦 営業のネタにつながる情報も共有しやすくなりました。たとえば 2016 11 月に Microsoft Teams が発表された時は、客先でこの件に関する質問を受けたのですが、Yammer に流れている情報をチェックすることですぐに返答できました。

 

214-4 実は同じ部門に新しいものが好きなエンジニアがいて、彼がどんどん新しい情報を流してくれるんですよ。

 

三浦 マイクロソフトのクラウド サービスは進化のスピードが速いので、これは助かります。最新ニュースをお客様に提供することで、新しい案件につながることもあります。

 

―― このような経験が、お客様への提案にも活かされているわけですね。

 

松橋 そのとおりです。自ら実践して効果を実感しているので、自信を持ってお客様に提案できます。

 

 

EMS Azure も含めた実際の導入事例

 

―― 具体的にどのような提案を行っていますか。

 

三浦 最近のケースでは、都内にオフィスを構えるお客様に、Office 365 によるテレワークを提案しています。このお客様はオフィスが都内の幹線道路に面しているため、東京オリンピックの期間に仕事ができないのではないかという不安を抱えており、その解決を目指してテレワークを定着させることになりました。家でも仕事がしやすいよう、BYOD も許可していく方針です。もちろんセキュリティの確保も必要なので、EMS の提案も行っています。Azure AD Premium や多要素認証を活用することで、よりオープンな利用環境を提供しながら、セキュリティ管理も強化できます。

 

―― EMS を一緒に提案するケースは多いのですか。

 

214-5三浦 最近では「ランサムウェア対策は難しい」という認識が広がっていることもあり、EMS で包括的にセキュリティ管理を行いたいというニーズが高くなっています。特に Microsoft SharePoint Online で情報共有を行いたいというお客様は、EMS に興味を持たれる傾向が強いようです。実際、私どものテレワーク実践でも EMS を使っており、お客様に提案することも増えています。

 

松橋 やはりクラウド時代には、セキュリティの考え方を大きく変えていく必要があると思います。これまではファイアウォールを使って入り口でブロックするという発想でしたが、これではランサムウェアの被害を防ぐことはできません。クラウド時代には ID とデバイスの管理をどのように徹底するかが重要であり、EMS はそのための手段として有効です。

 

―― EMS の取り扱いはいつごろから始めていますか。

 

松橋 1 年前からです。Azure AD Premium のみのケースも含めれば、既に 3 社のお客様にご導入いただいております。現在は Office 365 マネージド サービスの一環として提案していますが、EMS は単体のセキュリティ商材としても売れると考えており、今後パッケージ化して販売していく計画です。既にパンフレットは制作しており、2017 年夏にはセキュリティ専門の窓口も作り、本格的な販売を開始する予定です。

 

―― Azure の取り扱いは。

 

214-6松橋 Azure のマネージド サービスも 2015 年春から提供しています。これまでの導入事例で多いのは Azure Backup です。Azure 上でオンプレミス版の SharePoint を動かしてハイブリッド型で運用しているケースや、Azure Web Apps でコーポレート サイトの基盤を構築したケースもあります。

 

三浦 当社が企画/運営する「Gereroku (ゲレロク)」の基盤としても活用しています。これはゲレンデに設置したカメラで自分の滑りを撮影できる自動撮影システムで、長野県の 4 つのスキー場に導入されています。ユーザーはゲレンデに設置されたカメラをスマートホン アプリで操作することで自分の滑りを自動で撮影でき、マイ ページで撮影データを管理したり、ダウンロードして保存および編集することが可能です。またその映像をその場で SNS に投稿することもできます。このようなシステムは特定の季節限定で使用されるものなので、オンプレミスよりも Azure のようなクラウド基盤を使う方が、投資効果が高くなります。

 

 

今後の展望について

 

―― 最後に、今後の展望についてお聞かせください。

 

松橋 Skype for Business と PBX の連携を進めていきたいと考えています。既にコムシスグループの別会社と、共同テストを行うための準備を進めています。これで社内検証を行った上で、お客様に提案していきます。

 

三浦 私自身はもともと Microsoft Exchange のエンジニアなのですが、Office 365 によって利便性がさらに高まったと思っています。このことをぜひ多くのお客様にお伝えして、喜んでいただきたいと考えています。

 

松橋 2016 年 11 月には、コムシスと共同でハイブリッド クラウドのマネージド サービスの事業も開始しています。ビジネス モデルとしては、コムシスがフロント エンドとしてお客様に提案を行い、TOSYS が技術を担当します。オンプレミス側のシステム基盤としては、デルが 2016 4 月に国内発表した「Dell Hybrid Cloud System for Microsoft」を使用します。これは Azure Pack に基づくハイブリッド クラウド基盤ソフトウェア「Microsoft Cloud Platform System Standard (CPS Standard)」を搭載した、ハイブリッド クラウドを構築するための統合アプライアンスです。このようなさまざまな取り組みを進めながら、長野で一番のマイクロソフト クラウド パートナーになりたいと考えています。

 

―― 期待しています。本日はありがとうございました。

 

214-7

 

株式会社TOSYS

1960 年 1 月に NTT の関連会社として設立。主として情報通信工事や電気設備工事といった事業を行っている企業です。2003 年に日本コムシス株式会社、サンワコムシステムエンジニアリング株式会社と共にコムシスホールディング株式会社を設立してその傘下に入り、2012 年に現在の株式会社TOSYS へと社名変更しました。2006 年から「Livestyle」というブランド名でクラウド サービスも展開。その中で Office 365 Azure などのマネージド サービスを提供しています。

 

Skip to main content