[パートナー事例] ビジュアル コミュニケーション サービスを社会インフラにこのビジョンを実現するため、ブイキューブが推進するマイクロソフトとの協業とは【6/28更新】


ビジュアル コミュニケーション サービス「V-CUBE」を提供し、現在までに 5,000 を超える企業/団体へと導入してきた株式会社ブイキューブ (以下、ブイキューブ) 。ここでは「ビジュアル コミュニケーション サービスを社会インフラにする」というビジョン実現の一環として、マイクロソフトとの協業が進められています。それではなぜマイクロソフトをパートナーに選んだのか、そして具体的にどのような取り組みが行われているでしょうか。ブイキューブの皆様に、お話をお聞きしました。

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写真左より、代表取締役社長 CEO 間下 直晃 氏、プロダクト戦略室 室長 兼 プロダクトマネージャー 浅野 勇気 氏。

 

会社概要と「V-CUBE」の特長について

 

まず御社の概要についてお教えください。

vcube-2間下 当社は 1998 年に Web ソリューション サービスの提供を目的に創業し、2002 年からビジュアル コミュニケーション サービス「V-CUBE」の企画/開発/提供を行っています。当初から現在のクラウドに相当する技術を活用し、Web 会議やオンライン セミナーのしくみを提供することで、企業のワーク スタイル変革のお手伝いをしてきました。当社のサービスはオンライン研修や遠隔営業、フィールド ワークの支援などワーク スタイル変革のほか、遠隔教育、遠隔医療などでも活用されており、オペレーターとビジュアル コミュニケーション サービスで接続しリアルタイムで通訳を行うサービスも提供しております。ご導入いただいている企業や団体の数は既に 5,000 社を超えています。現在は約 8 割のお客様が日本国内ですが、アジア各国への展開も進めており、「アジア No.1 のビジュアル コミュニケーション プラットフォーム」の提供を目指しています。

 

 

V-CUBE にはどのような特長がありますか。

間下 最大の特長は高品質な映像や音声によって、遠くにいる人と "まるで実際に会っているかのような" コミュニケーションを実現している点です。単に新しいツールで便利にするだけではなく、本当の意味で "見える" コミュニケーションを提供し、相手をよりリアルな形で理解できるようにしているのです。V-CUBE の開発は、ロサンゼルスでの子会社立ち上げの際に、現地社員とのコミュニケーションをどうするかを悩んだ結果、必要なものを自分たちで作ろうと考えたことが始まりでした。自社で使いやすいようにインターフェイスや機能の改善を繰り返し、十分に満足のいくものができたため、他の企業様にも提供することにしたわけです。

 

最近では自ら子会社を設立するだけではなく、企業買収や企業提携も積極的に行っていますね。

 

間下 そのとおりです。2014 年 5 月にはパイオニアソリューションズ株式会社を「パイオニアVC株式会社」として子会社化しており、2015 年 12 月には教育と研修分野の強化を目的に「株式会社システム・テクノロジー・アイ」を子会社化、2016 年 4 月に「アイスタディ株式会社」に社名変更しています。また海外では 2015 年 10 月に、アジア地域統括持株会社である「V-cube Global Services Pte. Ltd.」が、シンガポール最大の教育プラットフォーム提供会社である「Wizlearn Technologies Pte. Ltd.」を子会社化しています。このような取り組みはすべて、ビジュアル コミュニケーション市場の先駆者として、これを社会インフラにしてくために進めているものです。

 

マイクロソフトとのパートナーシップについて

 

2016 2 月には、マイクロソフトとクラウド分野で協業するという発表も行っています。

 

間下 既に発表にもあるように、V-CUBE のシステム インフラを Microsoft Azure へと移行しつつあります。また V-CUBE と Microsoft Office 365 との連携ソリューションも提供します。

 

マイクロソフトは Skype for Business を提供しており、ビジュアル コミュニケーションという点では競合するという見方もあると思います。なぜあえてマイクロソフトとの協業に踏み切ったのですか。

vcube-3間下 まず Office 365 が既にデファクトの地位を確立しており、Azure もこれまでできなかったことを可能にするインフラになりつつあるからです。Office 365 や Azure を V-CUBE と組み合わせることで、ユーザーの利便性は格段に高まります。第 2 は Azure の今後の可能性を高く評価したからです。Azure には Cognitive Services や Azure Machine Learning などの AI 関連サービスが追加されており、現在も急速な勢いで機能が拡充されています。これらを活用することで、映像に含まれた情報をさらに活用しやすくなると考えています。

 

浅野 一見すると V-CUBE ミーティングと Skype for Business は Web 会議サービスとして競合するように見えるかもしれませんが、実はかなり明確な棲み分けが存在しています。ブイキューブのお客様のうち半分は Office 365 を契約されていますが、両サービスの設計思想の違いから、お客様自身が目的にフィットするサービスを利用シーンによって使い分けているのです。Skype for Business はユニファイド コミュニケーションのデファクト スタンダードである一方、V-CUBE は H.323 によって既存のテレビ会議システムとの相互接続が容易で、高画質でクリアな映像を配信できます。両者を組み合わせて活用することで、ビジュアル コミュニケーションの可能性をさらに拡大できるのです。

 

 

協業の話はいつごろから始まったのですか。

 

vcube-4浅野 最初のきっかけとなったのは、2014 年に「V-CUBE セミナー」の技術基盤として Azure Media Services の利用を検討したことでした。以前から Flash Player ベースでの映像配信サービスを提供していたのですが、これを HTML5 へと移行しようと考えたのです。当初は複数の配信インフラのサービスを比較検討していたのですが、マイクロソフトのエバンジェリストとお話する機会を得て、配信インフラとしての機能性、企画・運用フェイズでの技術サポートのレベル、今後のビジネス展開の可能性を加味し、Azure Media Services の選択が最適だと考え、2014 年 10 月に Azure の採用を決めました。その後、2015 年 4 月までに V-CUBE セミナーの Azure Media Services を利用した配信システムの開発を終え機能リリースを行い、さらにマイクロソフトとの話し合いを進め、2016 年 2 月の協業発表へとつながっていきました。

 

 

 

協業が生み出した具体的な成果について

 

今回の協業発表後は、どのような取り組みが進められていますか。

 

浅野 以前はサービス インフラとして AWS (Amazon Web Services) を使用してきたのですが、現在は Azure への移行を進めており2016 年 6 月末までには発表時の計画を完了する予定です。今後においても移行時に行った Azure Active Directory との認証基盤の連携をベースにさまざまな機能連携を進め、積極的に Azure の活用を進めていく方針としています。

 

間下 Office 365 とユーザー認証を統合することで、V-CUBE を Office 365 の延長としてご活用いただけるようになりました。これによってより臨場感のあるビジュアル コミュニケーションが、これまで以上に身近なものになりました。

 

vcube-5浅野 5 月 24 ~ 25 日に行われたマイクロソフトの「de:code 2016」では、Office 365 と V-CUBE を連携させた新しいソリューションをプロトタイプとして参考展示しました。これは V-CUBE ミーティングで送信される日本語音声をリアルタイムでテキスト化し、Azure 上の Microsoft Translator によって英語に翻訳、画面表示するというものです。また英語から日本語への変換についてもデモを行いました。これによってこれまでのビジュアル コミュニケーション サービスの価値を、大きく広げることが可能になると考えています。

 

間下 V-CUBE 以外の製品やサービスでも連携を進めています。たとえば先ほど名前が出てきたアイスタディ (旧システム・テクノロジー・アイ) は学習管理システム「iStudy Enterprise Server」と Office 365 との連携サービスを 2016 年 3 月に発表、パイオニアVC は協働学習ソリューション「xSync (バイシンク)」と OneDrive for Business との連携サービスを 2016 年 5 月に発表しています。またシンガポールの Wizlearn も以前からマイクロソフトのパートナーであり、Office 365 との連携を行っています。

 

 

今後の展望について

 

今後はどのような開発を進めていく予定ですか。

 

浅野 まず V-CUBE と Microsoft SharePoint Online との連携を強化する計画があります。これによって、たとえば V-CUBE での会議中に、SharePoint 上にある資料を直接呼び出せるようにすることでより利便性を高くすることが可能と考えています。また既に de:code 2016 でもデモを行っていますが、V-CUBE ミーティングでやり取りされる音声をテキスト データ化することでコミュニケーション サービスとしての新たな価値を提供したいと考えています。V-CUBE ミーティングでは会議内容を録画して後で参照することができますが、音声のテキスト化が可能になれば議事録として会議内容共有の補助などの用途でご利用いただけますし、Microsoft Translator によって多言語化できれば、グローバルな活用も容易になります。そして蓄積されたテキスト データを分析・解析し構造化することで、事業での活用シーンを広げていくことができると考えています。今後は 86 か国にソリューションを展開可能な Azure Marketplace も活用したいと考えています。

 

間下 このような変革は、企業文化の変化を伴うものなので、一社で実現するのは困難です。マイクロソフトとパートナーシップを結び、一緒に取り組めるのは、とても心強いことです。マイクロソフトは以前とは大きく変化し、「OS のマイクロソフト」から「クラウドのマイクロソフト」への転換を見事に果たしました。またエバンジェリストの層も他社に比べて圧倒的に厚く、パートナーをサポートしようと意気込みも強く感じられます。一緒にビジネスをしていて、とても安心感があります。

 

浅野 Azure も後発ではありましたが、それだけに他社から学んだ強みがあります。先行する AWS などに比べ、セキュリティや可用性といった面で優れており、エンタープライズ グレードを実現している点も大きな優位性です。クラウド市場にマイクロソフトが本格的に参入することで、企業ユーザーの不安が払拭されたという側面もあると思います。

 

間下 エンタープライズにおけるデファクトといえば、やはりマイクロソフトです。これは多くの企業や団体にとって "強い選択肢" だと言えます。ビジュアル コミュニケーション サービスを社会インフラにし、その市場で No.1 のポジションを確立するためにも、マイクロソフトとのパートナーシップをさらに深めていきたいと考えています。

 

ありがとうございました。

 

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取材に対応してくださったブイキューブの皆様

向かって左から、代表取締役社長 CEO の間下 直晃 氏、プロダクト戦略室 室長 兼 プロダクトマネージャーの浅野 勇気 氏。

 

 

株式会社ブイキューブ

1998 年に Web ソリューション サービスの提供を目的に創業。2002 年からビジュアル コミュニケーション サービス「V-CUBE」の企画/開発/提供を行っています。クラウドをベースにオンライン会議やオンライン セミナーのしくみを提供することで企業のワーク スタイル変革を支援し続けており、導入企業/団体の数は既に 5,000 社を突破。「アジア No.1 のビジュアル コミュニケーション プラットフォーム」の実現によって、ビジュアル コミュニケーションを社会インフラにしていくことを目指しています。

 

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