[パートナー事例]SharePoint をもっと快適に、喜んで使ってほしい 「GroupPicker」のクラウド対応を進めるインフォシェアの想いと、その具現化を支える高い技術力【7/5更新】


Microsoft SharePoint や Microsoft Office 365 に特化したソリューションやサービスを提供し、SharePoint アドオンである「GroupPicker」などの製品開発および提供も手掛けるインフォシェア株式会社 (以下、インフォシェア)。ここでは現在、この GroupPicker の Office 365 対応が進められており、2016 年 7 月にリリースされる予定になっています。それではこの GroupPicker とはどのような製品なのか。そしてどのような想いから、開発が進められてきたのでしょうか。インフォシェアを率いる 2 人のキーパーソンに、お話をお聞きしました。

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写真右より、代表取締役社長 西岡 真樹 氏、取締役副社長 小松 真也 氏

 

企業概要について

まず御社の概要についてお教えください。

 

75-2西岡 インフォシェアは 2010 年 10 月に、私と小松が一緒に創業した会社です。主な業務内容は、ソフトウェア開発や販売、テクニカル コンテンツの制作、海外ソフトウェアのローカライズ、マーケティング技術支援です。もともと私はマイクロソフトで SharePoint や Microsoft InfoPath などのエグゼクティブ プロダクト マネージャーとして国内マーケティングを担当しており、小松はマイクロソフト デベロップメントで SharePoint や Microsoft Visual Studio の SharePoint 向け拡張機能の開発に携わっていました。社員数は現在 17 名ですが、SharePoint や Office 365 に関する高度なスキルを持っている点が、大きな特長だと言えます。

 

なぜ会社を設立しようと考えたのですか。

 

西岡 SharePoint はコンテンツ共有やコラボレーションのための優れたプラットフォームですが、マイクロソフトの中でこの製品と長く付き合っていると、それなりにアラも見えてきます。これを埋めるため、製品開発部門にもさまざまなフィードバックを行ってきたのですが、そのうち「いっそのこと自分たちで補完製品を開発すればいいのではないか」と思うようになったのです。会社設立の最大の目的は、SharePoint という優れたプラットフォームを、より多くのお客様に「喜んで使っていただく」ことにあります。そのためにコラボレーションの本質を見つめながら、日本企業が本当に必要としている機能を「まるで SharePoint の一部のような形」で提供しています。

 

SharePoint のマーケティングや開発を手掛けていたため、痒いところに手が届く製品が作れるというわけですね。

 

西岡 そうです。実際に小松は SharePoint の内部を知り尽くしており、必要であれば SharePoint 内部の動きを想定しながらの対応も可能です。また当社では、マイクロソフト製品に関する書籍も数多く執筆しています。

 

小松 技術系の社員には、1 年目から MCP 取得を推奨しており、多くの社員が MCP 資格を取得しています。書籍の執筆も、西岡名義のものだけで 7 冊あり、他の社員のものも含めれば 10 冊以上あります。また西岡は 4 年連続、マイクロソフトの MVP を受賞しています。

 

西岡 このような会社なので、設立当初から SharePoint や Office 365 に関する「駆け込み寺」的な存在になっています。お客様の問題を解決するため、緊急対応のようなことも行っています。そのため難しい案件を手掛けることが多いのですが、今後はもっと仕事の裾野を広げていければと考えています。

 

 

クラウド対応を進めている「GroupPicker」について

 

2016 7 月には「GroupPicker」の Office 365 対応版をリリースする予定だそうですね。

 

西岡 そのとおりです。この製品は 2015 年 4 月からオンプレミス版を提供しておりますが、最近ではハイブリッド クラウドで活用したいというお客様が増えており、このような声にお応えするためクラウド版の開発を進めてきました。Office 365 は Microsoft Business Productivity Online Services (BPOS) 時代から取り扱っており、コンサルティングも行ってきましたが、Office 365 対応製品を本格的にリリースするのはこれが初めてです。

 

GroupPicker とはどのような製品なのですか。

 

西岡 SharePoint での業務システムでは、さまざまな「人」や「組織」を選択するというシーンが多いのですが、これをより快適に行えるようにしたものです。

 

75-3小松 SharePoint で人を見つけ出す場合には、記憶を頼りに相手を見つけるか、名前で検索を行うといった方法を取るのが一般的です。しかし SharePoint は欧米型製品であるため、名前によって「だれか」を見つけることは容易なのですが、「どの部署の何の担当者」といった形で人を見つけることは困難です。これでは日本やアジアのように組織で動くことの多い企業では、うまく使いこなすことができません。たとえば「○○の製品開発課の課長」を探したい場合でも、その人の名前をピンポイントで知っておく必要があるからです。このような問題を解決するのが GroupPicker です。

 

実際にどのように使うものなのですか。

 

小松 GroupPicker を導入すると、SharePoint で人を選択するフォームの横に、GroupPicker を起動する「ピッカー ボタン」が追加されます。これをクリックすると、階層構造に対応した組織一覧とそこに所属する人のリストが、Windows のエクスプローラーのような画面で表示されます。この画面の検索窓に部署名や役職、名前の一部などを入力すれば、目的の相手をその場で検索できます。

 

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GroupPicker の画面例

 

これは便利ですね。

 

西岡 日本人が日本で開発したものなので、日本企業ならではの細かい悩みも解決しています。たとえば SharePoint で検索を行う場合には最低でも 3 文字の入力が必要ですが、日本人の苗字は 1 ~ 2 文字のものが多く、思うように検索が行えないという問題があります。また日本人の名前に使われる漢字には異体字が多いのですが、これらを一括して検索することもできません。一例を挙げると、「斉藤」の「斉」の字には他に「斎」「齋」「齊」があります。GroupPicker なら 1 文字だけの入力でも検索でき、異体字も含めた検索結果を得ることができます。

 

製品開発に活かされているインフォシェア独自の技術力

 

75-6小松 動作も軽快です。階層構造に対応した電話帳といったアドオン製品は他にもありますが、組織情報を扱うために Microsoft Active Directory にアクセスしたり、独自にデータベースを構築するケースが一般的ですが、大規模な組織ではパフォーマンスが振るわなかったり、SharePoint との連携が困難な場合があります。これに対して GroupPicker では、組織情報を高速表示に適した形式に変換しながら SharePoint に取り込み、SharePoint の内部だけで処理を完結させています。その結果、10 万人規模の大きな組織でもストレスなく快適にご利用いただけます。

 

SharePoint にデータを取り込むのは技術的に難しいのですか。

 

小松 SharePoint は独特なデータ構造をしているため、高速にデータを処理することは簡単ではありません。GroupPicker では、Microsoft Exchange の階層型アドレス帳と同じ階層構造を SharePoint でも利用できるようにしていますが、使い勝手や速度も含めて階層型アドレス帳と遜色のない機能を実現することはとても難しい作業でした。実際、GruopPicker の開発前に、社内電話帳を SharePoint 上に構築するという大規模案件を手掛けているのですが、高度な技術と高い性能が要求されたため、当社にお声がけいただけたのだとありがたく思っています。

 

御社の高度なスキルが活かされているわけですね。

 

小松 さらに GroupPicker では、SharePoint 内部に取り込んだ組織データを二重化しており、外部からデータを取り込んでいる間も使い続けることが可能です。グローバル展開している企業では、海外拠点と国内拠点の間に時差があるため、夜間バッチの時間を確保しにくいという悩みがありますが、GroupPicker ならその悩みも解消できます。

 

西岡 SharePoint に最初から組み込まれている「純正機能」のように使えることも、大きな特長です。他社のアドオン製品では製品独自のコントロールをフォームなどに設置する必要があり、フォームを作成する際はその独自コントロールを使ってフォームを作らなければならず、既に多くのデータがある場合には、機能追加が困難でした。これに対して GroupPicker では、SharePoint のフォームにボタンだけ追加されたイメージとなり、既存のフォームを改修することなく利用できます。そのため既存ユーザーでもすぐに使い始められます。

 

 

今後の展望について

 

他にはどのような製品開発が行われていますか。

 

小松 現在第 2 弾として、「InfoCall」という製品の開発を行っています。これは GroupPicker の上位製品であり、組織や人の一覧に加えて Skype for Business のプレゼンス情報も表示し、ここから直接メール送信やチャット、Web 会議の開催も行えるようにしたものです。2016 年 7 月にはオンプレミス版製品をリリースし、その後 Office 365 対応も進めていきます。

 

西岡 今後は InfoCall を主力製品とし、GroupPicker は「InfoCall の機能限定版」という位置付けにしていきたいと考えています。他にも、ワークフロー機能で有名な製品の国内代理店を古くからやっていたり、情報の集約・集計製品などの取り扱いも行っています。また、今後は日常的なデータの集計を簡単に行える製品も開発・提供したいと考えています。このような多面的な取り組みで、SharePoint の使い勝手を高めていきます。

 

お話を聞いていると、SharePoint への強い思い入れが感じられます。コラボレーション機能を提供する製品は他にもあると想いますが、なぜ SharePoint に注力しているのでしょうか。

 

西岡 コラボレーション基盤として使える製品は、中堅/中小企業向けであれば、他にも複数の選択肢があります。しかしほとんどの製品は、最大でも数千ユーザー規模までしか対応できません。数万、数十万ユーザーに対応できる製品は、SharePoint を含めて 3 製品程度しか存在しないのです。その中で SharePoint は、扱いの容易さや将来性、サポートなどの面で、最も優れた製品だと言えます。さらに Office 365 が登場したことで、ユーザー企業自らがサーバーを立てる必要もなくなりました。

 

大企業向けのプラットフォームとして、最も有力な選択肢なのですね。

 

西岡 また新しい CEO が就任されてからある程度の期間が経過しており、マイクロソフトが目指す方向性も明確になっていますし、今後さらにいい企業になっていくと考えています。その中のコラボレーションの基盤となる製品をより日本のお客様に使いやすく補完していくことで、より多くの企業に使っていただければと考えています。

 

ありがとうございました。

 

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取材に対応してくださったインフォシェア株式会社の皆様

向かって左から、代表取締役社長の西岡 真樹 氏、取締役副社長の小松 真也 氏。

 

 

インフォシェア株式会社

2010 年 10 月に設立された、SharePoint と Office 365 に特化したソリューション プロバイダー。SharePoint や Office 365 をより快適に使うためのアドオン製品の開発および販売や、コンサルティング、技術サポート、情報発信などを手掛けています。高度なスキルを保有しており、マイクロソフト製品関連書籍も多数制作。コラボレーションの本質を見極めながら、日本企業のニーズに応え続けています。

 

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